NHK札幌放送局

ななまるMAP イッキ見!9・10まとめ

道央いぶりDAYひだか

2022年11月1日(火)午後6時49分 更新

外を歩くと冷たい風が頬を撫でるようになりました。切ない季節ですが私は好きです。 「ほっとニュース道央いぶりDAYひだか」道央担当リポーターの坂井里紗です。今回は秋のスペシャル号!ということで、9月と10月に「ななまるMAP」で伺った9つの市と町の魅力を『イッキ見!』します!いや~こうして振り返ってみると、まさに道央と胆振・日高の「食欲の秋」を存分にお伝えしましたね…!アイキャッチではそんなことしの秋を表現してみました。ちなみに食べているのはおにぎりとパンです。 

9・10月に訪れた9市町

【道央】南幌町 沼田町 北竜町 由仁町 岩内町 深川市
【胆振・日高】厚真町 むかわ町 日高町

#26 農業の魅力を体験するイベント

農業が盛んな南幌町で、農業の楽しさを知ってもらおうというイベントが開かれました。企画したのは若手の農業者などを中心に結成された地元のグループ「農猿(のうえん)」です。イベントには親子連れなどが集まり野菜の収穫や蜂蜜の採取体験などを楽しみました。農猿事務局の城地真吾さんは、「子どもたちが南幌町のよさを知って次に僕らみたいな活動をしてくれて町がもっと発展していくのが理想です」と話していました。地域に根差した楽しいイベントを通して農業の魅力が世代を超えて伝わっていけばいいなと思いました。

#27 トマトのおいしさは無限大!

沼田町で作られているトマトは、ちょっとでこぼこしていて形も不揃い。食べるとふつうのトマトより歯ごたえがあります。実は沼田町はトマトジュースやケチャップなどの原料として使われる「加工用トマト」の生産が盛んで、いま全国一の生産量を目指しているんです。日照時間の多さや寒暖差の大きさを生かした栽培方法で、取材した時点では28戸の農家が生産していました。加工されたトマトは地元の小中学校でも使われていて、取材に伺った日の給食のメニューはトマトジュースを使った「ミネストローネ」でした。子どもたちはみんな完食で「おいしい!」という笑顔が印象的でした。ことしも天候に恵まれておいしいトマトジュースができそうです。

#28 大切に育てられているメークイン

厚真町はメークインの栽培が盛んで、火山灰や軽石が多く堆積した農地は水はけがよく、表面が白くてきれいなものが収穫できるんだそうです。さらに0~2℃くらいの低温の倉庫で半年以上貯蔵してから出荷しています。じっくりと熟成させることで本来メークインが持っているでんぷんが糖に変わりとても甘くなるんだそうです。そんな厚真町のメークインをPRしようと、メークインを使ったカップケーキ販売が始まりました。きっかけは4年前の胆振東部地震です。開発にあたった下司義之さんは、「いつ何があるか分からないから今やれることは今やろうと意識が変わりました。地元の方からもおいしいと言っていただいているのでよかった」と話していました。

#29 特産品を「クラフトビール」で味わう

北竜町といえばひまわり畑が有名ですが、そのひまわりの種を絞った後に残る搾りかすを有効活用したクラフトビールが完成しました。苦みも強くなく香ばしい味が特徴です。つくったのは農家の安達明広さんと永井稔さん。2人はほかにも特産の黒千石大豆や「ひまわりすいか」を使ったクラフトビールも開発しました。いずれも傷があったり割れたりして、そのままでは出荷できない規格外のものを原料としています。安達さんは「農産物はどうしても規格外品が出てしまいますが、廃棄するのはもったいない。クラフトビールをきっかけに北竜町をPRできれば」と話していました。

#30 むかわ町にいったら「恐竜」でしょ!

「食」以外にもこんな魅力がある!ということで訪ねたのは恐竜や化石でまちおこしをしているむかわ町です。かつて周辺は海だったとされていて、博物館には国内最大、体長8メートルと推定される「カムイサウルス・ジャポニクス」、通称「むかわ竜」のレプリカが展示されています。町では町内の施設や飲食店を訪れると、恐竜などをモチーフにしたステッカーがもらえる「周遊ステッカーラリー」が行われていました。すべてのステッカーを集めると「むかわ竜」の化石のポスターがもらえます。さらに町には恐竜グッズを専門に扱うお店もあります。アクセサリーなどは店主の宮崎修さんの手作りで「恐竜や化石を通じてむかわ穂別地区をにぎやかにしていきたい」と話していました。

#31 「新じゃが」をいろんな食べ方で味わって

由仁町で開かれた「ゆに新じゃがフェスティバル」。この秋収穫されたばかりのジャガイモを使って町内の飲食店がオリジナルメニューを提供する催しで、今回、18の店舗があわせて50以上のメニューを考案しました。使うのは甘くて荷崩れしないのが特徴の「とうや」という品種。イベントでは四角く切ったとうやと鶏の胸肉などを炒めた「ガパオライス」やポテトサラダを挟んだ「ハンバーガー」などが提供されました。どちらもほろほろと口の中でほぐれる口当たり、なめらかな食感、さらに味はしみしみでとてもおいしかったです!食べたあとはスタンプラリーも楽しめました。

#32 クラフトビールで地域の歴史を感じて

明治時代に北海道で初めて野生のホップが見つかった岩内の地。この発見が北海道のビール文化に大きな影響を与えたといいます。発見から150年の節目を迎えた去年、岩内町ではホップの栽培を始めました。さらにことしはクラフトビールをつくる醸造所とバー、客室が一緒になった新たな施設がオープン。町で収穫されたホップと沖合で採取された海洋深層水を使ったクラフトビールも数量限定で販売されました。施設をつくった荒井高志さんは、「ビールの原点はここなんだということをみんなに知ってもらいたい。地元の方にも愛されるクラフトビールになればうれしい」と話していました。

#33 牛乳に昆布!日高のうまいものが詰まったチーズ

写真のチーズ、何か小さなものが練り込まれているのが分かるでしょうか。実は、刻んだ日高コンブなんです!さらに、日高昆布でとった「だし」などを加えた特製のたれに漬けてつくられています。こちらのチーズをつくったのは、地元のチーズ工房の伊藤彩さんです。日高らしいチーズをつくりたいと考える中で、日高コンブを使うことを思いついたといいます。今後の目標については、「日高といえば日高コンブと競走馬が知られていますが、いつかは、加えて牛やチーズの町と言ってもらえるようにこれからも頑張りたい」と話していました。日高の味として広がりつつある日高コンブ入りチーズ、とてもおいしかったです。

#34 深川市の飲食店の魅力をまとめた一冊

こちらの赤い冊子。その名も「ふかがわオイシイBOOK」です。市内38の飲食店の自慢のメニューやテイクアウトのメニューも紹介されています。放送では、冊子で「昭和37年開業の老舗」「箸よりも長―いエビフライ」が食べられると紹介されているお店を訪ねたり、名物のウロコダンゴを売っているお店、それにカクテルを味わえるバーに伺いました。冊子をつくった観光協会の中西芙実さんは「コロナ禍で飲食店が影響を受ける中、深川市に美味しい飲食店がたくさんあることを知っていただきたいと思いました。冊子をきっかけにたくさんの方々が深川市に来てくれたら」と話していました。

坂井リポーター×内部リポーター対談第2弾
『今の時期食べたいものって何?!』

冒頭でも触れましたが、厳しい冬の月の足音が聞こえてくるこれからの季節。そこで胆振・日高担当の内部明日香リポーターと2人で寒―い日に食べたいものを話し合ってみました。

坂井
「私が食べたいのは芦別市の郷土料理「ガタタン」と、歌志内市の郷土料理「なんこ」です。どちらもかつての炭鉱町の時代に食べられた炭鉱メシで、「ガタタン」は、具だくさんでとろみのあるスープ料理のことです。市内に行くと、ラーメン、チャーハン、うどんなどなど…いろんなアレンジ料理があるんです!どれもおいしい!また食べ応えがハンパない!この時期体を癒して温めてくれるおいしい料理です。また「なんこ」は馬のホルモンです。取材では「なんこ」を使った「なんこ鍋」を地元のスナックで、また居酒屋さんでは焼き串を提供してもらいました。なんこも歯ごたえがっておいしい!そして人も温かい!心も体もあたたまる炭鉱メシでした。忘れられません」
内部
「登別のおいしい牛乳でつくったソフトクリームです!北海道では寒い冬でもアイスをよく食べるといいますが、私も北海道に来て1年目の去年の冬、無性にアイスが食べたくなってほぼ毎日食べていました。中でも登別の牛乳を使ったソフトクリームは、すっごく濃厚なのになぜか後味すっきりでくどくないんです。登別の牛乳自体も同じように濃厚かつスッキリとしたおいしさなので、それがそのまま生かされていると思います。アイスのおいしさがとても印象に残り、使っている牛乳のおいしさの秘訣を聞くため後日取材に伺ったほどでした。ソフトリーム大好きです」

2人とも「食」の話題になると熱くいつまでも語ってしまいます…。この熱気でこれからの寒い冬を乗り越えましょう!ということで、11月も地域の魅力を熱くお伝えしたい!坂井も内部も気合十分です☆

まとめ記事制作担当 坂井里紗
2022年11月1日

8月のイッキ見も併せてどうぞ!


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