知床半島の羅臼町で、住宅地にヒグマが近寄らないよう餌となるフキや身を隠すときに使う背の高いササを、各町内会ごとに住民の手で刈り取る作業が始まりました。
羅臼町では去年、ヒグマの目撃の件数が統計がある2007年(平成19年)以降で2番目に多い340件にのぼり、飼い犬が襲われるなどの被害も相次ぎました。
このため、ヒグマ対策に取り組む羅臼町と知床財団は、各町内会に対し、ヒグマが住宅地に近寄る原因となる草やぶを刈って取り除くよう呼び掛けていて、14日、3つの町内会で刈り取り作業をしました。

このうち礼文町南町内会では、住民や高校の教員など20人あまりが参加し、草刈機やカマなどを手に、ヒグマの餌となるフキや身を隠すときに使うササなどを丁寧に刈っていました。
礼文町南町内会会長
「草刈りで自分たちの身を守っていきたい」
羅臼町では、17の町内会のうち、山が住宅地に近い海岸沿いを中心に10の町内会で、ヒグマ対策の草刈りを行うことにしています。
2020年6月14日
番組予告
6月20日(土)あさ7時55分~ 総合テレビ
0755DDチャンネル「となりのヒグマ2020」
人の生活と、となりあわせに生きているヒグマたち。両者が残念な形でぶつからないように、北海道各地で地域の人たちが始めた「できること」を取材中。放送とweb、同時展開でお伝えしていきます。
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