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道の駅イチオシ!“三代目”がつなぐ町の味! 特産“ゆり根”の逸品 和菓子

道南web

2023年1月31日(火)午前10時14分 更新

道南各地にある道の駅の魅力を紹介する「ぐるっと道南 道の駅」
 乙部町の道の駅「ルート229元和台」には50年の歴史を持つ町の味“ゆり根100%”の逸品 和菓子が… 

乙部町の道の駅「ルート229元和台」は函館から車で約1時間30分

裏手には、展望広場!

海抜40mの高さから日本海を一望できます。絶景!

売店コーナーには・・・

乙部町の豊かな森でとれた“はちみつ”

黒千石大豆など自慢の特産品が並びます。

道の駅スタッフの石田啓司さんにイチオシを聞きました。

石田 啓司さん(道の駅 スタッフ)
「はい、こちらになります。乙部の特産ゆり根を使った“ゆり根 もなか”になります」

ゆり根の和菓子とは、珍しい!

ゆり根は乙部町の名産。
出荷まで“6年”と手間暇のかかる食材ですが、東京や京都の一流料亭から注文が入るなど、
知る人ぞ知る逸品です。

ほくほくな食感やほのかな甘みが評価され、日本一に輝いたこともあるんです。

そんなゆり根を使った「もなか」を作るのは、町内にある3代続く老舗和菓子店。
店の3代目、伊藤智明さんです。

伊藤 智明さん(製造者)
「いらっしゃいませ、こんにちは。」

実はゆり根の「もなか」が出来上がるまでには、大変な苦労があったんです
ゆり根もなかを開発したのは、50年前。祖父新一さんの時代でした。

当時、高級品のゆり根は道外に出荷されるばかりで、地元の人たちの口に入ることは殆どありませんでした。

そこで、和菓子屋だった祖父新一さんに、町役場が地元でも楽しめる商品開発を依頼したのが始まりだったんです。

しかし、甘みが繊細なゆり根は、そのままお菓子にするには甘さが足りません。
試行錯誤した結果、低温で長時間寝かせることで、甘みを引き出すという方法に辿り着きました。

一体、どれくらい寝かせるんですか?

伊藤 智明さん(製造者)
「2年寝かせて使っています。キャベツも越冬キャベツは甘さが出ますが、それと同じ原理でゆり根自体が頑張って生きようとして自分の甘さが増します。」

出荷まで“6年”かかるゆり根をさらに“2年”! 心がこもってます!
この甘さを増したゆり根には、さらなるこだわりが!

伊藤 智明さん(製造者)
「100%ゆり根だけで作っているんで、他の小豆とか豆は使っていないですね。とても珍しいです。」

そう、100%ゆり根なんです!あんをゆり根だけにすることで、長い間寝かせて引き出されたその上品な甘みを存分に味わえるといいます。

こうしてできたこだわりの詰まったゆり根の最中。50年以上守り続けてきた町の味です。

伊藤 智明さん(製造者)
「もう変えないですね。何も変えずにこのままのものをずっと作り続けるというのをやっていきたいと思います。」

2年も熟成させた100%ゆり根の“あん”をつかった贅沢な「もなか」、食べてみたくなりました。
伊藤さんはゆり根を使ったパイも作っていて、こちらも今後道の駅で販売していきたいと考えているそうです。

道の駅“ルート229元和台” スタッフのみなさん
「“絶景”と“町の特産”が楽しめる乙部の道の駅 “ルート229元和台” 、みなさん来てくださいね~!」

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