道の駅には、珍しい特産品がありますよね。 道南各地にある道の駅の魅力を紹介する「ぐるっと道南 道の駅」。 偉大な横綱の出身地、福島町の「道の駅・横綱の里ふくしま」にはある珍しい養殖方法で育てたイチオシの特産品があるとか・・・。 今回はどんな出会いが待っているのか、さっそく行ってみましょう!
福島町が誇る大横綱の2人がお出迎え

道の駅敷地内に併設された「横綱千代の山・千代の富士記念館」では、福島町が誇る大横綱の2人がお出迎え。

記念館にはなんと3,800点あまりの記念品を展示しているそうです。
道の駅イチオシの特産品は?

珍しい特産品を求めて、道の駅に入ると、特産の昆布や、日本最大級の生産量を誇るスルメといった海の幸がたくさん並んでいます。
お酒好きな人にはたまりませんよね。

道の駅で働く松村さおりさんにイチオシの特産品を聞いてみましょう!
松村さおりさん(道の駅 スタッフ)
「こちらの陸上養殖アワビです」

海産物界の横綱、アワビですが「陸上養殖」って気になりますね・・・・!?
アワビの「陸上養殖」!?養殖場へ行ってみた

町内にあるアワビの「陸上養殖」施設へお邪魔しました。

福島町は国内でも珍しい方法でアワビを育て、通年で出荷まで行っているということです。
その養殖方法について、福島町役場職員の工藤有史さんに教えてもらいました。
工藤有史さん(福島町役場職員)
「日本で初めての特許をとった養殖の方式になります」

その養殖方法は海水を汲み上げ水槽に入れるだけ!

海水が10段重なる水槽を上から下に流れます。

この海水の流れるスピードと水量を調整するだけでアワビは自然と成長します。

施設の水槽全てに3%の勾配がつけられています。
ここに毎秒80ccの海水を流すことで自然の海と同等の環境を再現しているということです。
工藤有史さん(福島町役場職員)
「自然界での海流の流れを再現することによって、アワビが水槽の壁に自分でくっつくことによって身が引き締まっておいしいアワビができます」

天然物のアワビは昆布やわかめといった海藻を好んで食べます。
この養殖場のアワビも同じ海藻の成分が入った餌を食べています。

現在は施設全体で12万匹を飼育しています。
1年半から2年かけて5㎝ほどのサイズまで成長させ出荷しています。
値段は天然物の半値ほどとなっており、コリコリとした食感もしっかりあり、とてもおいしいということです。

工藤有史さん(福島町役場職員)
「特別な機械とかは使わず、自然な海水だけを使っておりますので、低コストで安く販売をすることができます」

最近、町内の飲食店では、「養殖アワビ」をまるごと3つも使ったアワビカレーも登場しているそうです。
また、道の駅には函館市の老舗洋食レストランとコラボした、レトルトのアワビカレーも売られており、そのなかにも福島の養殖アワビが2つ入っているということです。

道の駅“横綱の里ふくしま”
「するめや昆布!陸上養殖アワビなど、海の幸をたくさん取り揃えております。横綱の里ふくしまへ、来てね~」
#なんか見ささる