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【解説】函館市長選挙 上司と部下の対決 2人の選挙戦を追う

  • 2023年4月21日

函館市役所で上司と部下の関係だった2人による“一騎打ち”となっている函館市長選挙。函館市は年間の人口減少数が道内の自治体で最多の水準となるなど課題が山積するなか、市政の継続か改革か、選挙戦は熱を帯びています。(函館市長選挙取材班)


函館市長選挙 かつて上司と部下の関係 2人が激突

函館市長選挙に立候補しているのは届け出順に、いずれも無所属で、現職で自民党と公明党函館総支部が推薦する工藤寿樹氏(73)と、新人で立憲民主党が支持する市の元保健福祉部長の大泉潤氏(57)の2人です。

2人はかつて上司と部下の関係でした。市長と保健福祉部長として、ともに市政を支えてきました。現職の市長に元部下が挑む、互いに負けられない戦いとなっています。


工藤寿樹氏 “最後の戦い”

4期目を目指す現職の工藤寿樹氏。
「最後の戦い」として市政の継続を訴えています。

工藤寿樹氏
「コロナを乗り越えて函館のまちを元気に戻していく。何としても、もう一度自分の手で、やらせていただきたい」

選挙戦では、観光業の立て直しなど地域経済の再生を掲げています。高校生までの医療費を無償化した実績に加え、学校給食の全額公費負担を実現すると訴えています。
自民党と公明党函館総支部が推薦する工藤氏。今回の選挙を“与野党対決”と位置づけ、与党とのパイプを持つのは自分だと主張しています。

「野党である立憲民主党が担いだ人との対決になっているわけです。負けるわけにはいかないです」

多忙な選挙戦の中でも欠かさないのが早朝の温泉。心身ともに「ととのう」、大切な時間です。

工藤氏が掲げるもうひとつのスローガンは「愛を込めて」。「すべての人に優しいまち」を目指し、子育て世代や高齢者への支援にも力を入れるとしています。

工藤寿樹氏
「人口が減少しているから、子育てと若者の就業、雇用が一番大きいでしょう。多くの人に自分の政策を訴えて、そして勝負をしていく」


大泉潤氏 “改革掲げ初挑戦”

新人で市の元部長の大泉潤氏。
市役所を去年退職し、市政の改革を掲げて初挑戦しました。

大泉潤氏
「停滞か前進か。函館は必ず変われる。選ばれるまちにならなければならない」

大泉氏は立憲民主党が支持。しかし、政党色は前面に出さず、草の根の運動を展開しています。
ボランティアとして集まった人たちが後押ししています。SNSで運動の様子を細かく発信。幅広い世代への浸透を図ります。

「たくさんのコメントを頂き、本当に励まされています。皆さんの応援を力にしてまた頑張ります」

健康維持のために欠かせないのが毎日のウォーキング。五稜郭公園では市民と一緒にラジオ体操にも参加し、つかの間のリフレッシュです。

大泉氏が掲げるのは「進化する函館」。北海道新幹線の函館駅への乗り入れに向けた調査や、ふるさと納税の年間寄付額100億円などの大胆な政策を掲げ、まちづくりをリードすると訴えています。

大泉潤氏
「どれもこれもが待ったなしの政策ばかり。市民の皆さんがこのまちを誇りに思える。そして若い人がこのまちを選んで残ってくれる。そういうまちにしなければならない」


投票日は23日

函館の未来をどちらに託すのか。投票は4月23日です。

2023年4月21日

候補者の訴え 詳しくは

函館市長選挙 候補者アンケート

 

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