ガンガン食べらさる！！赤平市の「がんがん鍋」

今回もガンガン行くぜぃ！！「ほっとニュース道央いぶりDAYひだか」道央担当リポーター、坂井里紗です。今回伺ったのは赤平市。「北海道道」に出演中の鈴井貴之さんの出身地としても知られていますよね。ここではいま、かつて炭鉱で働く人たちを支えた料理、いわゆる「炭鉱メシ」が熱いんです！その名も「がんがん鍋」！！

その「がんがん鍋」は市内にある創業38年目の焼肉店にありました。
熱々の焼肉が出てくるのかと思いきや…運ばれてきたのはこちら！！！がんがん鍋は、豚のホルモンと野菜が入った、みそ味の料理なんです。スタミナがつきそうな一品…！

がんがん鍋のルーツは炭鉱マンたちの食事です。赤平は戦前から炭鉱町として、多い時には23もの炭鉱が稼働していました。そこで働く人たちを支えていたのが、ホルモンを使った鍋。石炭ストーブの上に鍋を置いて煮込み、みんなでつつき合って食べていたそうです。

焼肉店の店主、滝本守さんです。店の3代目で生まれも育ちも赤平市の滝本さんにがんがん鍋の名前の由来について教えてもらいました。

滝本さんによりますとがんがん鍋の作り方は
① 豚のホルモンを煮込む。煮込めば煮込むほど柔らかくなるため3時間～4時間ほど煮込む。その際、あくをしっかり取ることで臭みを取る
② 野菜を入れる。野菜は人によってさまざま。滝本さんの店ではごぼう、大根、にんじん、玉ねぎを入れている
③ 味付けは味噌
④ そして滝本さんは”隠し味”として…

出来上がったがんがん鍋をいただきました！ホルモンがプリップリでとても柔らかく、ホルモンのうまみがじわーッと感じられます！豚汁に似ているようで、ちょっと違います。濃厚なみその香りと味がしみ込んだたっぷりの野菜もおいしく、まさに”五臓六ぷに染みわたる…”元気がでました！！！

実は滝本さんはがんがん鍋をPRする「赤平がんがん鍋協議会」の代表も務めているんですが、いまおすすめのイベントがあるんだそうです！その名も「がんがん祭り」！市内でがんがん鍋を提供する飲食店が一堂に会して自慢の味を披露します。がんがん鍋をPRしようと10年以上前に始まりましたが、新型コロナの影響で中止が続き、ことしは4年ぶりの開催です。5つの店舗が参加する予定ですが、昔ながらのがんがん鍋だけでなくアレンジメニューも楽しむことができます。このうちラーメン店では…ホルモンが入った「がんがんラーメン」。すし店では、子どもも食べやすいようにとカレー味のがんがん鍋を提供します。

滝本さんは3年間の悔しさを爆発させて、お客さんに愛情のこもった料理を提供したいと意気込みを語ります。

愛情たっぷりの赤平の炭鉱メシ「がんがん鍋」については9日（木）午後6時40分からの「ほっとニュース道央いぶりＤＡＹひだか」でご紹介する予定です。ぜひガンガン見てガンガン元気になってください！！

取材後記

今回取材でいただいたがんがん鍋、味付けのベースは「みそ」で統一されているはずなのに、どのお店も味わいや風味が全然違っていて、とってもおいしかったです！！どれも優しくも濃厚な味わいで、ご飯はもちろん、お酒に合わせてもマリアージュを楽しめそうです。滝本さんによりますと、市内では今もがんがん鍋は市民に愛されていて、みんなで集まり、ガンガン食べてガンガン語ってガンガン頑張ろう！という時に食べることが多いそうです。さらに店には、自分で土鍋などを持ってきてテイクアウトする人もいるそうです。
4年ぶりとなる「がんがん祭り」は今月26日(日)午前11時～午後2時に地元の特産品を販売している施設「AKABIRAベース」の前で行われます。専用の容器で提供されますが、鍋を持参してもOKだそうです。また前売りチケットも販売中とのこと、屋外での開催なので訪ねる際はぜひ暖かい服装でお願いします。
今回赤平市には初めて伺ったのですが、どのお店の方も優しく温かく迎えてくださり、さらに元気が出ました！ぜひみなさんも赤平の方々と触れ合いながら、熱々のがんがん鍋を食べて元気になってください！

道央いぶりDAYひだか
坂井里紗
2023年3月9日

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