9日朝、登別市の養鶏場で鶏舎の壁が壊されているのが見つかり、警察や市は現場の状況などからヒグマによる被害とみて注意を呼びかけています。
9日午前8時40分ごろ、登別市札内町の養鶏場で「鶏舎の壁が壊されている」と出勤した職員から警察に通報がありました。
警察官や市の職員が現場に駆けつけたところ、鶏舎にあるトタン製の壁に1メートル余りの大きな穴が開いていたほか、動物のものと見られる爪痕も複数残されていたということです。
飼育されていたニワトリに被害はありませんでしたが、警察は現場の状況などからヒグマが侵入したとみて調べています。
警察によりますと、8日夕方、養鶏場のスタッフが鶏舎を確認した際には異常はなかったということで、クマは8日夜から9日朝にかけて現れたとみられています。
また、この養鶏場は市郊外の山あいにありますが、周辺ではことしに入ってクマの目撃情報はまだ1件もないということです。
警察や市は、冬眠から覚めた個体がえさを探しに出没したとみて、付近の住民などに注意を呼びかけています。