NHK札幌放送局

サウナってどうして体にいいの?大研究

ほっとニュース ミニ

2019年6月28日(金)午後0時00分 更新

サウナに入ると、人の体にどんな「良いこと」が起こっているのでしょうか。サウナの効能を、科学的に解き明かそうという取り組みが北海道で始まっているんです。

サウナで「ととのう」

札幌市内のサウナです。平日の夕方にも関わらず、癒やしを求め、人々が集まってきます。サウナを利用する人は現在、全国でおよそ2700万人いるといわれています。

多くの人がサウナにはまる理由。その一つが、“ととのう”と呼ばれる状態。この状態を体感するには、サウナの後の水風呂が欠かせません。
冷やした後は、ゆったりと体を休めます。これら一連の動きを、数回繰り返すことで、“ととのう”とよばれる、深いリラックス状態になると言われます。

利用者
「サウナはほんとにですね、人生の一部になっていまして、心身共に心もからだもととのわせる・・・。ととのう感じを味わうために、今サウナに入っているところなんです」

”ととのう”ってどういうこと?

この“ととのう”という状態。どのようなものか、実は、科学的には、まだ解明されていません。それを明らかにしようとしているのが、加藤容崇さん、帯広市で働く医師です。
加藤さんは、週に5日はサウナに入るというサウナ好きです。そのサウナ好きが高じて、今年「日本サウナ学会」を立ち上げ、“ととのう”をはじめとしたサウナの効能を科学的に解き明かす取り組みをはじめました。 

日本サウナ学会 加藤容崇 医師
「医学的にもどういう状態なのかもわかっていないので、それを解析して、それが健康に良いものなのか、あるいは良くないものも含まれているのかということを明確にして、きちんと健康に良いものだけを抽出して生かしていきたい 」

サウナで脳はどう変わる?

加藤さんがまず取り組んでいるのは、脳の状態の解析です。脳波を精密に測定できる機器を使い、“ととのう”前後で どのように変化するのか、確かめようとしています。
実験では参加者に、サウナ、水風呂、休憩を3回繰り返して“ととのって”もらいました。

被験者
「めちゃくちゃととのってますね。もう目つぶりたい感じです」

すぐさま、脳の状態を解析しました。

こちらは“ととのう”前と“ととのっている”時の脳を表したもの。赤い部分は、正常な状態にある時よりも、α波とよばれる脳波が強すぎる箇所を示しています。赤い部分が多いほど、体調が良くなかったり、疲れていたりする可能性が高いと言います。

二つを比較すると、“ととのっている”時の方が、赤い部分が少なく、疲労回復などの効果が現れているのではないかとみられます。

「たかだか1時間でこれだけ変わる。薬で治療したみたいな」

誰にでもこのような変化が現れるのか。加藤さんは、さらに多くの実験を重ねて、詳細な分析をしていきたいとしています。 

日本サウナ学会 加藤容崇 医師
「サウナに入ったことはあるんだけど、入り方も分からないし、おじさんたちの我慢比べみたいな色々変な誤解があるので、ちゃんとデータ化して、客観的なデータを提示して納得してもらって、サウナ文化を根付かせていきたい」

(2019年5月10日放送)

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