地域にディープな人脈を持つ“ローカルフレンズ”。今回はフレンズ自らがニュースを届けてくださいました。
海を越えて、奥尻島からニュースが届きました。案内してくださるのは、奥尻ゲストハウスimacocoを運営する外崎雄斗さん。新たに挑戦し始めたのが、海洋ごみのアップサイクルです。

透明度が高く、青く美しい海で知られる奥尻島。ですが、海流の影響で浜辺にごみが漂着しているといいます。漂着したごみのうち、焼却できるごみはごく一部で、そのほとんどを埋め立ててきました。

天気のいいとある日。外崎さんの呼びかけで島内外からおよそ30人が海に繰り出しました。

海岸で大量のごみを目にした参加者は「この範囲だけで、かごに入っているごみの3分の2」と驚いた様子。
外崎さんは、まずはこの現状をたくさんの人に知ってほしいという思いで企画したそうです。

みんなで拾った大量のごみの中からプラスチックを選び出し、洗って色ごとに分けていきます。色とりどりに整理されていくと、ごみだったはずのものが価値ある素材へ見えてきました。

そして、神奈川にある専門会社の手にかかると、素敵なトレーやキーホルダーに。
もちろん、まだまだこれだけでは海洋ごみの問題は解決しません。一人ひとりの行動が変えられる活動が必要だと外崎さんは強く語りました。

外崎さん「観光に来る方はいっぱいいる。だけど、『楽しかった』だけで終わってほしくない。日常に戻った時に、見える景色が変わったりちょっと考え方が変わったり、そういう世界を共有したいなって思います」
海に流れ着く海洋ごみを、自分たちの手で価値ある製品にするアップサイクル。奥尻島の新たな流れをつくりだそうとしています。
