NHK札幌放送局

最初で最後の演奏会へ(札幌白石高校・吹奏楽部)

NHK高校放送部

2020年9月23日(水)午後3時50分 更新

甲子園、全国高校総体、全国吹奏楽コンクール、全国合唱コンクール…高校の部活動の集大成となる舞台が新型コロナの影響で次々と中止となり、取り組んできた生徒が努力を披露する場がなくなってしまいました。 そうした中でNHK北海道では放送やネット発信を通じて道内の高校生を応援するプロジェクトとして「NHK 高校放送部」を結成しました。 

高校生の皆さんの活動を総合テレビの道内向けニュース情報番組「ほっとニュース北海道」でお伝えするほか、5分のミニ番組も制作し、放送とネット双方で高校生の“輝き”を随時、お伝えしていきます。

24日(木)の「ほっとニュース北海道」では、
札幌白石高校の吹奏楽部の定期演奏会に密着します。

札幌白石高校吹奏楽部は、過去20回の全国大会出場経験を持つ、全国大会の常連校。
しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で、コンクールも中止に。

6月中旬に学校は再開しましたが、練習は今も音楽室での合奏練習はできず、
外で練習をするパートも。

そんな状況の中で、延期となっていた定期演奏会が9/19に開催。(観客は保護者のみに限定)
この演奏会が、今年度の1年生から3年生までが揃って演奏する、最初で最後の機会になりました。

最後の演奏会へ 3年生の思い

この記事では、定期演奏会が最後の演奏になる3年生を、定期演奏会前に取材。
放送に先駆けて、最後の演奏会へどんな思いで臨んだかをご紹介します。

部長 髙松さん

新型コロナウイルスの影響で部活も出来ない状況、どんな気持ちでいました?
髙松:その頃は、ここまでコロナウイルスの影響が大きくなると思っていなくて、まさかコンクールがなくなるとも思っていなかったし。2月、3月に休校になって、4月にはもう学校に行けると思っていましたし、その中でどんどん休校が延びていって、これ、最後のコンクールはいつになるんだろう、定期演奏会はいつ出来るんだろう、いつ、先が何も見えない状況で不安だったし。自分が最後の年で何が出来るんだろうと思ったときに、まだ先輩方が引退して、1年生も入る前でしたので。なんか・・・すごい悲しいというか、やりきれない気持ちが残っていましたね。私たちが設定した目標があるんですけど、「心に響く世界に一つだけのサウンドを 全国大会で」という文字を見ただけで、どんどんやりきれない思いが大きくなっていく一方でした。

定期演奏会、どんな演奏をしたいですか?
髙松:言葉では伝わらなくても、私たちの音楽で、感謝の気持ちだったり、元気づけるだったり、いろんな気持ちを届けていきたいなと思っていて。聞いている人たち全員が1曲目の1音目で感動して涙が出るくらいのいい演奏をしたいと思います。

客席がいつもと違うことについては?
髙松:最初は全く想像が出来なくて。でも保護者が入れるだけでもいいと思っています。実際に自分がステージに立って客席を見たときに、すかすかということを想像したら、少し悲しい気持ちもありますが、でも、空いてる席にもすべてを満たして吹いていきたいと思います。

副部長 永井さん

延期になっていた定期演奏会の開催が決まったときはどう思いました?
永井:こういう状況で、ほとんど他の学校は中止になっていたり、3年生が引退になっている状況で、僕たちは周りの方々に支えられていただいて、コンクールがない状況でも定期演奏会という最後の舞台を作っていただいて、本当に嬉しいです。

どんな思いを込めて演奏したい?
永井:僕たちがいる最後の演奏会なので、悔いの残らない演奏をしたいというのもあるんですけど。2年と半年ぐらい吹奏楽部にいて、本当に色々な方に支えていただいて、ここまで来ることが出来たので、無観客、保護者のみの観客とはなるんですけど、保護者の方々や、今まで教えてくださった先生方に感謝の気持ちを込めて精一杯演奏できればなと思っています。

副部長 加藤さん

コンクールも演奏会も行えないという状況、どんな思いで過ごしていましたか?
加藤:コンクールがなくなったという連絡を聞いてからは、もう何をしていいのか分からなくて、その日は一日中泣いていて。家でずっと泣いていたり、同期から連絡が来て、電話越しにすごく泣きました。今年の目標が、コンクールで金賞をとって全国大会に出場することがすべてだったので、その大きな目標を失った感がずっと続いてしまい、なかなか立ち直れなかったんですけど、自粛中でも何かやらなきゃ前に進めないと思って。色々企画を提案して、吹奏楽部のSNSで1年生向け、新入生向けにメッセージを送ったり、楽器紹介なども行い、何か出来ることから始めようと思って、できることから始めました。

みんなで合奏できる喜びはどう感じましたか?
加藤:自粛期間が終わり、学校に来て、同期のみんなとか、部員のみんなに会ったときは、落ち着いた感じがして、心が、嬉しいのと、顔見たらちょっと悲しくなってしまうのと。でも会えて合奏を初めてしたときは安心感が本当にすごくって。吹いてても安心するし、感覚を思い出したような感じで、とても嬉しかったです。

思い入れのある曲はありますか?
加藤:私の思い入れのある曲は、「吹奏楽のための協奏曲」という曲なのですが、冬シーズンからもうコンクールはこれに決めるとずっと練習してきた曲なので、本当に一番もう気持ちが入っている曲だと思うし、一番練習してきた曲なので。この曲をコンクールで吹けなかった代わりに定期演奏会で吹くことによって、お母さん方とか、OBOGの先輩方に、もうこの演奏だったら全国大会に絶対出場できたよねと言われるような演奏を、定期演奏会でします。

<放送予定>
NHK高校放送部 #04 札幌白石高校吹奏楽部
9月24日(木)総合 午後6時10分~ 「ほっとニュース北海道」内で放送

2020年9月23日

NHK高校放送部

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