今月25日に投票が行われる衆議院北海道2区の補欠選挙で、新型コロナウイルスに感染し外出しないよう求められている宿泊療養中の有権者が投票を行う機会を確保するため、札幌市選挙管理委員会は、療養先のホテル内で不在者投票ができるようにすることを決めました。
ホテルなどの宿泊療養施設で療養中の感染者は、法律に基づいて外出をしないよう求められていて、投票の機会をどう確保するかが課題となっています。
このため、今回の衆議院北海道2区の補欠選挙で札幌市選挙管理委員会は、宿泊療養施設となっているホテルを不在者投票が行える施設として指定し、療養中の有権者がホテル内で投票できるようにすることを決めました。
感染を防ぐため、▽立会人が透明な板などで間仕切りをした場所から様子を確認できるようにし、▽投票用紙は感染者と接しない形で回収することにしています。
一方、市選挙管理委員会は、自宅で療養中の有権者についても何らかの対応ができないか検討しています。
市選挙管理委員会は、秋までに行われる衆議院選挙を見据えて、ホテルや自宅で療養中の有権者が郵送で投票できるよう、障害がある人の一部などに認められている「郵便投票」の対象に含める法律上の措置を講じるよう国に求めています。
2021年4月12日放送
