NHK札幌放送局

十勝VIEW!~残したい厳冬の風景~

十勝チャンネル

2021年4月23日(金)午前10時29分 更新

コロナ禍に揺れ続けるわたしたちのくらし。そんななか、時を重ねながら変わらぬ威容を誇るのが十勝の風景です。こんな時だからこそ、わたしたちは映像に残したい十勝の厳冬に輝く風景を撮影しました。

タウシュベツ川橋梁は糠平湖の水没と冬期間の凍結により風化が激しく、豊頃町のはるにれの木は樹齢150年と言われ、何度か十勝川の氾濫に遭いました。ジュエリーアイスはすぐに溶けてしまう一期一会の風景。

春を迎えた今、過ぎ去った厳冬の風景をお楽しみください。

▼映像はこちら


十勝牧場 馬追い運動(音更町) 

運動不足になる冬、春に出産を控えた母馬は60頭ほど、運動不足を解消し安産のために、列を組んで大きなお腹を揺らして走ります。馬体は1トンほどの重量で、列になって向かってくる姿は迫力満点です。

冬期間の平日朝に見られる冬の風物詩ですが、今年は新型コロナウイルス感染の対応のため、1月18日から29日までと一般公開の期間が短くなっていました。

運動している馬たちは、毛色が茶色のブルトン種、白・黒・灰色のペルシュロン種という品種の農用馬です。妊娠馬のほか、育成馬なども合わせて130頭あまりが運動しています。


はるにれの木(豊頃町)

十勝川の河川敷に立つ大木のはるにれ。左右いっぱいに枝を広げ、丸く美しい形で町のシンボルにもなっています。

-20℃まで冷え込んだ朝、朝日に輝きながら、極寒の雪原にはるにれの木は静かに立っていました。140年前に豊頃町が開町する前からすでに立っていて、樹齢150年といわれています。長い間、台風や吹雪に、時には十勝川の洪水にも遭ってきましたが、負けずに立ち続けています。

2016年の台風で3本あった木の1本が倒れ、堤防いっぱいまで浸水して、はるにれの木の腐食が進んだそうです。いまは、町の保全事業により元気を取り戻しています。

2つの木が寄り添い枝を広げてきたはるにれの木、空から見ても丸く美しい形です。離れることなく永遠の愛を誓い合った恋人にも見立てられています。

十勝川の向こうには豊頃の町が見えます。はるにれの木は開拓の頃から町を見守ってきたことでしょう。


ジュエリーアイス(豊頃町)

大津海岸に広がる氷の塊。透明度が高く太陽の光にキラキラ輝き「ジュエリーアイス」と呼ばれる冬の風物詩。十勝川の氷が太平洋へ流れ出し、波に洗われて海岸に打ち上げられたものです。

氷が上がるかは、川の流れと波次第です。運が良ければ大量のジュエリーアイスを見ることもできます。

波をバックに朝日に染まるアイス、昼はクリアーな感じに、夕方は優しく輝きます。1日の中で表情を変えるジュエリーアイスの輝きをご覧ください。


タウシュベツ川橋梁(上士幌町)

結氷した糠平湖に現れるタウシュベツ川橋梁。旧国鉄士幌線のコンクリートアーチ橋梁の中で、最も長く、糠平湖の奥まった場所にあります。大自然をバックにアーチが連なる姿は美しく魅力的です。

かつて、大雪山から木を切り出し、十勝三又などの地域の暮らしや産業を支えた鉄道の橋でした。1955年、水力発電のダム建設により、路線から切り離され、ダム湖に残されました。

秋の増水とともに湖の下に沈み、冬に発電による取水で水位が下がり再び湖の上に現れます。湖は完全凍結し、その分厚い氷を突き破って出てくる時にダメージを受け、内部で凍結するなどして毎年風化を繰り返しています。

去年春にも梁の側壁が大きく崩れ、辛うじて美しいアーチの形が残っています。大自然の中で風化しながらも、美しい形を残す「いま」のタウシュベツ川橋梁の姿を映像に残しました。

井上修職員による制作裏話はこちら


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