すずらん。
北海道出身のお笑いコンビ。芸歴は23年。
函館出身のボケ:山本貴之と、札幌出身のツッコミ:シゲ。
二人は“漫才”で生きてきた。
ほっかいどうが「わらいごと」
3月19日(日)午後11:45~ <総合>
※北海道ブロックにて放送
※NHKプラスで2週間見逃し配信予定
北海道に笑いを
札幌よしもとで2000年にコンビを結成した二人。
当時は、タカアンドトシさんの後輩として、舞台やテレビ、ラジオとひっきりなしに仕事が舞い込んだ。
結成7年目で東京に進出。M-1優勝、レギュラー獲得、絶対に売れてやると夢を抱いた。
しかし、同期が次々と活躍していくなかで、いつしか自分たちの“お笑い”を見失っていったと教えてくれた。
山本「辞めようと思ったんです。同じ舞台に立った芸歴の近いコンビのネタがあまりに面白くて、これは俺たちには無理だなって。舞台の帰り道、限界かなって、泣いていた気がします。それで、相方に言ったんです。解散しようって。新宿のカフェ、忘れもしません」
ネタ作りを担当していた山本の言葉。シゲは、こう返したという
シゲ「北海道に帰ろうって。東京で無理する必要はないよ、って。だって、俺らは笑いを届けたいわけで、そのステージは、北海道にもあるはずだって」
ふるさと、北海道。二人は結成14年目で帰ることに決めた。

結成23年目の決意
北海道に戻り、道内で活動を始めた二人。
地方巡業を中心に、ときどきテレビやラジオの仕事も入る。自分たちが目指してきたお笑い芸人の仕事。年を重ねるごとに、複雑な想いを抱くようになった。
山本「このままでいいのかなっていうのは正直ありますよね。今敷かれているレールのうえで頑張るというのもいいんだけど、それだけでこの先やっていけるのかって。もっと違うことにもチャレンジしてみたいよね」
シゲ「北海道179市町村あるじゃないですか。本当は全部を回りたいんです。道内隅々まで、笑いを届けたい。そう考えたら、もっと自由に活動ができたほうがいいかなって思うようにもなりました」
二人は、長年お世話になった札幌よしもとを退社することに決めた。
2022年12月31日までの所属。日付が変われば、二人にはもう、なんの後ろ盾もない。まさに崖っぷちに立つ決意だった。


再起をかけた4分間の漫才とは
2023年1月1日。すずらんは、すすきのにあるライブハウスの舞台に立った。出囃子は除夜の鐘。日付が変わったその瞬間から、4分間の漫才に挑んだのだ。
再起をかけた一ネタ。そこで二人はどんな笑いを生み出すのだろうか。
そして、なにを語り、なにを感じるのだろうか。
今回番組では2週間に及ぶネタ作りに密着し、起死回生の漫才を記録した。

ほっかいどうが「わらいごと」
3月19日(日)午後11:45~ <総合>
※北海道ブロックにて放送
※NHKプラスで2週間見逃し配信予定
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