NHK札幌放送局

石狩市八幡と札幌東区 “ヒグマのような動物”情報相次ぐ 痕跡ないものの警戒続く

ヒグマ情報

2022年4月21日(木)午後8時24分 更新

21日、朝から夕方にかけて、石狩市と札幌市東区で、ヒグマのような動物を目撃したという通報が相次ぎました。いずれの現場でもヒグマは確認されず、痕跡も見つかっていないものの、警察が巡回を強化するとともに付近の住民に注意を呼びかけています。

石狩市では前年も目撃情報あった地域で

21日午前7時50分ごろ、石狩市八幡4丁目の小学校の近くで散歩中の女性から「クマのような動物を見た」と110番通報がありました。
女性は、100メートルほど先で大型犬くらいの黒っぽい動物が歩いているのを見たと話しているということです。
警察によりますと、現場付近では去年もクマの目撃情報が寄せられていました。

札幌市東区でも「クマのような動物」

午前4時20分ごろには札幌市東区でも、「クマのような動物が歩いている」と新聞配達員の女性から警察に通報がありました。
現場は北13条東12丁目の住宅地で、市の教育委員会によりますと、付近の小中学校あわせて6校が登校時間を2時間ほど遅らせる対応をとったということです。
21日午後5時前には、札幌市東区のショッピングセンターの駐車場で、クマのような動物を見たとの通報がありました。
警察によりますと、通報した女性の孫が目撃したということで、警察で付近を確認しています。

札幌市の住宅地でクマの目撃通報があったのは、19日と20日に目撃が相次いだ北区あいの里に続いて3日連続です。
今のところ、いずれの現場でもクマの個体は確認されておらず、足跡やふんなどの痕跡も見つかっていないということですが、警察は冬眠から覚めたクマが行動範囲を広げている可能性があるとして、付近の住民に注意を呼びかけ、巡回を強化するなどして警戒にあたっています。

現場での対応は

石狩市の目撃現場のすぐ近くにある石狩八幡小学校では、スクールバスを使わずに歩いて登下校する児童については、21日の放課後、教員が車で先導しながら集団下校させることになりました。
学校によりますと、ほとんどの児童はスクールバスを利用しているということで、保護者には直接、迎えに来ても構わないことを伝えているということです。
近くに住む50代の女性は、「近くに川があるので、このあたりはクマの通り道だと聞いていましたが不意に現れると怖いです。今は出歩かないようにします」と話していました。
早朝に目撃情報があった東区の近くに住む70代の男性は、「ゴミ捨てに行ったとき近所の人に聞いて知りました。いい気持ちはしないですね。去年も東区でクマが出たので、身近になっているのだと感じます」と話していました。
犬の散歩をしていた近くに住む70代の女性は、「クマに出くわして犬が襲われたら困るので、もう帰ります」と話していました。

専門家「山中より危険」

ヒグマの生態に詳しい北海道大学獣医学研究院の坪田敏男教授は、「人里に下りてくるクマはストレスを抱えて山の中で遭遇するより危険だ。見かけても決して近づかないでほしい」と注意を呼びかけています。

坪田教授は、札幌市内で連日、ヒグマの目撃情報が寄せられていることについて、「この時期は冬眠から目覚めたクマが食べ物を探して動き回り始めるが、山の中は草などがまだ十分にないため、行動範囲を広げているうちにたまたま人里に出てきてしまうことがある」と指摘しています。

坪田教授
「本来の生息場所ではない人里にまで下りてくるクマは、ストレスを抱え不安な状態になっていて、山の中で遭遇するより危険だ。万一、街なかで見かけても決して近づかないでほしい」

さらに坪田教授は、市民がクマと遭遇しないようにするには、自治体が目撃情報などを迅速に周知し安全を確保する態勢づくりが不可欠だとも話していました。

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