NHK札幌放送局

感染防止と学び 両立は… #ナットクとかち

十勝チャンネル

2021年9月9日(木)午後3時38分 更新

ナットク!とかちch「私困っています 新型コロナウイルス」というテーマで、新型コロナをめぐる十勝のみなさんの疑問や困りごとにこたえるコンテンツを目指しています。

若い世代を中心に感染が急拡大しているデルタ株の影響で、全国の学校現場はこれまで以上に緊張感が高まっています。十勝地方の学校でも新学期が始まって以降、クラスターが発生するなど若い世代での感染拡大が目立っています。感染防止を図りながら子どもたちの学びをどう継続するのか、工夫を重ねる教育現場を取材しました。


タブレット活用で「分散」授業

訪ねたのは鹿追町立鹿追中学校です。この日、教室では1年生の数学の授業が行われていました。でも、この教室で授業を受けているのはクラスの半分の生徒。残りの半分の生徒は、近くの教室で同じ数学の授業を受けていました。

この中学校が感染拡大防止のため取り組んでいるのが「分散授業」です。ひとつの学級を2つに分けて授業を行う取り組みです。

分散授業で活用されているのが、生徒一人ひとりに配備されているタブレット端末です。生徒たちは各自で課題を解くと端末で回答を確認。それぞれのペースにあわせて学習を進めていました。

男子生徒
「タブレット端末は便利です。タブレットだとみんなで考えを共有できる部分もあるので、勉強もわかりやすくなります」


“不安は常に”募る危機感

夏休みが終わり、いま十勝地方で相次いでいるのが、学校での感染拡大です。9月5日には、中学校と高校で相次いでクラスターが発生しました。鹿追中学校でも分散授業に加えて、手洗いの徹底など、できる限りの感染対策を生徒たちに指導していますが、不安は拭えないといいます。

鹿追中学校 七田伸克教頭
「感染者がいつ出てもおかしくない状況ですので常に不安はあります。感染対策を十分講じながら教育活動をやっていければと思います」


「分散」「タブレット」見えてきたメリット

感染防止と学びの両立へ向け、中学校で分散授業やタブレット端末の活用を進めると、さまざまなメリットも見えてきました。分散授業のため生徒たちを2つのクラスに分けたことで、習熟度別に授業をすることができ、よりきめの細かい指導が可能になったといいます。

さらにタブレット端末を活用することでプリントの配付は、タブレット導入前の半分に減り、紙の削減も実現することができました。また、プリントを介した生徒どうしの接触の機会も減らすことができたということです。

そして一番のメリット、それは生徒たちがオンライン授業の環境に慣れてきたことだといいます。
中学校では一時帰国していたカナダ人のALT(外国語指導助手)が、再入国後に隔離が必要になった際も隔離先の東京のホテルから、オンラインで授業を行いました。この時も生徒たちは普段と変わりなく学習に取り組んでいたということです。
学校では学級閉鎖や休校の事態になっても、オンライン授業にスムーズに移行できると考えています。

鹿追中学校 竹中悠教諭(ICT教育を担当)
「子どもたちの順応はすごく早いですね。あっという間に覚えて、ちょっと説明すればできるようになっていますね。先生の方が大変だと思います」


鹿追中学校 七田伸克教頭
「万が一、臨時休校になった場合でも、タブレット端末などの機器は有効なツールとして活用できるのはないかと考えています。学校としては子どもたちが学びを止めずに継続的な学習活動を行っていける環境をつくるのが一番大事だと思います」
【取材した佐藤恭孝記者は】
タブレット端末を活用した学びの現場を実際に見てみると、強い衝撃を受けました。感染対策での有効性はもちろんですが、生徒1人ひとりが自分のペースで学習を進めていることが印象的で、端末の利用が学校での学習のあり方を根本的に変える可能性があると痛感しました。一方で、こうしたタブレット端末が普及して、リモート学習が簡単になればなるほど、学校に求められる役割とは何か?といった問いも頭をもたげてきます。
大人のリモートワークも同じですが、このコロナ禍をきっかけに、実際に人が会って何をすべきか、何が得られるのか、改めて社会全体で考える必要があると感じました。

2021年9月7日放送

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