NHK札幌放送局

「海の魅力を伝えたい」室蘭市・クルーズ船 女性船長

いぶりDAYひだか

2021年10月14日(木)午後5時55分 更新

三方を海に囲まれた室蘭市。港の周囲には多くの工場が立ち並びます。いま、 工場の明かりが織りなす幻想的な夜景を、船上から楽しむクルーズ船観光が人気を集めています。クルーズ船観光を通して、室蘭の魅力を知ってもらいたいと奮闘する女性船長を取材しました。[室蘭放送局 眞崎 景守(まさき ひろもり)]

雄大な自然と工場が共存する都市 室蘭

「地球岬」をはじめ、手つかずの自然や景勝地が数多く残る室蘭。外海ではイルカ・クジラウォッチングも楽しむことができます。

室蘭は「鉄のまち」としても有名です。
大型船が入港できる水深を持つ室蘭港は「天然の良港」と言われ、鉄を作るための砂鉄や鉄鉱石が手に入りやすく、湾の周囲には鉄鋼業をはじめ造船業などの大きな工場が立ち並びます。こうした工場が作り出す工場夜景は室蘭の魅力の一つになっています。

船の上から室蘭を楽しむ

いま、自然や工場夜景を船上から楽しむクルーズ船観光が人気を集めています。

観光クルーズ船の船長をしている伊藤京香さん。生まれ育った地元の美しい景観や工場夜景をより多くの人に知ってもらいたいと、観光ガイドをしながら船長を務めています。

幼いころから、船長になることが夢だった伊藤さん。
父親が造船業をやっていたこともあり、小さいころから船や海が身近な存在でした。釣り船を操船していた父親にあこがれて船長になることを志します。

伊藤 京香さん
「小さいころから釣り船に一緒に乗っていることが多かったので、幼いころから船と生活することが当たり前の環境だったんです。操船している父がすごくかっこよかったので、自分もかっこいい人になりたいと思って、父を追いかけているという感じです」
父親(写真左)と 伊藤さん(写真右・当時3歳)

生まれ育った室蘭の魅力を伝えたい

観光クルーズ船を始めたころは、誰が運航しても同じ内容になるようにと、あらかじめアナウンスが収録されたCDを使ってガイドを行っていました。しかし、日によって入港してくる船や港の状況が違うため、その場の様子をリアルに伝えたいと、今では操船しながらガイドを行い室蘭の魅力を伝えています。

伊藤 京香さん
「操船しながらガイドもするんですが、その説明をしていると、うんうんと大きくうなずきながら写真を撮ったり、ご家族でお話したりという姿を見て、『きちんと景色だけでなく、話も聞いてくれているんだ』って。このことってすごく意味があるんだなって思ったときは、大変うれしく思いました。しゃべりの専門家ではないのでつたないところもあるんですが、皆さんに喜んでいただいているので、すごくうれしいです」

取材中は、乗船したお客さんが熱心にガイドを聞いたり、楽しそうに写真を撮ったりする様子が印象的でした。お客さんに話を伺うと、「とても丁寧な説明で、良かったです」とうれしそうに話していました。

仕事に対する思い

操船だけでなく、船の総責任者として乗務員や乗客の安全も守る船長。安全運航のため様々な知識や判断力を求められる、責任の伴う仕事です。
船長という仕事に対する思いについて、伊藤さんはこう話します。

伊藤 京香さん
「船長は船で最高責任者ですので、お客様の安全を第一に考えて、中止判断などを行っています。海の怖さを一番感じているのは私だと思うのですが、それを出さずにお客さんには楽しんでいただけるように頑張っています」

多くの人に海の魅力を感じてもらいたい

地元室蘭そして海が大好きだと話す伊藤さん。
最後に、将来の夢について聞いてみました。

伊藤 京香さん
「将来の夢はこの室蘭に大型のクルーズ船を持ってきたいです。今は小型船なんですが、大型船にすることで、乗船していただける人数はもちろんですが、できることも範囲が広がると思っています」

今後様々なイベントや企画をやりたいという伊藤さん。
出航前の船の上で演奏会を開いたり、ワインを片手にクルーズを楽しんだりするなど楽しい企画も考えているそうです。
今後の伊藤さんの活動にも注目したいです。

2021年10月8日放送

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