8月11日(山の日)、オンネトーのそばにたたずむ雌阿寒岳(1499m峰)。深い森を抜けた先の山頂には、活火山ならではの景色が広がっていました。
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夏の活火山を楽しむ

オンネトー登山口からのスタート
朝7時30分、オンネトー登山口から登山開始です。
人生初の登山は一年前、この雌阿寒岳のオンネトーコースでした。
この一年間で体力も登山の知識も増え、前回は気付かなかった新たな発見に期待に胸を膨らませながらのスタートです。

深い森の中を歩く
登り始めからしばらくは、森を楽しみました。
人の手があまり入っていないような道が、とても魅力的です。木々の根で作りだされた階段は幻想的な空間です。
夏の強い日差しはたくさんの木々で遮られ、気持ちよく登ることができます。背丈の低い若い木々やコケの絨毯、様々な種類のキノコなどに見入ってしまい、ついつい足を止めてしまいます。

突如広がる活火山の世界
森を抜けると山の様子が大きく変わります。植物がなく、小さな石ばかりの「ガレ場」が広がります。活火山ならではの景色です。
山頂手前まで登ると、青沼と呼ばれる火口湖が見えてきます。緑がかった青色の湖面がとてもきれいです。近くの火口から噴き出す噴煙は、時折黄色に見え、活火山の生々しさを感じます。
山頂まではもう一息!しかし、ここで問題が。雲に飲み込まれ、周囲が突然真っ白になりました。風で雲が流れ去ることを願いながら山頂へ向かいます。

山頂では驚くような景色が
ついに山頂に到着!山の日ということもあり、多くの登山者で賑わっていました。ただ天気は曇り空、周囲は真っ白で何も見えません。そんな中、何やら無数の黒いものが飛び交っています。正体はイワツバメ。近くを飛ぶとシューッと風を切る音が聞こえるほど高速で飛んでいます。この時期、繁殖のために雌阿寒岳にやってきて、岩場で巣作りをするようです。この時期だけの貴重なものが見られました!
イワツバメを撮影していると、次第に雲が薄くなり、阿寒湖や阿寒富士が姿を現してくれました。阿寒の景色も無事に見られ、夏の雌阿寒岳を満喫しました!
(※活火山への登山の際は、火山活動の情報の事前収集を忘れずに!)


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