NHK札幌放送局

響け!感謝のハーモニー(札幌白石高校・吹奏楽部)

NHK高校放送部

2020年9月25日(金)午後0時07分 更新

道内の高校生を応援するプロジェクト「NHK高校放送部」に、札幌白石高校の吹奏楽部から、今月開かれた定期演奏会についてA4用紙2枚分の熱いメッセージが寄せられました!生徒たちの感謝の思いを込めた演奏会に、高校時代マーチングバンド部だった飯嶋記者が密着しました。

吹奏楽の強豪校もコロナの影響に

今月19日(土)に開かれた、札幌白石高校・吹奏楽部の定期演奏会。この吹奏楽部は、全国大会に過去20回出場し、4年前に公開された映画「青空エール」のモデルにもなりました。今年もコンクールに向けて練習を始めた矢先、新型コロナウイルスの影響で演奏会などは相次いで中止に。特に3年生は目標にしていたものが無くなり、落ち込む生徒もいたといいます。

部長の髙松さんは「誰が悪いわけではないのですが、誰のために練習しているんだろうとも思ってしまった時があって…。私たちが設定した目標が(部室に)貼ってあるのですが、“心に響く世界に一つだけのサウンドを全国大会で!”。この文字を見るだけで、どんどんやりきれない思いが大きくなりました」とコロナ禍の思いを話してくれました。

部活再開もパート練習が中心

練習が再開しても、密を避けるためパート練習が中心。校庭で練習するパートもありました。全員そろっての合奏は数えるほどしかできないまま当日の演奏会を迎えることとなりましたが、演奏会を開催できる喜びがモチベーションにつながったと言います。副部長の加藤さんは「ただ1つの演奏会があるだけでこんなにうれしいんだと思って。日常がどれだけ大切だったか、この定期演奏会を通じて身にしみました」と話してくれました。

顧問と保護者がサプライズ準備

演奏会前夜の校舎、生徒たちが楽器をトラックに積み込む傍ら、保護者たちの姿もありました。生徒たちに見つからないよう注意しながら、花飾りなどを運搬。定期演奏会は例年、札幌コンサートホールKitaraで開いていて、2000余りの客席が埋まるほどですが、今回の演奏会の観客は保護者ら250人程度。9割近くが空席になってしまう状況に、顧問が保護者の協力を得て、会場に来られないOBOGや元顧問などからメッセージを募り、空席を埋めることにしました。

顧問の鈴木先生は「子どもたちも今まで数々の本番をやってきましたが、観客の人数が多ければ多いほど、どんどんテンションが上がって良い演奏ができるんですよね。少しでも華やかにして、生徒に力を出し切ってもらいたい」と話していました。

ステージに上がるまでこのことを知らなかった生徒たち。部長の髙松さんは「じっくり読んだら泣いてしまうので、あまり見ないようにしました。いろんな方がたくさん応援してくださることがうれしくて、幸せ者だなと感じました」と喜びをかみしめました。来場できなかった人からも思いを受け取り、演奏を通して感謝を届けました。

思いに応え 響け!感謝のハーモニー

今年度のメンバーで奏でる最初で最後の演奏会。演奏を終えた3年生の表情は晴れやかでした。部長の髙松さんも「不本意ながら最後になってしまいましたが、悔いの残らない演奏だったと思います。すっごく楽しかったですし、本当に何回も涙が出そうになりました」と涙をこらえつつ、笑顔で話してくれました。

顧問の鈴木先生は終演後「もしかしたらやり残したことがあるかもしれませんが、後悔が次にいきる力になりますよね。きょうの良き思い出を一生の宝物にして、あすからの、そして今後の人生を頑張っていってほしいと思います」と全部員を前に話しました。

例年とは異なるかたちでの演奏会となってしまいましたが、先生や保護者、OBOGなど、応援してくれる皆さんの愛情を力に変えて走り切った演奏会。部員1人ひとりの気持ちが伝わる、素敵な時間でした。この演奏会で引退となった3年生の皆さん、本当にお疲れさまでした!

取材をしたNHK高校放送部員:飯嶋 千尋(記者)
高校時代はマーチングバンドに所属し、カラーガードを担当。高校2年生の時に全国大会にも出場しました。今回吹奏楽部を取材させていただいて、とても懐かしく胸が熱くなりました。札幌白石高校吹奏楽部の皆さん、ありがとうございました!

NHK高校放送部

2020年9月25日





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