10月18日、札幌市南区の石山地区のヒグマが駆除された現場で、土に埋められたシカが見つかり、エサに固執するヒグマの習性で、あたりに出没していたと見られています。
札幌市南区の硬石山周辺では、先月下旬以降、クマが目撃されたり足跡が見つかったりしていて、近くには住宅もあることから道が「ヒグマ注意報」を出しています。
5日連続の出没
このうち、札幌市南区石山1条7丁目の豊平川の河川敷では、17日まで4日連続でヒグマが目撃され、18日午前8時ごろにも警戒にあたっていた警察官が体長1.2メートルほどのヒグマ1頭を目撃しました。

その後、午前10時50分ごろ、札幌市が委託した猟友会のハンターがこのクマを駆除しました。
札幌市によりますと、駆除されたヒグマは
- 体長1m16cmのメス
- 推定年齢 1-2歳程度
硬石山周辺で出没を繰り返している2頭のクマのうち1頭と見た目の特徴が合致していることから、同一の個体ということです。
札幌市の対策と現場でわかったこと
札幌市は、前の週から17日にかけて、豊平川の河川敷で花火を使ってヒグマを追い払う作業を行ったほか、草刈りや電気柵の設置などの対応を進めてきました。
しかし、ヒグマが市街地に侵入して被害が発生するのを防ぐため、専門家の意見も踏まえて駆除する方針を決めたということです。
札幌市によりますと、ヒグマが駆除された現場の地中には、シカが埋まっていたということで、食べきれないエサを地中に埋めておくヒグマの習性によって、このヒグマが頻繁に現場周辺に出没していたとみられるとしています。

警察や市は引き続き、クマを目撃した際は速やかに通報するよう呼びかけています。
ヒグマ情報 #ヒグマ
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ヒグマカメラ
札幌周辺部のヒグマの生息エリアを定点で記録しています。タヌキ・エゾシカ・ヒグマがレンズの前に現れています。