NHK札幌放送局

3年ぶりに開催!北見厳寒の焼き肉まつり

舛川 弥生

2023年2月17日(金)午後3時56分 更新

こんにちは。道北・オホーツク担当キャスターの舛川弥生です。ことしの北見市は最低気温がマイナス20度を下回る日が多く、一段と寒く感じます。
 その北見の寒さを厳寒期の2月上旬に屋外で楽しむ名物イベントが「北見厳寒の焼き肉まつり」です。3年ぶりに開かれたことしは1000人の参加者が集まり、しばれる寒さの中で1トンの焼き肉を味わいました。 

焼き肉まつり当日の今月10日、開始3時間前に会場をお邪魔すると、地元商工会のメンバーなどボランティアが大忙しで準備を進めていました。まず驚いたのが肉を焼く七輪の数です。およそ250個の七輪が用意され、炭火の火起こしは巨大なガスバーナーで行っていました。

ここで“なぜそこまでして焼き肉をするの?”という方に北見の焼き肉事情を紹介します。
北見の街なかを歩くと、焼き肉店の多さに驚くと思います。市内の焼き肉店の数はおよそ70軒で、1万人あたりにするとおよそ6軒。札幌市は1.6軒だそうですから、北見でいかに焼き肉が愛されているかが分かりますよね。
北見市民は外食だけでなく、自宅の庭や駐車場で焼き肉(一般的にはバーベキュー?)を楽しむことも多く、地元を代表する食文化になっているんです。

ちなみに、私は週3回、焼き肉を食べたことがあります…。家族の外食や会社の飲み会というと焼き肉に行くことが多く、タイミングが重なると焼き肉続きになってしまいます。

そんな北見の焼き肉を広くPRしようと始まったのが厳寒焼き肉まつりなんです。北見は寒さが厳しいことでも知られているので、寒い中みんなで焼き肉を食べれば注目されますよね。
ことしで24回目を迎えた名物イベントを楽しもうと、今では全国各地から参加者がやってくるようになりました。冷え込みが強まり始める午後6時にスタートすると、会場は肉を焼く煙と集まった1000人が吐く白い息で真っ白になっていました。

実際に会場で焼き肉を食べたら、そのおいしさに感動すること間違いなし!寒いので焼くのに多少時間がかかりますが、炭火でじっくり焼いた肉を冷めないように素早く口に運ぶと、幸せが口いっぱいに広がります。
今回、私は会場の中継を担当したので準備作業を含めて4時間滞在し、体の芯まで冷え冷えになりました。服を8枚重ねてカイロを体中に貼りましたが、じっとしていると体がブルブル震えてしまいます。
しかし、放送終了後に焼き肉を食べ始めると、不思議と寒さが和らぎました。周りの人から聞いていた「焼き肉を食べると寒さは吹き飛ぶ」という言葉を体感することができました。

極寒の中で大勢の焼き肉好きが集まって楽しむこのイベントは、本当に“北見でしか味わえない”と感じさせてくれる体験でした。やっぱり焼き肉は北見市民の元気の源です!
おっと、のんびりおしゃべりしていると、焼き肉のタレや飲み物が凍ってしまうのでご注意くださいね。

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