NHK札幌放送局

ミュージシャン・「ズーカラデル」吉田崇展さん ゲストトーク(前編)

ナナメの場

2021年10月21日(木)午後1時02分 更新

タテ(家族や先生)でもヨコ(友達)でもない“ナナメの関係”で悩みや夢を語り合う「ラジオ #ナナメの場 」。今回のゲストは札幌発のロックバンド「ズーカラデル」のGt&Vo.をつとめる吉田崇展さんです。前編では、吉田さんが曲作りで意識していることや音楽活動を始めたころの裏話などファンにもぜひ読んでいただきたい内容となっております!

【ゲスト】 吉田崇展さん(ミュージシャン)
<プロフィール>
札幌発の3ピースロックバンド「ズーカラデル」でGt&Vo.をつとめる(Ba.鷲見こうた、Dr.山岸りょう)。
ズーカラデルは2018年3月に現体制となり、2019年に1stアルバム『ズーカラデル』収録曲「イエス」が全国30局のパワープレイを獲得。自身初となる全国ワンマンツアーは追加公演も含めすべてSOLD OUT。
2020年9月、3rdミニアルバム『がらんどう』をリリースし、10月有観客&配信LIVE『がらがらどん』開催。
2021年2月には初の配信EP『若者たち』をリリース。7月リリースの配信シングル「未来」はCMに抜擢され、8月25日には配信シングル「シーラカンス」をリリース。

鈴木アナ:さて、今回のゲストは札幌初のスリーピースロックバンド「ズーカラデル』ギター&ボーカルの吉田崇展さんです。今回は、ゆりなさんの友達ということで紹介いただきましたけれど。ゆりなさん、吉田さんとはどういう繋がりがあるのですか?

ゆりなさん:友達と言っていいのか、私の大先輩なんですけども。もともと札幌で活動していた時に吉田さんが全然違うバンドの時からの知り合いで、新しいバンドを組んだという話を聞いてライブに行ったのが最初だったと思います。そこから、すごい良い!すごい良い!と思って、いろんな札幌のライブハウスだったり函館だったりで共演させていただくことがあって。2017年にリリースされた『リブ・フォーエバー』というアルバムで、コーラスとして参加させていただきました。そのアルバムは本当にすごくいいアルバムで、札幌から、そしていろいろなところに良いぞ、良いぞ!とクチコミで広がって、ミュージックビデオもすごく良いぞ!良いぞ!!って、クチコミで広がって、今ではたくさんの人に届くようになったバンドです。
現在はボーカル&ギターの吉田崇展さん、ベースの鷲見こうたさん、ドラムの山岸りょうさんの3人で活動しているスリーピースバンド、です!

鈴木アナ:吉田さん、どうでしょう。ゆりなさんの言っている感じで大丈夫ですか?

吉田さん:はい、そうですね。私はそういう人間です(笑)

ゆりなさん:すいません(汗)

吉田さん:ありがとうございます。

鈴木アナ:ずーちゃんもライブに行かれたことがあるそうで。

ずーちゃん:そうなんです。実は何度もライブに行ったりフェスで見たり、アルバムもいつも買っております!

吉田さん:すごい!ありがとうございます。

ずーちゃん:いちファンとしてゲストトークに参加させていただきますが、ズーカラデルさんのライブを見ていると、何ですかね。音楽って、今日は元気な曲を聴きたいなとか、今日はちょっと優しい曲で癒やされたいなとか、日によって聴きたい音楽って違ってくると思うんですけど。ズーカラデルさんの曲は本当にいつでも温かくかく受け止めてくれる感じがして、どんな気持ちの時でも、そっと寄り添って聴きたくなるような曲だなぁと思って。本当にいつも聞いているんですけど、質問しちゃってもいいですか!?

鈴木アナ:どうぞ、どうぞ。

ずーちゃん:ズーカラデルさんの優しい雰囲気っていうのはどうやって作られているのかなと思って。意識的なものなのか、暖かさみたいなところを表現しているっていうのは何かあるんですか、理由が。

吉田さん:そうですね。本当に今、仰っていただいたような、何というか優しさみたいなものだとか、何となくいつでも聴けるみたいなことを仰っていただくことが多くて、ありがたいなぁという風に思っているんですけど。バンドのメンバーとしては、よりエクストリームな曲ができたぜ!とか、すごい強い曲ができたぜ!とかいって盛り上がりながら作っている曲も結局楽しげな感じで皆さんに伝わっているところがあって、あまり自分たちではわかっていない部分ではあるんですよね。

ずーちゃん:へぇー、そうなんですね。

吉田さん:はい、本当にありがたいことにみんな楽しくやってくれているんだなぁっていう(笑)。何となく、ちょっと一歩俯瞰した状態でみているところが(自分のことながら)面白く思っている部分ではあると思います。

ずーちゃん:へぇー、なるほど!ありがとうございます。そうなんですね。曲を作るときの軸みたいなものってあるんですか?こういう人に届けたいなぁって思って作っているとか…

吉田さん:そうですね。本当に基本的には自分たちの面白いと思うものというか、音楽が割と好きな人間が集まっているバンドではあるので、好きなものを表現しつつ…
ただ、例えば僕が歌詞を書く時なんかは、本当になかなか書けないんですけど、いつも。

ずーちゃん:そうなんですね。

吉田さん:はい、歌詞…歌詞なんて1個も書くことないよ!って思いながらいつも書いているんですけど(笑)

ゆりなさん:ええー、嘘~。

ずーちゃん:それであの歌詞が生まれてるって。

吉田さん:でも結局最後は考えに考え抜いて、特定の人に手紙を書くような気持ちで書いているものが、だんだん曲に、メロディーとかに重なっていって、こういう歌なのかもしれない、みたいな意味をこう作っていくことが多いかもしれない。

ずーちゃん:そうなんだ、特定の人にこう、思い浮かべて書いているから刺さってくるんですね。

ゆりなさん:いやー、すごい。

鈴木アナ:具体的にこういう年代の人とか、もしくはあの人とか、っていうことですか?

吉田さん:そうですね。本当に、具体的にあの人っていう風に書いた曲もたくさんありますし。あと、何だろう。例えば、今年成人式を迎える人の曲だよなぁって思いながら書いた曲とか。あと、人間じゃないんですけど概念じゃないけどロックとは、みたいな。でもそういう人間以外のものとかでも何でも本当に全部同じなんですけど、何かに対しての気持ちみたいなものが僕の中で重なり出すって僕的には思っています。

鈴木アナ:そういうことを意識する、そういう曲を作ろう、音楽をやろうって思ったことって何かきっかけとかあるんですか?

吉田さん:そうですね。音楽をやろうと思ったきっかけは、高校時代まで遡って。BUMP OF CHICKENを高校時代の時に初めて知って、なんかめちゃくちゃカッコいいなぁと思うと同時に、何かこれは自分にフィットするものかもしれないっていうか…
自分でも何かできることあるかもしれないぞ、ってよぎったのがきっかけで。そこから楽器とか練習したり、しなかったり、曲を作ってみたり、みなかったりして少しずつ音楽が「あ、結構楽しいじゃん」って入り込んでいった感じでした。

ずーちゃん:へぇー、そうなんですねぇ。

ゆりなさん:高校の時から曲を作ったりしていたんですか?

吉田さん:そう、初めて。初めてってことでもないか。自分で楽器を初めて買ってからはもう、本当に一番最初からというか、いわゆるパワーコードって指二本で抑えられる簡単な押さえ方。それを覚えた瞬間から、あ、じゃあこれで曲が作れるな、と思って曲作りが始まっていったんです、はい。

ゆりなさん:すごい…

ずーちゃん:その表現することって怖いなぁって気持ちとかって無いんですか?自分の心の中を表に出すっていうのは。

吉田さん:そうですね…

ずーちゃん:結構、才能だなぁと思うんですけど。

吉田さん:その…、踏み切れるかどうかですかね?

ずーちゃん:そうですね。

吉田さん:確かに、割とこう最初っからそこに関して抵抗は無かったですね。そういう意味では確かにこう、才能じゃないですけど結構育ってきた性格とかいうのは、向いている部分も少しあったのかな、と思っています。とはいえ、恥ずかしいなぁとは思いながら…

ずーちゃん:結構じゃあ、そういうの好きな人はやってみたらいいじゃん、みたいな感じですか?

吉田さん:全然、もう、やって損することはあるかもしれないですけど、怪我するわけでもないし、やっていざピンと来なかったらやめればいいし。面白いと思うんで、それはみんなに言えますね。

ゆりなさん:やってみたいと思います!

鈴木アナ:先程、ずーちゃんやゆりなさんが心に刺さる歌詞っていう風に仰ってましたけど、吉田さん、特定のだれかに向けてっていう風なことも仰ってましたけども、それはいつ頃からそう思い始めたんですか?

吉田さん:そうですね、歌詞を書いていく上で何曲も作ってるうちに、自分にとっての想い、音楽に乗っていきやすいルートってどういうのだろうなぁっていうのが、少しずつ考えていってだんだんそうなっていったっていう感じです。ちょっと難しいんですけれど、最初からと言えば最初からかもしれないですね。

ずーちゃん:吉田さんのその周りとかにいろんな人がいらっしゃるのかなと思って、いろんな繋がりがあるんだなって聞いていて思ったんですけど、吉田さんにとって友達って何ですか?っていう質問をしてもいいですか?

吉田さん:はい。そうですね、僕は友達、実は全然多い方ではないんですけど。お互いにガチガチに正面を向き合って、目と目を合わせて、っていうことをしている人というよりは、お互い横にいて同じ方向を見ているというか。すごい概念的な話なんですけど。
そういう関係性をすごく友達っていう、そういう関係性から友達って言葉をイメージします。

ずーちゃん:なるほど。

ゆりなさん:結構、曲でそういう歌詞が出てくることが多いなと思って。何か、優しい感じがすごいいいなぁ。広いというか、その友達に優しくていいなぁ、といつも聴いておりました。

吉田さん:ありがとうございます。曲に出ちゃうとなると、バレて恥ずかしいですね。

鈴木アナ:では、その辺り後半で伺って参ります。

ミュージシャン・「ズーカラデル」吉田崇展さん ゲストトーク(後編)はこちら

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2021年10月21日

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