NHK札幌放送局

1年越しの日本語学校始動

ほっとニュースぐるっと道東!

2022年9月20日(火)午前9時59分 更新

中標津町に去年開校した「ひがし北海道日本語学校」。コロナ禍で外国人留学生が入国できない状態が続いていましたが、この春から待望の対面授業が始まりました。地域ぐるみで支える学生の日常を取材しました。(中標津支局 原田未央)

「難しいけれど楽しい」励む学生たち

中標津町の郊外にある「ひがし北海道日本語学校」。地域活性化のため地元の有志が横浜市の学校法人を誘致し、去年4月、開校しました。16年前に閉校した「旧若竹小学校」の校舎を改修したもので、在籍している学生9人のうち、入国できたバングラデシュ人の7人が、日本の大学や専門学校などに進学するため日本語を学んでいます。複雑な文法や漢字に苦戦しながらも「授業は楽しいです」「ちょっと難しいが楽しいです」などと笑顔を見せています。

開校したのに学生がいない?!

開校の計画が決まったのは3年前。法人による許認可の手続きと並行し、中標津町では地域ぐるみで受け入れ準備を進めましたが、新型コロナの感染が拡大。去年は1人も入国することができませんでした。オンライン授業が行われていましたが、学生たちの地域の通信環境が悪く、去年の新入生6人はこの春、ことしの新入生とともに第一期生として入学しなおしました。入国制限の緩和を受け、学生が順次中標津へ。

スパイス香る学生たちの食卓

学生たちは学校と、20キロほど離れた町の中心部にある寮をスクールバスで通学しています。偶然ではありますが、寮で暮らしている7人は全員イスラム教徒。戒律で食べることが許される「ハラール」に対応した食材やスパイスを取り寄せて自炊しています。この日はスパイスがたっぷり使われた牛肉のカレー。「おいしい」「本当?」などと時折日本語の冗談を交えながら味わっていました。

商工会の協力でアルバイト

母国の味で腹ごしらえした後、1人の学生がアルバイトへ。地域から寄贈された自転車に乗って向かった先は焼き肉店。地元の商工会がサポートし、学生にアルバイト先を紹介しています。この学生は働き始めておよそ2カ月。皿洗いにも慣れてきました。言葉だけではなく文化や風習、そして気候の違いに戸惑いながらも、少しずつ地域になじもうとしています。

焼き肉店店主 角田光明さん
「一生懸命やってくれています。彼らが地元になじむように、手伝えることは手伝いたいと考えています」

地域に支えられそれぞれの夢へ

1年越しで歩みだした日本語学校と留学生たち。地域に見守られながらそれぞれの夢に向かっています。

ユースフ カン シアムさん(21)
「(入国を)はい、待ちました、とても大変でした、ものすごく行きたいでした、ここにきたいでした。日本語を勉強して、あと専門(学校)と大学で勉強したいです」
アハメッド マザールさん(20)
「アルバイトの人は とても親切です。アルバイトはとても大変です。(将来は)ITの会社で働きたいです、日本で働きたいです」
ひがし北海道日本語学校 折笠初雄校長
「校舎はあるけれど、そこに学生がいないっていうのはとても寂しかったです。本当に来てくれてありがとうという気持ちでいっぱいです」
「いろんなところで 日本と海外との架け橋になれるような。そういう生徒として成長してほしいなぁと思っています」



(2022年8月3日)

中標津町の話題はこちら
中標津関連の番組を一挙に放送!【とことん!中標津】
町民も参加 中標津が舞台のドラマの撮影
おじゃまします「中標津町」

関連情報

釧路空港を霧から守る舞台裏に潜入!

ほっとニュースぐるっと道東!

2022年7月5日(火)午後7時45分 更新

#2 大志抱いた父 運命の巡り合わせ

ほっとニュースぐるっと道東!

2022年7月22日(金)午後4時04分 更新

ぐるっと道東! 中標津ウィーク

ほっとニュースぐるっと道東!

2022年9月12日(月)午後6時38分 更新

上に戻る