8月8日(火)NHK全国学校音楽コンクールが函館市芸術ホール「ハーモニー五稜郭」で行われました。
皆さんが全力で合唱できるように、我々が裏でどのようなことをしているのか、その一部をお見せします!
【9月4日更新】Nコンちょこっと裏話
~実際に放送されるまで~
8月21日の記事でお伝えしたように、皆様の素晴らしい合唱を録音させていただきました。
では録音したものがそのまま放送されるのかというと、そうではありません。
ここからは収録されてから放送されるまで、どのようなことが行われているのか、普段あまり見ることができない裏側を紹介します!

まずは録音されたデータの編集を行います。
放送時間(1時間)に合わせて使わない部分をカットしたり、ナレーションを追加したりします。
この際、皆様の歌声には手を入れず、”生”の状態で皆様にお届けできるようにします。さらに番組を放送用のデータベースに登録するためのフォーマットにし、データベースに登録したら準備は完了です!
上の写真は、筆者がデータベースに登録するためのフォーマットにしている様子です。

データベースに登録された番組は、スケジュールに合わせて自動的に放送されます。番組が始まる前から終わるまで、実際に放送されているかを数名態勢で監視します。Nコンは音声のみのFMで放送されるため、音だけでなく写真のように音声の波形を見ながら監視しています。
ただ見て聞いているだけのように思うかもしれませんが、地震や緊急ニュースなどが入った場合、即座に番組を切り替えなければいけないため、その時の対応を頭に入れながら監視を行っています。
監視には筆者のような技術スタッフと番組の編成を決める編成スタッフが立ち合い、アナウンサーも待機しています。
ラジオでは8月26日(土)に放送しましたが、NHK函館局のホームページでは引き続き、皆様の合唱の様子を公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!
【8月21日更新】
~本番収録編~

本番前日の8月7日に会場の準備をしました。
ステージの準備を行ったり、マイクの設置をしたりとそれぞれの担当に分かれて、設営を行いました。
事前に計画書を作成して、全体でイメージを共有することで効率よく設営できるように心がけています。

全体打合せが始まる直前のステージの様子です。
30人程度のスタッフで今回のコンクールの運営と収録を行っています。

司会の花田キャスターも前日から会場に入り準備しています。
間違いがないように台本を入念に確認しているところです。
皆さんが気持ちよく合唱できるように、曲名紹介の箇所は特に気を付けて読んでいるということです。

1階の客席後方ではカメラも設置しました。
ここで収録された映像は、後日NHK函館放送局ホームページで公開予定です。

「Nコンちょこっと裏話 ~下見を実施~」でも紹介したこの部屋。
何もなかったこの部屋に…

機材をこのように設置しました!
短い時間で1から機材を組まなければならないので、必要最小限でなるべくコンパクトに設置しました。

実際に本番を収録しているときの様子です。
会場にはマイクが8本あり、写真中央のスタッフがミキサーと呼ばれる機材を使って、それぞれのマイクの音量を調整しています。
合唱の魅力を余すことなく録音するために、全体の音量や合唱とピアノのバランスを意識して録音しました。
大会の模様は、NHK-FMで8月26日(土)午前10時55分から11時55分まで放送される予定です。
またNHK函館放送局ホームページでは演奏の様子を動画で公開する予定です。
おたのしみに!