老朽化が進む、旭川市にあるアイヌ文化を伝える資料館、「川村カ子トアイヌ記念館」の新しい建物が建設されることが決まり、再来年に開館することになりました。
「川村カ子トアイヌ記念館」は100年余り前の1916年(大正5年)に開設された資料館で、アイヌ文化を伝える道具や衣服など、およそ500点が展示されています。

現在は1965年(昭和40年)に建てられた木造平屋の建物が使われていますが、老朽化が進んでいることから、今の建物のとなりに新しい建物が建設されることが決まりました。
建物は広さおよそ380平方メートルの2階建てで、アイヌ文化の展示スペースだけでなく、伝統舞踊を披露する舞台やアイヌ料理を作ることができる調理室も整備される予定です。
建設費は2億円で、すべて旭川市が国に申請した交付金をあてる計画で、再来年7月の開館を予定しているということです。
「川村カ子トアイヌ記念館」の川村久恵副館長は、「新しい建物の建設が決まり、本当にうれしい。アイヌ文化を知るだけでなく、感動できる場所にしていきたい」と話していました。