札幌市は人がヒグマに襲われる被害が相次いでいることを受けて、市街地での対策を強化する方針をあらためて示しました。
これは、クマへの対策などを定めた「さっぽろヒグマ基本計画」の改定に向けて27日開かれたオンライン検討会で札幌市が明らかにしました。
この中で、札幌市の担当者は、ことし6月に東区で住民ら4人がクマに襲われてけがをした人身事故などを念頭に、基本計画を大幅に見直す必要があるとして、当初来年に予定していた改定時期を1年先延ばして再来年とする考えを示しました。
また、市街地やその周辺での新たな対策として、従来よりも早めに駆除を検討することや、とくに早めの対応が必要な区域をあらかじめ指定しておくことなどが提案されました。
札幌市は今後も専門家との検討会を重ねるほか、一般市民からの意見も参考にしながら基本計画の改定案をまとめることにしています。
2021年8月28日放送