NHK札幌放送局

“ビートの苗植え もっと楽に”農家が機械を開発

道北オホーツクSP

2021年5月19日(水)午後8時00分 更新

オホーツク海側は畑作、道北は稲作が盛んです。5月に入りそれぞれ今シーズンの農作業が本格化していますが、共通する課題は農作業の負担です。
大空町の農家の男性は、この負担を軽減しようと自ら農業用の機械を開発し、ことし、試作機が完成しました。 (NHK北見放送局・網走支局 佐藤公哉) 

独自開発!ビートの苗 自動で植え付け

完成した農業用機械の試作機は、ビートの苗植え作業を完全に自動で行うことができるよう開発されたもので、その名も「苗箱自動補給機」です。

ビートの苗箱を積んだこの機械を自動運転のトラクターに取り付けて畑の中を走らせれば苗の植え付けまでのすべての作業を自動で行います。

機械を独自に開発したのは、大空町女満別で農業を営む岸春夫さん(70歳)です。

農業 岸春夫さん
「少しでも農家の担い手の人たちが楽ができるというふうになればと思いました」

次の世代のため”重労働を減らしたい”

機械を開発する前のビートの苗植えは、人が乗り込んで、ビートの苗を手作業でセットしていました。苗のコンテナは1つ30キロあり、朝から晩まで続く重労働でした。

岸さんは周囲の農家が、次々に農業を辞めるのを見て、「若い世代の就農を促すため、重労働を減らしたい」と考えていました。

開発には岸さんの考えに賛同した機械メーカーや北見工業大学の元学生なども携わりました。

発案から試作機の完成まで6年を費やしました。

農業 岸春夫さん
「若い人が後を継いでちゃんとできるような仕組みを最低限作っておいてあげないと農業をやってもらえない。当初はアイディアを出しても賛同してくれる人は少なかった。何人かの協力を得て最終的に機械メーカーの社長に提案してOKもらって、GOサインが出た」 

運転初日 トラブルなく

5月7日、ついに試作機の運転初日となりました。

機械のアームがビートの苗が入ったコンテナをつかんでセットしたあと、畑に次々に植えていきました。機械のトラブルもなく、この日の苗植えの作業を順調に終えることが出来ました。

農業 岸春夫さん
「重いコンテナを畑を走る動く機械の上で移動するのは危険で、重労働で大変でした。それを解消する機械ができて嬉しいことです。あとは若い人たちにやっていただければなと思っています」

【取材後記】 
農家が高齢化し、年々、農家の数も減っている中、「地域のビート栽培を衰退させてはならない」という岸さんの熱い思いを取材を通して感じました。

完成した試作機は、ほぼ完成していますが、岸さんは、今後、さらに改良を重ねて、来年春までに完成させたいとしています。(NHK北見放送局・網走支局 佐藤公哉)

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