NHK札幌放送局

山菜採りで遭難しないために

ほっとニュースweb

2021年6月8日(火)午後6時51分 更新

山菜採りのシーズンを迎えて山に入る人が多くなっています。5月に入って山菜採りに出かけて遭難というケースが増えていることから警察が注意を呼びかけています。いったい何に注意すればいいのでしょうか。

■ 5月末までに3人が亡くなっています

警察によりますと道内では、5月26日に、1日で5件も山菜採り中の遭難が発生するなど、2021年に入って5月31日までに、少なくとも33人が遭難して、このうち3人が死亡、3人の行方が分からなくなっています。
山菜採り中の遭難は例年、5月から6月に相次いで発生し、遭難する人の9割が60歳以上です。

■ 専門家に聞いてみました

山菜採りで遭難しないためには、何に気をつけたらいいのでしょうか。
山菜採りの市民講座を開いてきた森林ボランティア団体「クマゲラ」で代表を務める若松さんに、石狩市厚田区の「いしかり千年の森」で教えてもらいました。

森林ボランティア団体「クマゲラ」代表 若松さん
「事前の準備が大事なんです。どこに行くか地図を見る。ヘルメットをかぶるのは、危険予防と動物に自分の存在を知らせることになります」

遭難してしまった時に、見つけてもらいやすい明るい色の服を身に着けるのが大切です。

■ 音を出すということ

茂みの奥などに立ち入る際には、ヒグマと出会わないための注意が必要です。

若松さん
「沢はヒグマが一番入りやすい、出やすい場所なんです」

そうした場所で、有効なのがアラーム付きのブザーです。

音の出るブザーを目印代わりに置いて、聞こえる範囲で行動すれば、クマよけになるばかりでなく、戻る場所も分かるので、遭難を防ぐことにもつながると教えてもらいました。

■ 夢中になってはいけません

行者ニンニクなどが生えている沢は足場や見通しが悪く、万一のときに助けを呼ぶことができないおそれもあります。

決して単独行動はせず、夢中になって奥に進みすぎるなど無理な行動を控えなければなりません。

森林ボランティア団体「クマゲラ」代表 若松さん
「過信しないこと。ここにないからもうちょっと行こうと言っているうちに、沢を1つも2つ越えてしまう。はっと気付いたときに今どこにいるんだっていうことになります」
「楽しみながら用心しながら歩いて行くのが鉄則なんですね」

警察によりますと、2021年に入って5月28日までに救助された人のうち、7割ほどが「山菜採りに夢中になり方向を見失った」などと話しています。さらにおよそ4割が携帯電話などの連絡手段を持っていませんでした。必ず連絡手段を確保して山に入ることも重要です。


■ 取材後記
初めての山菜採り。ハイキングに行くような感じ、と聞いていましたが、実際には沢づたいにどんどんと山の中へ。草につかまりながら、斜面を滑らないようにと慎重に足を進めました。行者ニンニクの群生地を見つけたときには、ずいぶんと森の深くまで来た印象です。山菜を見つけたうれしさと同時に、「これは一人だったら確実に遭難してるなぁ・・・」と恐怖も感じました。
私が今回着ていた全身黒っぽい服装、あれは大変悪い例です。遭難しても木や草に隠れて見つけてもらいにくいんです。服装は、狩猟の時期にはハンターに自分の存在を知らせるという役割もあるそうです。どうぞ明るい色の服装で、そして事前準備を万全にして楽しんでください。
(ほっとニュース北海道キャスター 菅野 愛)

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