NHK札幌放送局

【徹底解説】十勝の病床はひっ迫?

十勝チャンネル

2021年2月10日(水)午後3時30分 更新

ナットク!とかちchでは「私困っています 新型コロナウイルス」というテーマで、十勝の皆さんの疑問や困りごとにこたえるコンテンツを目指しています。

前回、十勝地方の医療提供体制の現状についてお伝えしましたが、放送後にこんな意見をいただきました。

70代 女性
「帯広でコロナにかかった場合、スムーズに治療を受けられる状態になっているのか安心を得たいと思ったのですが、最後まで見ていてもよくわからなかった」


最新のコロナ病床 現状は?

この指摘を受けて、十勝地方の病床について再度みなさんに分かりやすくお伝えする必要があると感じました。
そのため、前回に引き続き今回も十勝地方の医療提供体制の現状についてお伝えします。

下の表にコロナ病床をめぐる最新の状況をまとめました。
道内では2月8日の時点で確保している1291床のうち536床が使われていて、病床使用率は41.5%です。

病床使用率は、医療提供体制の状況を知る指標のひとつで、政府の分科会は、感染状況を示す4つのステージのうち最も深刻な「ステージⅣ」の目安を50%としています。

1週間前の全道の病床使用率は46.2%で、この目安を下回っていましたが、さらに4.7ポイント下がっています。
この1週間の期間でみると、道全体の病床のひっ迫度合いは低下しています。

このように全道レベルでは明らかになっている病床使用率ですが、十勝地方の使用率は明らかになっていません。
十勝地方ではコロナ病床として120床が確保されていますが、このうち何床が使用されているか道が公表していないためです。

NHKは「なぜ道は十勝の入院患者数を公表していないのか」と道や帯広保健所への取材のたびに質問し、「公表してほしい」と伝えてきましたが、道の対策本部は、「検討する」としながらも、現状では「公表は難しい」としています。

対策本部によりますと、もしも十勝地方で病床がひっ迫する事態が起きた場合には広域搬送という形で十勝地方以外の医療機関に搬送し、治療を受けられる体制をとっているということです。
このため、十勝地方だけの入院患者数だけでは医療提供体制のひっ迫度合いを正確に反映できないとしています。

道は現状、十勝地方での病床使用率は高いわけではなく、ひっ迫を心配するような使用率にはなっていないとしています。
また、入院の必要な人が入院できなかったというケースは、道内でこれまでなかったということです。

全道のコロナ病床数も1週間前より134床減っています。このことについて、道は道内全体で感染者数が減少傾向にあることを受けて、医療機関の意向などを受けて調整し直した結果としています。

宿泊療養施設は24時間体制

このほか、帯広市には軽症や無症状の人が療養できる宿泊施設があります。
道によりますと部屋の数は190あり、常駐している看護師2人が医師と連絡を取りながら24時間体制で対応にあたっているということです。
2月8日の時点で帯広市の宿泊施設に入所している人は1人です。

取材した三藤紫乃記者は
これまでずっと取材を続けてきた肌感覚としては、2月になってから十勝の新規の感染者数が減少傾向にあり、病床もひっ迫してはいないのだろうということを感じています。

一方で、必要な数字が公表されていないため、私たちは十勝地方の病床について適切に把握できない状況にあります。

病床使用率というのは、国が病床のひっ迫を示す指標のひとつとしているものです。
十勝地方の病床の状況について知りたいという投稿を複数いただいていますが、広大な北海道で、地域ごとの病床使用率を知りたいというのは当然のことだと思います。

幸いなことに、新規の感染者数は減少傾向にありますが、いつ次の感染の波が発生してもおかしくありません。
そうなった場合にどのような情報発信をしていくのか。
道にはさらに地域に根ざした情報発信をお願いしたいですし、私たちもよりわかりやすく最新の情報を皆さんにお伝えできるように取材に取り組んでいきます。

2021年2月9日放送

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