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“いかとんび”を使った注目のグルメ誕生!~福島町~

  • 2023年5月24日

道南各地自慢の「とっておきのグルメ」を、中継でお伝えする「ぐるっと道南 自慢のグルメウィーク」。 訪ねたのは、昔から“するめ”の加工(出荷)量が、日本トップクラスの「するめのマチ」として知られる「福島町」です。 ここで紹介する「とっておきのグルメ」は、「いかの口」の部分、珍味として知られる「いかとんび」です。 

中継におじゃました水産加工会社では、15人の従業員(外国からの技能実習の人たちも)が、年間およそ250トンの“するめ”を加工しています。
このときは、“するめ”を干す作業を見せてくれました。

ポイントは、干しむらを無くすために、乾燥しながら位置を細かく変えること。
そして、足(げそ)がくっつかないように、1本1本離してあげることなんだとか。これ全部手作業なんです。この作業のおかげで、おいしい“するめ”を、味わえるんですよ!

こちらは水産加工会社専務の湯浅哲(ゆあさ・さとる)さん。
この人こそ、今回紹介する“いかとんび”を使い、注目されるグルメを開発した中心人物。

捨てる部分だった“いかとんび”を新たな特産に!  

工場の加工場では、素早い作業で“するめいか”をさばいて、干しやすく一枚にする作業を行う。
湯浅さんは、多い日に1500パイもの“するめいか”さばくそうです。
このとき、取り出され、廃棄されていた部位のひとつが「いかの口」の部分“いかとんび”です。

“いかとんび”は、小さく、中に黒色の硬い骨のような物があり、ひとつずつ取り除くのが大変。
珍味以外では、なかなか食べる事も無く、これまでは、捨てられてしまっていました。しかし湯浅さんは、「このおいしい“いかとんび”、とにかく捨てるのはもったいない」と、友人シェフに協力してもらい、ある料理を完成させます。

かめばかむほどうまみがあふれる“いかとんびパスタ”! 

「いかとんびパスタ」は、しょう油ベースの和風パスタで、いかとんびが硬くならないように仕上げられている。じつは、この“いかとんびパスタ”を、どこでも、同じ味を楽しんでもらえるようにと、食材を無駄にしないために、レトルトにして、販売もしています。いまでは、福島町内の飲食店7店舗で、味わうこともできます。

「かめばかむほど、“いかとんび”のうまみが出ます。和風味のパスタとの相性抜群!」と、花田実咲キャスター絶賛!

地元の「道の駅・横綱の里ふくしま」には、“いかとんびグルメ”の自動販売機が設置されており、この「いかとんびパスタ”のレトルトを購入することができ、観光客だけでなく、地元の人たちにも好評なんだそうです。

まだまだある!“いかとんび”の おいしい食べ方! 

福島町のご当地キャラクター「するめ~」が、湯浅さんの応援と、するめいかのPRに登場!

湯浅さんは、“いかとんび”をPRするために、このキッチンカーで「いかとんび」料理を、移動販売していたんです。「“いかとんび”は、まだまだ知名度も低いので、まずは、食べてもらっておいしさを知ってもらおうと始めました」

「お客さんは、食べる前は、みなさん不安そうに食べるんですが、食べたら絶対おいしいって言ってくれます。」と、オススメのグルメを作ってくれました。

“いかとんびスープカレー”は、食べやすい味つけで、テイクアウト用に少しとろみのあるスープが特徴。普通と中辛の2種類あるそうです。

「食べる前は、“いかとんび”とカレーって、どうなのかな?と思っていましたが、かめばかむほど、カレーの味と“いかとんび”の味が合いますね」と驚きの表情を見せる花田キャスター

そして、大人からこどもまで、幅広い世代に味わって欲しいと、シンプルで優しい味にしあげているという「“いかとんび”の炊き込みごはん」。

「やっぱり“いかとんび”、和風の味付けと言いますか、やっぱり和食に合いますね。とってもおいしいです。“いかとんび”もやわらかくて、ほどよい感じの食感です」と花田キャスター

そのほかにも、「アヒージョ」「から揚げ」「春巻き」「フライ」など、自慢の“いかとんびグルメ”が並びました。

「“いかとんび”は、まだまだ認知度が低いので、これからどんどん広まってくれればいいなと思います」と、湯浅哲(ゆあさ・さとる)さんは言います。

「もったいない」から始まった“いかとんび”グルメ!福島町の新しい特産として、これからも新たな商品をどんどん作っていってください。 みなさん、ありがとうございました。

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