冬の人気スポーツ、カーリング。
でも意外とわからないことが多いですよね?
ここでは、はじめて見る方に向けて解説。
2023年1月29日(日)からのカーリング日本選手権2023の開幕前に、
カーリングの基礎知識をご紹介します!
(北見放送局 角 良介)
試合の進み方
・1チーム4人で、ストーンを1個ずつ交互に投げます。
・1人2個のストーンを投げることができ、1チーム合計で8個のストーンを投げます。
・それぞれ8個ずつ投げ終わると1つのエンドが終わり、合計10エンドで1ゲームです。
・エンドで得点したチームが次のエンドの先攻です。最後に投げたストーンがエンド内の得点に影響するため、カーリングは後攻が有利です。
・試合終了時に合計獲得点数が多いチームの勝ちです。
得点方法
・ハウスの中心の円に一番近い色のストーンのチームが得点を得られます。
※ハウス
ストーンを投げ入れる同心円。
・2番目に中心に近いストーンが同じ色であれば2点、3番目も同じ色であれば3点というように加点されます。
・1エンドにつき、得点は1チームにしか入りません。
・得点の例は以下のとおりです。

ポジションや役割
・スキップ
チームの司令塔。ハウスで作戦を考え指示を出す。
他ポジションが投げるときに狙う場所やスイーピングの有無を指示。
フォースが担当することが多い。
・リード
最初に投げる選手。1、2投目を担当。
1、2投は作戦を成功させるために最も大切。
シート上の狙った位置にストーンを置く「ドローショット」が得意な人が担う。
※シート
競技を行うために整備された氷。
アイスとも呼ばれる。
・セカンド
2番目に投げる選手。3、4投目を担当。
相手の作戦を崩す役割をもつ。
ストーンをはじく「テイクアウトショット」が得意な人が担う。
・サード
3番目に投げる選手。5、6投目を担当。
有利な状態でフォースにつなげることが求められる。
狙った場所にストーンを置くことができる=ショット成功率が高い人が担う。
スキップが投げるとき代わりを務めることが多い。
・フォース
最後に投げる選手。7、8投目を担当。
スキップを務めることが多い。
直接得点につながるストーンを担当。
そのためテクニックとともに、プレッシャーに負けない精神力が求められる。
試合中によく聞く用語
●選手同士のかけ声
・イエス(ヤー)
スイーピングで掃けという指示。
ヤップも同じ意味。
・ウォー(ノー)
スイーピングをやめろという指示。
・ハリー
スイーピングで、もっと早く、強く掃けという指示。
●解説から聞こえる言葉
・スイープ、スイ―ピング
滑っているストーンの前をブラシで掃くこと。
・リリース
ストーンを投げる瞬間のこと。
・ドロー
ハウスの中にストーンを止めること。
・ガード
味方のストーンを守るために置くストーン。
・テイクアウト
ストーンをプレイエリア外にはじき出すこと。
・ダブル・テイクアウト
相手のストーンを2つ同時にプレイエリア外にはじき出すこと。
・カム・アラウンド
ドローショットの1つ。
ガードストーンの後ろに回り込んで止めるショット。
・ヒット・アンド・ステイ
すでにあるストーンに当てて、投げたストーンを当たったその場に止めること。
・ロール
すでにあるストーンに当てて投げたストーンを目的の位置に持って行くこと。
●得点に関する用語
・スチール
先攻チームがそのエンドに得点をすること。
・ブランクエンド
両チーム無得点のエンド。
・ビッグエンド
1エンドに3点以上得点すること。
ハーフタイム
・1試合平均2時間30分かかるため、第5エンド終了後ハーフタイムがあります。
・2018年ピョンチャンオリンピックでは、カーリング女子日本代表の「ロコ・ソラーレ」の選手たちがハーフタイム中に甘いものなどを食べながら作戦を練る時間が「もぐもぐタイム」として話題になりました。
・この時間で選手は栄養を補給し、後半戦に備えます。
■最後に
カーリングを見る上での基礎知識をご紹介しました。
NHKではカーリング日本選手権2023をBS1で毎日生中継しますので、
ぜひご覧ください!
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