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氷都・釧路のアイスホッケーはどうなる?"クレインズ"と"ワイルズ"【随時更新】

  • 2023年11月27日

アイスホッケー、アジアリーグの「ひがし北海道クレインズ」。氷都・釧路を代表するアイスホッケーチームを巡り、混乱が続いています。このサイトでは、この問題をめぐるニュース記事などを随時更新し、まとめています。

【問題の経緯】
釧路市を本拠地とするアイスホッケーチーム「ひがし北海道クレインズ」は日本製紙クレインズの廃部を受けて2019年に発足しました。全日本選手権2連覇などの好成績を残しますが、新型コロナのクラスター、観客減少による赤字経営、給与の未払いなどの経営上の問題が発生。2023年に給与の未払いを受けてすべての選手と監督などのスタッフが来季に向けて契約を結ばない方針を伝え、6月には大半が「北海道ワイルズ」へ加入しました。
クレインズとワイルズはともに9月に開幕するアジアリーグへの参戦を目指していましたが、いずれのチームも今シーズンの参戦は認められず、氷都・釧路からプロチームが参戦できない異例の事態となりました。

【特集記事】
“氷都・釧路のアイスホッケーを守る”キャプテン・大津晃介の思い

【ニュース時系列】
11/27 クレインズがアジアリーグ脱退へ
    ワイルズを釧路アイスホッケー連盟が推薦
10/26 ワイルズが全日本選手権に特例で出場へ
10/21 ワイルズ交流戦が地元・釧路で初開催、初白星も
10/20 ワイルズ選手ら交流戦を前に最終調整
10/16 ワイルズ選手らが地元初開催の交流戦を前にPR
10/13 釧路市アイスホッケー取り巻く課題など意見交換会
9/20 釧路市がクレインズと連携協定解除 “活動実態がない”
9/19 クレインズ代表から釧路市に連絡 市は協議へ
9/16 アジアリーグ開幕 ワイルズはグリッツと独自に交流戦
9/8 ワイルズが交流戦前に必勝祈願
9/5 ワイルズが釧路市長と初面会 支援を要請
9/1 釧路市長会見「クレインズとの連携協定破棄も」考え示す
8/29 “ワイルズ来季加盟へ支援”地元連盟や釧路市がアジアリーグに伝達
8/23 ワイルズが横浜グリッツと交流戦へ 釧路で試合も
8/14 ワイルズが初の対外試合 ファンも応援に
8/1 釧路市長会見 今季参戦は困難の見方、プロチーム存続を最優先に
7/21 新組織でアジアリーグ参戦目指す方針に選手から不安の声
   アジアリーグ武田チェアマン「今季加盟は締め切り」
7/20 クレインズ資格停止受け新組織で今季リーグ参戦目指す
7/18 ワイルズ 選手らリーグに出場機会求める声
   ワイルズ山田謙治社長「参戦厳しいが、他チームと試合など道探る」
   クレインズ「チームの再建はゼロベースで関係各位と協議」
   ワイルズ選手会 アジアリーグ発表に「危険な決断」
7/17 クレインズ 9月開幕シーズンの出場資格停止
7/10 ワイルズが氷上練習をスタート
7/6 クレインズで活躍のベテラン伊藤賢吾引退 「感謝しかない」
7/5 釧路市長会見 アジアリーグの対応を注視の考え
7/3 クレインズの債権者破産申し立ては却下 釧路地裁
6/29 ワイルズが標茶町と包括連携協定を締結
6/28 アジアリーグ、ワイルズ条件満たせば来年以降の加盟審査へ
6/25 ワイルズが来シーズン参戦目指しアジアリーグへ加盟申請
6/21 北海道ワイルズ発足、全体練習スタート
6/16 北海道ワイルズ社長や選手らがアイホ連盟にリーグ参戦要請
6/14 企業版ふるさと納税の補助金 税金滞納分として差し押さえ
6/13 クレインズが未払い給与など「支払い行った」
6/7 クレインズが未払い給与など全額支払う意向を説明
6/2 アジアリーグが声明「クレインズの新シーズン参戦に問題なし」
6/2 釧路市長会見「非常に残念、クレインズは早く方向性を示して」
5/15 クレインズ 債権者の選手などが裁判所に破産申し立て
5/10 アイスホッケー新チーム運営会社「北海道ワイルズ」設立
5/2 クレインズの選手と監督 来季の契約を結ばない意向

11/27 クレインズがアジアリーグ脱退へ

クレインズがアジアリーグからの脱退を申し出ていることが関係者への取材でわかりました。
アジアリーグはことし7月、クレインズが選手登録の条件を満たさなかったことなどから今シーズンのリーグ戦の出場資格を停止していました。その後、リーグはクレインズの代表と来シーズン以降の運営について協議を続けてきましたが、クレインズはリーグから求められた財政計画などを示すことができなかったということです。その結果、クレインズの代表がリーグからの脱退を申し出ていることが関係者への取材でわかりました。
リーグは11月30日に臨時総会を開き、脱退の申し出について話し合うことにしていますが、関係者によりますと、脱退は認められる方針だということです。

ワイルズを釧路アイスホッケー連盟が推薦

北海道ワイルズについて、地元の釧路アイスホッケー連盟はアジアリーグ参戦に向けて十分な実力があるとして、11月27日付けで北海道の連盟と日本アイスホッケー連盟あての推薦書を提出しました。
リーグの新規加盟には連盟の推薦が必要で、釧路アイスホッケー連盟は11月21日、ワイルズの代表やGMからチームの構成や組織、財政計画などについて説明を受けていました。
一方で連盟はワイルズの運営会社の資金計画や財務状況などについては判断できかねるとして、今後のリーグの判断にゆだねることにしています。

10/26 ワイルズが全日本選手権に特例で出場へ

日本アイスホッケー連盟は12月に行われる全日本選手権の開催要項を10月26日に発表し、ワイルズが連盟の推薦チームとして特例で出場することを明らかにしました。
推薦の理由として去年の準優勝、そしてその前の年まで2連覇していたクレインズの選手らがワイルズの中心にいるほか、日本代表選手も複数在籍していてアジアリーグのチームと同等の実力を持っていると考えられること、そしてリーグに参戦できなかった選手らのプレー機会を確保することは連盟の責務だとしています。
アイスホッケーの全日本選手権はアジアリーグや社会人チームなどあわせて12チームが参加し、12月7日から10日にかけて横浜市で行われます。

北海道ワイルズ 齊藤毅監督
「非常にうれしいことだし、交流戦を地元・釧路で開いたばかりなので、またいい報告ができればと思う。出るからにはトップを目指す」

10/21 ワイルズ初めての地元・釧路での交流戦は1勝1引き分け

北海道ワイルズは初めて釧路市で横浜グリッツと交流戦を行い、1勝1引き分けで初白星をあげました。
10月21日は第2ピリオドに寺尾裕道選手が先制のゴールを決め、最終・第3ピリオドには上野鉄平選手の連続ゴールで突き放して3対0で交流戦初勝利をつかみました。
22日は1点を追う第2ピリオド、キャプテンの大津晃介選手が弟の夕聖選手からのパスからゴールを決めて同点に追いつくと、寺尾選手の2日連続となるゴールで逆転しました。しかしその後、グリッツに追いつかれ、3対3で引き分けました。
今回の交流戦は入場無料で行われ、初日がおよそ1300人、2日目には昨シーズンの1日最多動員数を上回るおよそ1400人の観客が集まりました。

北海道ワイルズ 大津晃介キャプテン
「率直にうれしいし、幸せに感じている。まだまだ上に行けるチームだと思うので、完璧を目指して頑張っていきたい」
北海道ワイルズ 齊藤毅監督
「リンク全体がゴール裏を含めて真っ黒で、本当にたくさんの人が来てるなと思ったし、その中で熱い応援を聞けたので本当に感謝している。釧路でアイスホッケーをまた見たいと思ってもらえるように取り組んでいきたい」

10/20 ワイルズ選手ら交流戦を前に最終調整

ワイルズは10月20日、釧路アイスアリーナで交流戦前の最終調整となる氷の上での練習を行い、選手同士の連携やチャンスでのゴールの決め方などを入念に確認していました。

北海道ワイルズ 大津晃介キャプテン
「今はすごく楽しみで見に来てくれる人たちに思いを届けられるようにいい試合をしたい」
北海道ワイルズ 齊藤毅監督
「どんな状況でもあきらめない一生懸命やる姿を見てもらい、アイスホッケーは面白いな、いいチームだなと思ってもらえるよう頑張りたい」

10/16 ワイルズ選手らが地元初開催の交流戦を前にPR

北海道ワイルズは横浜グリッツと独自に交流戦を行っていて、10月21日から釧路市で初めて交流戦が開かれます。16日は釧路町にある大型商業施設でワイルズのキャプテン、大津晃介選手ら10人あまりが来場を呼びかけるチラシを配布しました。受け取った人たちは「見に行きます」とか「頑張って」などと声を掛けていました。

北海道ワイルズ 大津晃介キャプテン
「必ず面白い、楽しいゲームをして、いまアイスホッケーをできる喜びをリンクの上で体現できたらと思っているので、1人でも多くの人に見に来てほしい」

10/13 釧路市と連盟 アイスホッケー指導者と意見交換 競技人口減少など巡り

釧路からプロチームが参戦できない事態となり、競技人口もこの20年でおよそ半減するなど競技環境の厳しさが増す中、釧路アイスホッケー連盟と釧路市は10月13日夜、市内の児童や生徒に指導を行っているクレインズの元選手などを招き現状の課題などを話し合う意見交換会を開きました。
会合は非公開で行われ、出席した釧路アイスホッケー連盟の谷川富成会長によりますと、今後、競技の普及や育成などに向けて指導者らの幅広い意見を取り入れるため協議会の設置を検討していくことになったということです。

釧路アイスホッケー連盟 谷川富成会長
「アイスホッケーを盛り上げて、町おこしにつなげるためいろいろな意見を吸い上げて釧路のために頑張りたい」

9/20 釧路市がクレインズと連携協定解除 “活動実態がない”

釧路市はクレインズとスポーツ活動の振興やチームの支援などについて、互いに協力することを盛り込んだ連携協定を結んでいましたが、クレインズの代表と連絡が取れない状況が続いていました。こうした中、クレインズ側から連絡があり、この協定についてクレインズの代表と9月19日、オンライン会議で協議したということです。
その結果、チームに選手がおらず、今年度は活動実態がないことなどから、お互いが合意の上で協定を解除したということです。
一方で、市によりますと、クレインズはチームの再建について関係者と協議を続けているということで、来年度以降の活動の状況によっては協定について再び協議を行って判断するとしています。

9/19 クレインズ代表から釧路市に連絡 市は協議へ

釧路市の蝦名市長はクレインズの代表と連絡が取れない状況が続いていることから9月18日までを期限に代表から返事がなければチームの支援などについて互いに協力することを盛り込んだクレインズとの連携協定を破棄する考えを示していました。
こうした中、9月19日までに代表からメールで連絡があったことがわかりました。市によりますと、メールではチームの再建について今後どうするか不透明だったということで、代表とオンライン会議などで協議の場を持つことになったということです。

9/16 アジアリーグ開幕 ワイルズはグリッツと独自に交流戦

アジアリーグが9月16日に開幕しましたが、ワイルズはリーグ参戦が認められなかったことを受けて、もともとクレインズが試合を行う予定だったリーグの日程に合わせて独自に交流戦を行いました。
9月16日の初戦は第1ピリオド開始直後から連続でゴールを決められ、4点を追う苦しい展開になりました。第2ピリオドには寺尾裕道選手と上野鉄平選手のゴールで2点を返しましたが、その後、追加点を奪われて2対5で敗れました。
また17日は第1ピリオドに2試合連続となる上野選手のゴールで先制し、第3ピリオドに一時逆転されますが、越後智哉選手のゴールで同点に追いつきました。ワイルズは2対2で引き分け、初勝利はなりませんでした。

北海道ワイルズ 齊藤毅監督(初戦後)
「たくさんの関係者やファンに支えられて、いまチームがあるので、感謝の気持ちだ。初戦は勝ちたかったので悔しいが、気持ちを切り替えてやっていきたい」
北海道ワイルズ 大津晃介キャプテン(初戦後)
「初戦は前のめりになってしまい、連続失点してしまった。ファンの声援が力になったし、その中でアイスホッケーができることが幸せだった。われわれはアイスホッケーを頑張る子どもたちの夢である必要があると思うので、華麗なプレーや貪欲なプレーをどんどん出していきたい」


9/8 ワイルズが交流戦前に必勝祈願

アジアリーグの今シーズンの参戦が認められていないワイルズはリーグのほかのチームとの交流戦に臨むのを前に9月8日、釧路市内の神社で必勝を祈願しました。

北海道ワイルズ 大津晃介キャプテン
「例年どおりのシーズンではなく、難しいところもあるが、足元の1つ1つを乗り越えて面白いゲームを常にやっていきたい」

9/5 ワイルズが釧路市長と初面会 支援を要請

ワイルズの山田謙治代表やキャプテンの大津晃介選手など5人が9月5日、釧路市役所を訪れ、蝦名市長と初めて面会しました。
会談は非公開で行われ、出席者によりますと、ワイルズからは練習や試合で使うリンクの使用料の減免や優先使用などを含めた支援を求めたということです。これに対し、蝦名市長は地元のアイスホッケー連盟と歩調を合わせて支援を進める意向を示したいうことです。

北海道ワイルズ 山田謙治代表
「釧路になんとしてもプロチームを残したいという思いを伝えられた。コミュニケーションを密に取りながら進めていきたい」

9/1 釧路市長会見「クレインズ代表と連絡取れず、連携協定破棄も」

釧路市の蝦名市長は8月1日の会見で、クレインズの代表と連絡が取れない状況が続いているとしたうえで、9月18日までに返事がなければ、チームの支援など互いに協力することを盛り込んだクレインズとの連携協定を破棄する考えを示しました。
また、選手の大半が移ったワイルズについて「ワイルズを支援する方向になるだろう」との考えを示したうえで「プロチームを地域に残すことを最優先に、選手の気持ちをふまえ、アイスホッケー連盟とも相談しながら前進にむけて一緒に努力していきたい」と述べました。

8/25 “ワイルズ来季加盟へ支援”地元連盟や釧路市がアジアリーグに伝達

釧路アイスホッケー連盟や釧路市が8月29日、東京にあるアジアリーグのオフィスを初めて訪れ、武田芳明チェアマンと面会。釧路側の出席者によりますと、釧路からのプロチームの今シーズンのリーグ参戦は困難な状況を確認したうえで、
釧路側としては、選手を第一に考えて現段階で選手が所属するワイルズが来シーズンに加盟できるように支援する方針をリーグ側に伝えたということです。そして、参戦に必要な条件などをリーグに確認したということです。

釧路アイスホッケー連盟 谷川富成会長
「選手ファーストでいこうとリーグには訴えられたので一歩前進したと思う。現状維持ではなくアイスホッケーが発展できるよう全員で取り組んでいきたい」

8/23 ワイルズが横浜グリッツと交流戦 釧路で試合も

ワイルズがアジアリーグの「横浜グリッツ」とシーズンを通して交流戦を行うことを発表しました。交流戦はもともとクレインズが試合をする予定だったリーグ日程に合わせて、9月から来年3月にかけてあわせて8試合が行われます。
9月16日のアジアリーグ開幕日にはグリッツのホームである新横浜で行うほか、釧路アイスアリーナでの試合も行うということです。ワイルズとしては選手の試合の機会を確保するとともに、釧路でプロチームの試合を継続させる狙いです。

北海道ワイルズ 山田謙治代表
「ワイルズがいよいよ始動する。横浜の氷を溶かすほどの熱い戦いを見せたい」
横浜グリッツ 臼井亮人代表
「アイスホッケーが盛り上がり、全国、横浜、そして釧路のアイスホッケーファンが心から楽しめる熱い試合をお届けする」

8/14 ワイルズが初の対外試合 ファンも応援に

ワイルズが8月14日、釧路市で中央大学と初の対外試合を実施。試合はワイルズが4対1で勝利を収めました。会場にはファンや親子連れが応援に訪れ、アイスホッケーの選手でもある小学5年生の男子は「うまい選手から見て学びたい」と話していました。

北海道ワイルズ 山崎勇輝選手
「お客さんがたくさん来てくれてやる気にもなるし本当に嬉しかった。ひたすら練習して試合で見てもらえる日が来るように準備したい」
北海道ワイルズ 齊藤毅監督
「もどかしい気持ちはたくさんあるが、いつでもしっかり戦える準備をすることがいちばんだと思うので、そこに集中していきたい」

8/1 釧路市長会見 今季参戦は困難の見方、プロチーム存続を最優先に

釧路市の蝦名市長は8月1日の会見で、アジアリーグがすでに今シーズンの日程を発表したことなどから「どういう手法がとれるのかがわからないのが現状だ」と述べ、釧路からの今シーズンの参戦は困難との考えを示しました。
そのうえで、クレインズの代表と連絡が取れず、クレインズやワイルズとは別に今シーズン参戦を目指す新たな組織の立ち上げに影響が出ていることを明かし「プロチームが釧路に存在していることが地域にとっても大きな誇り、願いだと思う。プロチームを残すことを最優先に、選手の練習のサポートや試合の機会を得る方法を考えたい」と述べました。

7/21 新組織でアジアリーグ参戦目指す方針に選手から不安の声

クレインズを離脱した選手を受け入れる新たな組織で今シーズンの参戦を目指す方針が明らかになったことを受け、選手らからは先行きの見えない現状に不安の声が聞かれました。

北海道ワイルズ 大津晃介キャプテン
「トップチームを釧路に残すため選手の思いをくんで動いてくれてることは感謝とともに嬉しく思っている。一方で新組織の運営や資金など、まだ決まってない部分がたくさんあり、どこまでスピーディーに物事が進むのか不安はある」
北海道ワイルズ 齊藤毅監督
「正直なところ、なぜこのタイミングなのか、そして新組織がどこまで準備ができて、どういう形になるのか、具体的なものが何もわからないのでコメントのしようがない」

アジアリーグ武田チェアマン「今季加盟は締め切りの基本方針変わらず」

アジアリーグの武田芳明チェアマンはNHKの取材に対し、新たな組織が今シーズンの参戦を目指していることについて「規約上、今シーズンの加盟申請を昨年末で締め切っているというリーグの基本的な方針は変わっていない」としました。
そのうえで現段階ではリーグに新組織の加盟についての情報は入っていないとして「具体的な話があれば各チームの代表とともに検討することになると思うが、現時点ではコメントすることができない」と話していました。

7/20 クレインズ資格停止受け新組織で今季リーグ参戦目指す

アジアリーグが釧路市を拠点とする「ひがし北海道クレインズ」の出場資格を停止したことを受け、7月20日夜、釧路アイスホッケー連盟が呼びかけて今後の対応を協議する会合が開かれ、釧路市や商工会議所、クレインズを離脱した選手の大半が移籍した「北海道ワイルズ」のキャプテンらが出席しました。
非公開の会合後に行われた記者会見で、釧路アイスホッケー連盟の本川敬一副会長は、クレインズとワイルズの参戦が困難な情勢になっているとして、釧路の経済界を中心とした新たな組織を立ち上げて今シーズンの参戦を目指す方針を明らかにしました。一方で、どの企業が出資をするかやチーム名など具体的なことは決まらなかったということで、今シーズンの参戦が実現できるかは不透明です。

釧路アイスホッケー連盟 本川敬一副会長
「選手が今シーズン活動していける方向性を地元を中心に探っていく」

7/18 ワイルズ 選手ら出場機会求める声

アジアリーグではクレインズの出場資格が停止されるとともに、クレインズから選手の大半が加入した新チーム「北海道ワイルズ」も公式な参戦が困難となる中、ワイルズの選手は7月18日も釧路市で全体練習を行っていて、選手らは試合形式など厳しいトレーニングを重ねていました。また、見学に訪れたファンの姿も見られました。

子どものころからのファン 高校1年生・小池陽輝さん
「練習を見られるのはいいが、やっぱり試合を見た方が楽しい。ただ釧路でアイスホッケーを見たいだけなのにという気持ちでいっぱいで、リーグの決定は残念だ」
ファン歴20年以上 釧路市・大島靖子さん
「ファンとしては選手が1番かわいそうだと思っている。リーグは規定の中で決定を出したと思うが、誰か1人でもいいからリーグの人が釧路に来て現状を確認したり、ファンや市民の声を聞いたりしてほしい」

北海道ワイルズ 大津晃介キャプテン
「選手として現場で感じたものを伝えたいが、リーグとは話ができない状態なので、まずは我々の声を聞いて判断してほしい」
北海道ワイルズ 齊藤毅監督
「地元のファン、子どもたち、スポンサーなど応援してくれた方々に釧路でトップリーグの試合を見せられなくなることに悲しさを感じた。まだまだ諦めていないので、参加できる場を与えてほしい」

北海道ワイルズ 大津晃介キャプテン

ワイルズ山田社長「参戦厳しいが、他チームと試合などさまざまな道探る」

アジアリーグは7月17日の発表の中で北海道ワイルズを念頭に「訴訟のほか、さまざまな手段でクレインズの破綻を図った」と厳しく非難していました。

北海道ワイルズ 山田謙治社長
「釧路にトップチームを残す、そして選手に活躍の場を作りたい思いでやってきたが、その真意が誤解されていることがありとても残念だ。ただ、きちんと給料が払われて生活が確保されながら、選手が活躍できる場を作ることに向けて全力投球したい」
リーグの参戦はだいぶ厳しい形になったが、引き続き参戦を目指すという考えは変わっていない。ただどうしてもリーグがだめだということならば、海外遠征やアジアリーグのほかのチームとエキシビションゲームを行ってもらうなどさまざまな道を探していきたい」

クレインズ「再建はゼロベースで関係各位と協議」

クレインズは7月18日午後、出場資格停止に関するリリースを発表しました。

クレインズのリリースより
「資金と選手の確保に向けて尽力してきましたが、ファンの皆さま、スポンサーの皆さまに心よりおわび申し上げます」
「チーム継承時からの困難な経営に、コロナ禍が重なる中で、事業を確立する事に対して多くの困難を抱え、代表からの個人的な貸付や、各所からの借入などで命脈を保ってきたが、結果として今シーズンのリーグ不参戦につながってしまい、誠に申し訳ない」
チームの再建に関しては、いったんゼロベースで関係各位と協議を行わせて頂きたい。今後については決まったら報告させていただく」

また、クレインズの田中茂樹代表は今回の出場停止の決定について尋ねたNHKの取材に対して、7月18日、メールで回答を寄せました。

ひがし北海道クレインズ 田中茂樹代表
「アジアリーグや各チームから多大な支援や応援をいただき、クレインズとしても参戦を目指して活動を行おうと一時は考えていました。そうした環境の中で、クレインズに私個人として、時間、労力、資金面で多大なリソースを割いてきましたが、それを許してくれた皆さんに多大なる影響を与えてしまいました」
「今回、報道などで出た情報はその正誤は問わずに事実として末永く残っていき、この影響は短期的なものではなく長期的に続くもので、その中で、クレインズにさらなるリソースを割く意味が見いだせなくなりました(※)」

(※)NHKは「リソースを割く意味が見いだせなくなった」ということについて、経営から身を引くことや会社の清算を考えているのか、再び尋ねましたが、7月18日午後8時現在、返答はありません。

ワイルズ選手会 アジアリーグ発表に「危険な決断」

北海道ワイルズの選手たちで作る選手会は、アジアリーグがクレインズの出場資格停止の決定をしたことなどについて、7月18日、見解を発表しました。

声明ではリーグが6月、クレインズの参戦を「特段の問題なし」と発表したことについて、どういうことだったのか説明を求めるとともに、「我々に実際に起きた現状を伝える重要性を感じましたが、話し合いは一度も叶うことがありませんでした。お願いです。我々の声を聞いてください」と訴えています。

また、クレインズを除く残り5チームでリーグ戦を行うとしたことや選手にリーグの他のチームでプレーできるよう交渉の機会を設けるとしたことについて、「試合数を減らし、各チームの選手数も圧迫し、5チームで臨むことにメリットはあるのでしょうか。他チームへ選手が散らばり、釧路で試合が開かれないシーズンを我々は望んでいません」としています。

そのうえで「釧路からアイスホッケーの火を消すわけにはいきません。そのために健全なチームを、子どもたちが目指したい、たくさんの方々が応援したいと思うチームを残さなくてはいけません。リーグ開幕まで残り2か月。ただリーグを縮小させる今回の決断はあまりにも危険だと感じています」とリーグに再考を求めています。

7/17 クレインズ 9月開幕シーズンの出場資格停止

クレインズについて、アジアリーグは7月17日、9月から開幕するシーズンの出場資格を停止し、リーグ戦はクレインズを除く残り5チームで行うと発表しました。クレインズが選手登録の条件を満たさなかったことや、経営改善に向けた計画などの提出がなかったことなどを理由にしています。
一方、発表ではワイルズを念頭に「訴訟のほか、さまざまな手段でクレインズの破綻を図った」と厳しく非難しています。その上で、クレインズを離脱した選手についてはリーグのほかのチームでプレーできるよう交渉の機会を設けるとしていて、ワイルズのリーグ戦の公式な参戦は困難な情勢となっています。

7/10 ワイルズが氷上練習をスタート

北海道ワイルズが7月10日から釧路市の「釧路アイスアリーナ」で、所属する選手20人全員が参加し、チームとして初めてとなる氷の上での全体練習を行いました。はじめにキャプテンの大津晃介選手が「楽しんでやりましょう」と声をかけて練習をスタートさせ、初日はシュートやパス、スケーティングなどの基礎を確認していました。練習の最後に、選手たちから会場に駆けつけたファンに感謝の言葉が述べられると、ファンからは「頑張れ」などと声援が上がっていました。

ファン歴20年以上 釧路市・大島靖子さん
「ファンとしてはまず選手がリンクに帰ってきてくれたことがとてもうれしい。今の釧路を盛り上げるためにはやっぱりスポーツのプロチームがあることは大きく人を呼ぶこともできるし、町が活気づく原動力になると思う。どういう形になるかわからないけど、選手が笑ってプレーできる環境が早くできるといいなと思う」

北海道ワイルズ 大津晃介キャプテン
「大好きなリンクで久しぶりの氷上練習ができて非常に楽しかったし、ファンも来てくれて最高の気持ちだ。選手としてはリンクの上のパフォーマンス以外でも、われわれの気持ちをもっと伝えていきたいと思う。あとリーグ開幕までの2か月でこれからの子どもたち、アイスホッケーをどれだけいい方向に持っていけるか、我々にも責任があるので、しっかり果たしたい」
北海道ワイルズ 齊藤毅監督
「久しぶりの氷上練習で、陸上で使う筋肉とは違うので選手たちはきつそうだったが、みんな『氷上は楽しい』と言っていたので、良かった。アジアリーグの参戦が不透明な状況は胸が苦しくなることはあるが、その中でも選手が一生懸命練習してくれていることで自分も心が救われる。選手たちの気持ちをたくさんの人に理解していただいて、アジアリーグにはどうあるべきかを判断してほしい。リーグに参戦してもいいと、いつ言われてもいいようにしっかりと準備はしていきたい

7/6 クレインズで活躍のベテラン伊藤賢吾引退 「感謝しかない」

伊藤選手は釧路市出身の44歳。1997年に当時の日本製紙クレインズに入団し、海外挑戦を挟み国内ではクレインズ一筋でプレーしてきました。キャプテンとしてアジアリーグ、全日本選手権の優勝やリーグのMVP獲得など多くのタイトルを獲得し、昨シーズンもリーグ最年長のベテランとしてチームをけん引してきました。
伊藤選手はクレインズやクレインズを離脱した選手の大半が移籍した新チームの北海道ワイルズから契約の打診を受けてきましたが「体力的にはまだできるものの、選手としてはやり切った」として引退を決めたということです。

伊藤賢吾選手
「クレインズ一筋でプレーすることができ、幸せだった。大きなけがもしたが、ファンの皆さんの声援が力になり、諦めないでやれた。本当に感謝しかない。ありがとうございました」

7/5 釧路市・蝦名市長 アジアリーグの対応を注視の考え

釧路市の蝦名市長は7月5日の会見で、クレインズとワイルズの一連のアジアリーグ参戦を巡る混乱が続いていることについて「できることであれば選手みんなが氷上で活躍できるような環境になってほしい」と述べました。
そのうえで「日本製紙クレインズの廃部から市がどのように支援するか相談してきたが、その支援の尺度の1つとしてプロチームとしてアジアリーグに参戦することが大前提としてあり、推移を見守っている」と述べ、リーグの対応を注視していく考えを示しました。
また、クレインズに対し、選手の確保や財政状況について市を含めた関係者に説明する評議会を開くよう求めていることも明らかにし、市として今後も説明を求める考えを強調しました。

7/3 クレインズの債権者破産申し立ては却下 釧路地裁

クレインズに所属していた選手などが給与の未払いなどを受けて、債権者としてクレインズの破産を求めた申し立てについて、釧路地方裁判所は「債権はすでに弁済によって消滅したと認められ、債権者による申し立てとはいえない」などとして6月22日付けで申し立てを退ける決定をしました。

6/29 ワイルズが標茶町と包括連携協定を締結

ワイルズは6月29日、標茶町とアイスホッケーの普及などを図る包括連携協定を結びました。協定では町内で子どもたちに向けたアイスホッケー教室を開くなどスポーツ振興に協力することや、町民によるチームの応援を行うなど相互に連携するとしています。ワイルズが自治体と協定を結ぶのは初めてです。

北海道ワイルズ 山田謙治社長
「東北海道地域と手を取り合い、スポーツを通じて地域のために活動したいと考えていた。選手が活躍できる場を用意できるように粛々と動いていきたい」

標茶町 佐藤吉彦町長
「リーグ参戦を巡ってはいろいろ問題があるとは思うが、ぜひことし9月開幕のリーグに参戦してもらいたいし、小さな町ではあるが、協力していきたい」

6/28 アジアリーグ、ワイルズ条件満たせば来年以降の加盟審査へ

ワイルズのアジアリーグ加盟申請を受けて、リーグは6月28日時点の見解を発表しました。この中で、クレインズの除名を求める行動とは無関係であることが審査を進める条件とした上で「釧路市にはすでにクレインズが現存していて、両者が競合する部分もあるため、地域内でどのように協調・共存を図るのか、調整の方針を確認する必要がある」としました。また、ホームリンクの記載など提出資料の不足を補う必要があるとした上で、こうした条件が満たされれば、2024年以降のシーズンの加盟申請として受理して審査を行う方針を改めて示しました。

北海道ワイルズ 山田謙治社長
「まずは加盟を認めてもらうことが一歩だと思うので、申請を粛々と進めたい」

北海道ワイルズの選手たちで作る選手会は6月28日夜、チームが発足後、初めて声明を発表しました。
この中で、ひがし北海道クレインズを離脱してワイルズへ加入した決断について「給料の遅配が1つ大きな原因となっていますが、そこが本質ではなく、経営が問題です。これまで3年間遅配が起き続ける中で、何度も話し合いの場はありましたが、約束が守られることは結局なく、改善に向かう雰囲気すらも感じられないままで、我慢の限界でした。私たちは誰かに操られていることなく、選手個人でワイルズを支持し、ワイルズに所属しています。先が見えないネガティブな我慢はもう終わりにして次に進もうと我々は決断し、今こうしてみんなで一緒にいます」としています。
そしてワイルズが9月に開幕する来シーズンからの参戦を目指してアジアリーグに加盟を申請したのに対し、アジアリーグが来年以降のシーズンの加盟に向けた審査を行う方針を示したのを念頭に「まだまだ私たちの未来は厳しいです。私たち当事者の声は一切届かない、未払い会社の声がまかり通る、そんな状況ではないでしょうか。行政、連盟、リーグ、その他チームに関しても、私たち選手は存在していないような振る舞いをしていませんか」と問いかけています。
その上で「私たち選手は同じ方向を向き、毎日練習しています。9月に開幕する来シーズン、闘うために常に準備して頑張っていますので、ぜひ応援していただければと思います」として、9月に開幕する来シーズンからのアジアリーグ参戦が実現するよう、協力を訴えています。

6/25 ワイルズ来シーズン参戦目指しアジアリーグへ加盟申請

ワイルズが来シーズンからのアジアリーグ参戦を目指し、6月25日、リーグに加盟を申請しました。シーズンを通じて安定的な経営ができることを示すため、財務状況やスポンサーからの資金調達の計画などを提出したということです。
ただ、リーグの規約では▼来シーズンからの加盟申請は去年の年末ですでに締め切られているほか、▼リーグ側は6月、クレインズが来シーズンもアジアリーグに残ることを容認する考えを示しています。今後、リーグ側がワイルズの加盟について審査を行うことになりますが、どう対応するかが焦点となります。

北海道ワイルズ 大津晃介キャプテン
「自分たちは一歩ずつ進むことしかできないので、シーズンが開幕して100%の実力を出せるように地道にトレーニングを重ねたい」
北海道ワイルズ 齊藤毅監督
「加盟申請やリーグ参戦に向けてはスタッフが頑張ってくれているので、僕たちにできることはしっかり準備をすることだ。選手の頑張りが少しでもたくさんの方に届けばいいなと思う」

■今後の焦点は
今後の焦点は▼クレインズがメンバーを確保できるのか、▼アジアリーグがワイルズの加盟を認めるかです。

【クレインズ選手確保は】
リーグの規約ではチームの参加資格の要件として「選手を15名以上保有していなければならない」とあります。昨シーズン、クレインズでプレーした選手は給与の未払いを受けて18人全員が離脱し、このうち移籍や引退した人を除く16人がワイルズに加入しました。
このため、クレインズは9月からのアジアリーグに参戦するためにゼロから15人以上の選手を集める必要があります。ほかのチームからの移籍や、新人や外国人選手を獲得するなどの方法がありますが、その場合、地元やファンから釧路に根ざしたチームとして理解が得られるかが課題となりそうです。
また、財政基盤の強化と安定的な運営も求められます。

【アジアリーグの対応は】
アジアリーグの対応も焦点です。
アジアリーグは6月2日、声明を発表し、クレインズについて「来シーズンへの参戦の準備についても特段の問題がない」として、クレインズが来シーズンもリーグに残ることを容認する考えを示しました。すでに来シーズンの試合日程もクレインズを入れて組まれており、このまま判断が変わらなければワイルズは選手は揃っているものの、来シーズンリーグでのプレーはできなくなります。
一方、クレインズはリーグ参戦は容認されたものの、9月までに選手・監督を揃えなければ試合自体が成り立たなくなります。
リーグの規約では来シーズンからの加盟申請は去年12月31日ですでに締め切られていて、リーグ側は新たなチームの加盟申請があれば来年・2024年以降のシーズン加入について審査を行うとしています。
リーグ側が加盟の申請を受けて、どのような対応をとるのか、注目されます。

6/21 北海道ワイルズ発足、全体練習スタート

北海道ワイルズ」が発足し、6月21日、初めての全体練習を行いました。クレインズを離脱した18人の選手のうち、栃木のチームに移籍した選手と引退を決めた選手の2人を除く16人と新たに加入した5人をあわせ、21人体制でスタートを切りました。
ワイルズは近くアジアリーグに加盟を申請することにしていますが、リーグ側は6月、クレインズの参戦を容認する考えを示していて、今後の対応が注目されます。

【ゴールキーパー】脇本侑也/磯部裕次郎/イ・ジャンミン(新加入)
【ディフェンダー】伊藤賢吾(交渉中)/米山幸希/葛西純昌/松金健太/河合龍一/山崎勇輝/大津夕聖
【フォワード】大津晃介/齋藤哲也(兼コーチ・新加入)/青山晃大/矢野竜一朗/木綿宏太(新加入)/上野鉄平(新加入)/荒木翔伍/齊藤大知/寺尾裕道/越後智哉(新加入)/池田一騎
【スタッフ】社長:山田謙治/GM:篠原秀則/監督:齊藤毅

北海道ワイルズ 大津晃介キャプテン
「先が見えないのは選手にとっても苦しい状況だが、元気にみんなとスタートできてよかった。ファンには非常に申し訳ない気持ちがあるが、日本製紙時代からファンとともに歩んできたので、どうか選手を信じてほしい。来シーズンも変わらずアイスホッケーがしたいし、アジアリーグで優勝を目指したいので、参戦を認めてもらいたい」
北海道ワイルズ 齊藤毅監督
「いろいろな問題がある中だが、選手たちは気にせず1人1人が集中できていた。これからは気持ちよくアイスホッケーができるよう、スタッフ一丸となって試合に向けてしっかりと準備していきたい」

6/16 北海道ワイルズ社長や選手らがアイホ連盟にリーグ参戦要請

クレインズを離脱する意向を示している監督や選手らが6月16日、日本アイスホッケー連盟を訪れ、「北海道ワイルズ」が運営する新チームのアジアリーグ参戦を要請しました。訪れたのは、ワイルズの山田謙治社長や新チームに移籍する意向の齊藤毅監督、それに3人の選手で、日本アイスホッケー連盟の水野明久会長と面会しました。
この中で山田社長らは▼新チームの財務状況や▼地元企業からの支援の状況、▼選手との契約が進んでいることなどを説明し、来シーズンからのアジアリーグ参戦を要請しました。また選手18人のうち、栃木のチームに移籍する1人を除き、17人がクレインズに戻るつもりはないという考えを伝えたということです。
日本アイスホッケー連盟の水野会長は面会のあとコメントを出しました。この中では▼選手の経済的安定を図り、アイスホッケーに専念できる環境を提供できること、▼氷都・釧路のアイスホッケーのともし火をさらに輝かせること、▼リーグの円滑な運営と発展に努め、選手やファン、多くの国民に夢と希望を与えることを挙げ、「この3つを第一義に考えて、リーグに対して、まずは選手や地元の声を聞き、事実関係に基づいて適切に解決することを再度求める」としています。

北海道ワイルズ 山田謙治社長
「『給与の遅配は地獄のようだった』という選手の声を聞いてもらった。リーグ加入の申請書類を提出するなど早急に動いていきたい」
齊藤毅監督
「水野会長は『原点に戻って冷静な判断をしよう』と言ってくれたので、一歩進めたと思う。今の釧路の状況やファンの声を知って判断してもらいたい」
大津夕聖選手
「選手たちの声を100%伝えなければいけないという思いがあった。子どもたちに夢を与えるため、新チームで一歩を踏み出す熱い思いをもった僕たちを後押ししてほしい。17人の選手の総意としてクレインズに戻る気はない」
山崎勇輝選手
「一番望むのはアイスホッケーを続けること。いろんな方がサポートしてくれているので、ワイルズとしてスタートを切りたい」
齊藤大知選手
「新しいチームに変わって健全な体制になるならば、選手としてまた一生懸命頑張りたい」

6/14 “企業版ふるさと納税”の補助金 税金滞納分として差し押さえ

クレインズを支援しようと、釧路市が昨年度「企業版ふるさと納税」を通じて交付した補助金のうち約1120万円が税金の滞納分として札幌国税局に差し押さえられていたことがわかりました。昨年度は11社から集まった、あわせて2950万円がクレインズに交付されていました。釧路市の担当者は「税金滞納の解消につながっているので、使用目的としては運営費にあたり、問題ない」と話しています。

ひがし北海道クレインズ 田中茂樹代表
「滞納したのは選手やスタッフの給与の源泉徴収分で、猶予されていた税金の支払いに迫られ、差し押さえられた形になった」
「苦しい状況が続いているが、増資などの予定もあり、今後は選手の確保と確実な参戦、安定的な経営に向けて努力していく」

6/13 クレインズが未払い給与など「支払い行った。新シーズンへ準備進める」

クレインズは6月13日にプレスリリースを発表。選手の未払い分の給与などについて「6月12日付けで債務の支払いを行った」としました。また「一連の騒動は資金難に端を発していて、選手をはじめ関係者には深くお詫びします」と陳謝。その上で、来シーズンのアジアリーグについて「予定通り参戦するべく準備を進めていく」としています。
一方、クレインズの選手の大半が移籍する意向を固めている「北海道ワイルズ」が運営する新チームについては「当社とは関係のない団体で、新チームの参戦は不可能であろうと拝察している」としています。

6/7 クレインズが未払い給与など全額支払う意向を説明

クレインズからの給与が未払いになっている選手などが債権者として裁判所に破産を申し立てている問題で、6月7日、裁判官が直接主張を聞く「審尋」が非公開で開かれました。
選手側の代理人の弁護士によりますと、この中でクレインズの田中茂樹代表は、釧路市にあるスポンサー企業の社長から融資を受けて、未払い分の給与などを全額支払う見通しが立ったと説明したということです。今週中にも融資を証明する書類を裁判所に提出するということです。
こうした状況をふまえ、裁判所がどのような判断をするか注目されます。

6/2 アジアリーグが声明「クレインズの新シーズン参戦に問題なし」

アジアリーグの判断が焦点となる中、リーグは6月2日、ホームページ上で声明を発表。クレインズの給与の未払いについて「近々解消の見込みであることをリーグとして確認した」とした上で、「来シーズンへの参戦の準備についても特段の問題がない」としてクレインズのリーグ参戦を引き続き容認する考えを示しました。
アジアリーグの武田芳明チェアマンはNHKの取材に対し「クレインズの代表に状況を確認した上で声明を発表した。情報が錯綜する中でリーグとしての姿勢を示すべきだと考えた」と述べました。
一方、選手の大半はワイルズへの移籍の意向を固めていることから、リーグ参戦をめぐる混乱は続きそうです。

6/2 釧路市・蝦名市長 「クレインズ早く方向性を」

釧路市の蝦名大也市長は6月2日の記者会見で「非常に残念な状況だ。選手が競技に打ち込んで釧路のファンの期待に応えられる環境をつくり、市がバックアップできるよう早く方向性を出してほしい」と述べました。
釧路市は昨年度、企業版ふるさと納税を通じてクレインズに2950万円を交付するなど支援を続けてきましたが、今年度の支援について蝦名市長は「今の段階では支援できる環境にない」と述べ推移を見守る考えを示しました。

5/15 クレインズ 債権者の選手などが裁判所に破産申し立て

クレインズの給与の未払いが続いている問題を受けて、債権者の選手やスタッフなどがクレインズの破産を釧路地方裁判所に申し立てたことがわかりました。
破産を申し立てたのは、クレインズの債権者となっている選手やスタッフ、会社経営者です。選手らの代理人の弁護士によりますと、ことし2月と3月分の選手とスタッフの給与、あわせておよそ1500万円が未払いになっているということです。また、個人でおよそ2000万円を貸している会社経営者もいて、返済を求めています。
破産の申し立ては5月15日付けで受理されたということで、今後、裁判所が破産手続きを開始するか判断することになります。

選手らの代理人の弁護士
「クレインズには給与の未払いについて何度も問い合わせているが返答がなく、今回の手続きに至った。クレインズは選手の思いに向き合ってほしい」

ひがし北海道クレインズ 田中茂樹代表
「非常に残念だ。まずは弁護士と相談して事情を把握したい」

5/10 アイスホッケー新チーム運営会社「北海道ワイルズ」設立

クレインズの選手や監督の大半が移籍する意向を示している新チームの運営会社、株式会社「北海道ワイルズ」が5月8日、新たに設立されました。
関東でアイスホッケー教室などを行っている山田謙治氏が社長に就任し、釧路を本拠地とするアイスホッケーの新チームを立ち上げ、運営することにしています。
現在、アジアリーグに加盟している「ひがし北海道クレインズ」は選手の給与の未払いが続いていて、齊藤毅監督によりますと、すべての選手18人と監督、コーチ陣はクレインズを離脱し、大半が新チームに移籍する意向を固めているということです。
「北海道ワイルズ」は選手やスタッフとの契約作業を進め、ことし9月に開幕する来シーズンからのアジアリーグ加盟を目指すことにしています。

北海道ワイルズ 山田謙治社長
「釧路の皆さんのご理解を得ながら、新チームのアジアリーグ加盟に向けて準備を進めていきたい」

5/2 選手と監督はクレインズと来季の契約結ばない意向

釧路市を本拠地とするアイスホッケーチーム「ひがし北海道クレインズ」のすべての選手と監督が給与の未払いが続いていることなどから来シーズンの契約を結ばない意向を固め、新たなチームでのアジアリーグ参戦を求めていくことになりました。
ひがし北海道クレインズは新型コロナの影響による収入の減少などで選手の給与や取引先への支払いがたびたび滞り、昨シーズンも去年12月から給与の未払いが発生。こうした事態を受けて齊藤毅監督は2日、釧路アイスホッケー連盟に嘆願書を提出しました。
それによりますとたび重なる給与の遅配を受けてすべての選手18人と監督、コーチが来シーズンの契約を結ばずに離脱し、新たに発足する見通しのチームに移籍する意向を固めたということです。
新たなチームは釧路市を拠点とし「北海道ワイルズ」という名称を検討していて、アジアリーグに対してことし秋に開幕する来シーズンから新チームでの参戦を求めていくということです。

齊藤毅監督
「給与が未払いのまま必死にプレーする選手を見てきたが、この状況が続けば子どもたちが憧れるようなトップチームにはなれない。釧路からアイスホッケーの火を消さないために動いた」

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