アイヌの儀式などに使われる丸木舟チㇷ゚の製作が、9日から千歳市で始まりました。
チㇷ゚は1本の木をくりぬいて作ります。若い世代に技術を受け継いでもらおうと、千歳アイヌ協会は30年ぶりに舟の製作を始めました。
制作を前に、およそ20人の関係者が、伝統の儀式「カムイノミ」を行って、作業の安全と成功を祈りました。

指導を受けながら製作に携わるのは10代から20代のアイヌ3人です。
材料となるカツラの木の一部をチェーンソーで切り落とし、7メートルほどの長さに整える作業を教えてもらいました。
今後は自分たちでも少しずつ作業を進め、ことし8月の完成を目指すということです。
作業にあたる西村さんは「先輩の指導を受けながらしっかりとした丸木舟をつくって、アイヌ文化の発信に役立てていきたい」と話していました。
2021年5月9日放送