札幌ドームの敷地でヒグマが寝ていた— 15日朝の目撃情報を受けて、札幌市や警察が捜索したところ、近くの斜面で痕跡も見つかりました。
ヒグマは、なぜ、どこから来て、私たちは何に注意すればいいのでしょうか。
福住小学校の朝
16日朝、札幌ドームからおよそ700メートルの所にある福住小学校では、安全確保のため、子どもたちが保護者に付き添われながら登校する姿が見られました。
教員や地域のボランティアが通学路に立って、登校する子どもたちを見守っていました。

2年生の娘に付き添った父親
「豊平区内でクマが出没したことに驚きました。子どもが公園などに外出するときも心配なので付き添うようにします」
南側から茂みをつたってやってきた?
周辺では13日の夜もおよそ2.5キロほど離れたところでクマのようなものを見たという目撃情報が寄せられています。札幌市は、ヒグマが川や緑地帯をつたって周辺の地域にたどり着いた可能性があるとみています。

北海道大学大学院獣医学研究院 坪田敏男教授の分析は—
「南側にある森の方から茂みなどを伝って札幌ドームまで迷い込んできたと考えられる。目撃されたクマの体長が1.5メートルであれば、若い個体だと考えられ、母グマから離れて歩き回っている間にたどり着いてしまったのではないか」
注意すべき点として坪田教授は、
- 迷い込んだクマは暗闇に紛れて移動するため夜間の外出をできるだけ控える
- クマが潜んでいるかもしれない茂みや建物の陰には日中でも近寄らない
と指摘しています。

ヒグマ情報 #ヒグマ
北海道のヒグマ関連の情報をまとめています。
ヒグマカメラ
札幌周辺部のヒグマの生息エリアを定点で記録しています。タヌキ・エゾシカ・ヒグマがレンズの前に現れています。