NHK札幌放送局

0755DDチャンネル 続編 沸騰!女子野球熱! 栗山高校女子野球体験会

0755DDチャンネル

2022年8月19日(金)午前11時19分 更新

5月の0755DDチャンネルでお届けした、栗山高校(通称:栗高)の女子野球同好会。1年生の辻奈々さん・森乃々花さんの2人と、野球女子元日本代表の金由起子監督の計3人でスタートしました。
「来年こそは栗高単独チームで試合出場を」の思いから、7月18日、町を挙げて、中学生向けの女子野球体験会を開催しました。

雨予報を吹き飛ばす!栗高の女子野球熱!

前日は一日中雨が降り続く天気。そして体験会開催日当日も雨予報。

「グラウンドのコンディションを考えると開催は難しそう…せっかくの機会なのに…」

そんなネガティブな感情を持ったまま栗高グラウンドへと向かったところ、校門を通った瞬間に全てが吹き飛びました。
目に飛び込んで来たのは、女子野球体験会の受け付けを待つ、中学生選手たちの長蛇の列。それぞれ所属する中学生チームのユニフォームを着た44人です。

栗高の女子野球をアピールするため、金監督が休む間もなく道内各地を転々とする様子を見ていただけに、その光景に感動しました。
さらに雨予報だったはずの天気も曇りで耐えている!みんなの熱量が雨を吹き飛ばしたのでは…、そう思わずにいられません。

これが栗高女子野球の未来!?

普段は、メンバー2人で走る練習前のランニングも、この日は大所帯。

体験会を見に来ていた町民からは、

「これが栗高女子野球の未来かな・・・」

そんな声も聞こえてきました。

未来を感じさせる場面はこんな所にも。
この日、体験会に来た選手たちをサポートする側に回った森さん(白ユニ左)と辻さん(白ユニ右)。

森さんがトスをする先には、赤いユニホームを着た選手。

このユニホーム、かつて辻さんと森さんが身につけていた十勝の中学女子野球チーム「ウイッシュ」のものです。

(ウイッシュ時代の森さん:左と辻さん:右)。

先輩の背中を追いかけて栗山町へ。そんな未来が垣間見えた瞬間でした。

栗山町全体で支える女子野球

体験会には、メンバーや監督だけでなく栗山町民も多く参加しました。
普段の同好会の練習にお邪魔していた時も、「練習の人数が足りないなら俺たちが!」と日替わりで、さまざまな人がグローブを持って、球拾いに来ていました。
「困っている人がいたら助け合う」この栗山町が持つ温かさをこの日も感じました。

町内で薬品店を営む塩見さん(右)と、町内に住む野球日本代表監督の栗山さん(左)。
女子野球同好会発足のきっかけを作った2人も参加しました。

グラウンドにカメラを向けるのは、町内で衣料品店を営む北野さん。

北野さんは、いつも町民に向けて、栗高女子野球同好会が出場するリーグ戦や大会をPRするビジュアルを作っています。
今回も体験会用に、学生寮の紹介や金監督のプロフィールを掲載したチラシを、仲間と協力して制作。体験会にやってきた選手たちに配りました。

体験会では選手達が金監督のノックを受ける場面も。ただ、キャッチャーフライは苦手という金監督。

「誰かキャッチャーフライ打てる人いませんか~?」

この無茶ぶりに答えたのは、なんと、栗山高校の駒井校長先生。

見事なキャッチャーフライを何本も打つ駒井校長先生。聞けば、青春を野球に捧げた野球小僧だったとの事。

ノックが上手い校長先生。栗高にはこんな人もいるんですね。

グラウンドには、佐々木町長もきていました。町のトップも含めて、栗山町が一つになって応援する栗高女子野球同好会。
以前にも増して、その熱が高ぶっていると感じました。

北海道の女子野球を盛り上げるために

体験会には、道内で活動する社会人・女子野球クラブチーム『ホーネッツ・レディース』の選手たちの姿も。ノッカーやバッティングピッチャーとなり、選手たちの守備練習や打撃練習の手伝いを行いました。

キラキラした姿を見せてくれたホーネッツ・レディースの選手たち

キャプテンの川村選手は、

「私たちも、栗高女子野球同好会のメンバーがもっと増えて単独チームで試合できるようになって欲しいと思っています。そうやって切磋琢磨しあえるチームを1チームでも増やすことが、北海道の女子野球のレベルを上げる事に繋がるので。欲を言えば、その後ホーネッツに入ってくれたら嬉しいですね。笑」

栗高女子野球同好会は、2022年度、札幌新陽高校のBチームと合同チームを組み、北海道女子硬式野球連盟が開催する公式戦「HOKKAIDOリーグ」に出場しました。
「人数が少ないから試合に出られない」ではなく、可能な限り活躍できるようにしてあげたい。北海道の女子野球界にも、栗山町にある「助け合い」の精神がある事を、ホーネッツ・レディースの選手たちを見ていて強く感じました。

来春に向けて

最後には全員で円陣を組み、辻さんから体験会に来た選手たちに向けて

「進路の一つの選択肢として栗山高校を視野に入れて頂けると嬉しいです。来年以降、一緒に野球ができる事を楽しみにしています。今日はありがとうございました!」

と声を掛けました。

体験会を終えて金監督は、

2人(辻さん・森さん)にとっても、まだまだ自分自身に足りない部分があるという事を感じられた良い機会になったのではないかなと思います。これを刺激にもう一度スイッチ入れ直して練習に取り組んでくれたらいいなと思います

(選手たちから羨望の眼差しを集めた金監督。背中が一段と大きく見えました)

辻さんと森さんは体験会を振り返って、

大人数での練習が初めてだったので自分達も楽しかったし、来てくれた子達も楽しそうに野球をやってくれていて良かったです。今日来てくれた子たちが、来春には1人でも多く栗山高校の女子野球同好会に入ってくれればと思っています。

「ここから新入生が入ってくるまでの約半年間どんな準備をしていきたいか?」
という渋谷の問いに対しては、力強く答えました。

上手な子がとても多かったので、新入生が入ってきた時に負けないように、危機感を持ちながら残り半年間練習していきたいと思います。

女子野球を通して様々な人が関わり、助け合い、一つになりつつある栗山町。
この日グラウンドに立った時、渋谷自身もそこに渦巻く“熱”を強く感じました。
今後も継続して金監督・辻さん森さん、そして町の挑戦を、“球拾い”を通じて追っていきます!

森さんとキャッチボールさせて貰えました!(撮影:辻さん)

※栗高女子野球については、栗山高校女子野球後援会Facebookページが詳しいです。

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