NHK札幌放送局

福島町でヒグマに襲われたとみられる遺体 1日から不明の女性か

ヒグマ情報

2021年7月2日(金)午後9時35分 更新

2日午前、福島町のやぶの中で性別不明の遺体が見つかりました。警察は現場の状況などからクマに襲われた可能性があるとみて、詳しい状況を調べています。

2日午前10時20分ごろ、行方不明になっていた女性を警察などと捜索していた親族の男性が、福島町白符のやぶの中で性別不明の遺体を見つけました。
遺体は損傷が激しいことなどから、警察はクマに襲われた可能性があるとみています。
警察によりますと、1日朝から畑仕事に出ていた近くに住む70代の女性が夕方になっても帰ってこないため知人が警察に相談し、2日朝から警察などが捜索していたところ、畑の近くで遺体が見つかったということです。

警察は遺体はこの女性の可能性があるとみて身元の確認を急ぐとともに、詳しい状況を調べています。
現場は福島町白符の国道228号線沿いに民家や郵便局などが建ち並ぶ場所の近くで、遺体は国道から脇道を山側に入ったところにある畑からさらに数十メートル離れたやぶの中で見つかったということです。
現場の近くに住む人は「このあたりで人がクマに襲われたのは初めて聞きました。気持ちが悪いです。山のすぐ近くに家があるのでとても怖いです」と話していました。

【福島町が住民に注意呼びかけ】
福島町は防災無線を使ってクマに襲われたとみられる被害が発生したことを町民に周知し、外出する際には注意するよう呼びかけています。
また、町の職員や地元の猟友会のハンターが現場付近をパトロールして警戒にあたっているということです。
福島町総務課の中塚課長補佐は「クマに襲われるという被害は町内では聞いたことがない。町民には厳重な警戒をしてほしい」と話しています。

【専門家の話】
ヒグマの生態に詳しい酪農学園大学佐藤教授は、「過去の事例からしても人を襲ったクマは、繰り返し襲う恐れがある」と危険性を指摘しました。
その上で、原因については、「人を見たら避けるクマが多い中、人が被害にあうことは珍しい。詳しい原因は分からないが、人を襲うために出てきたのではなく、偶然、遭遇してしまったのではないか」としています。

また、付近の住民に対しては、「裏の森林にクマが生息していると意識し、現場付近を早朝や夜に出歩くのは避け、畑などの作業は音を出しながら複数人で行ってほしい」と注意を呼びかけています。

【クマの事故 今年度すでに4件】
道によりますと、道内ではことし4月から先月末までに人がクマに襲われる事故は、4月に道東の厚岸町で山菜採りをしていた男性が死亡するなど4件起き、1人が死亡、6人がけがをしています。
昨年度までの10年間で見てみると、合わせて24件起きており、3人が死亡、20人がけがをしています。
今回人がクマに襲われたとみられる福島町では、平成25年10月に58歳の男性がクマに襲われ大けがをしています。
道はクマの被害が相次いでいるとして、山に入るときはクマよけの鈴をつけることや複数で行動するなど注意を呼びかけています。

2021年7月2日

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