豊浦町は、地元のアイヌの人たちが伝統の儀式を行う施設をことし新たに建設し、アイヌ文化の発信に力を入れることになりました。
豊浦町には明治時代初期までアイヌの人たちの集落「コタン」が存在し、現在も地元のアイヌの人たちが神々に感謝を述べる伝統の儀式「カムイノミ」などを毎年行っています。
町は、アイヌ文化の発信を強化するため、礼文華地区にある海浜公園に伝統の儀式を行う施設を新たに建設することになりました。
施設は木造平屋建てで、町では、訪れた人たちにアイヌ伝統の料理や工芸を体験してもらったり、アイヌ文化を学べる展示をしたりすることも検討しています。
建設費はおよそ1億1600万円で、主に国からの交付金が活用されるということです。
ことし7月ごろから建設が始まり、年内に完成したあと、来年4月の開館が予定されています。
豊浦町は「町内外から多くの人が訪れ、アイヌ民族の文化を知ることができる魅力ある施設にしていきたい」としています。
2021年4月2日放送