NHK札幌放送局

クマのストレスを減らせ!

道央いぶりDAYひだか

2022年11月29日(火)午後5時40分 更新

こんにちは!最近寒くなりはじめて“クマった”なぁ~と思っている「ほっとニュース道央・いぶりDAYひだか」の胆振・日高担当リポーターの内部明日香です。寒いのはすごく苦手ですが、札幌市内ではクリスマス市やイルミネーションも始まってワクワクする季節でもありますよね。この冬は、寒くても家にこもりきりにならずより楽しく乗り切れるよう暖かい冬靴を買おうと思っています。

さて冒頭で“クマった”と言ったのでお察しの方もいらっしゃるかもしれません。ななまるMAP、今回はクマたちに会いに行ってきました!向かった先は登別市にある「のぼりべつクマ牧場」です。

「のぼりべつクマ牧場」では現在71頭のクマを飼育していますが、実はクマたちのストレスを減らすためさまざまな工夫しているんです。どんな工夫をしているのか、動物課飼育係の吉見優主任にお話を伺いながら案内してもらいました。

まず教えてくれたのは展示場でのえさやりの工夫です。
早速行ってみたのですが…。

うーん…。遊んでいるだけのように見えますよね。どういった工夫なのでしょうか?

吉見さん「吊るしてあるのは“浮き球”で中にクマ用の餌が入っています。それをクマたちがたたいたり転がしたりしながら取り出して食べているんです。浮き球には穴を1か所あけていてそこから餌が出てくるようになっています」
内部「“浮き球”って漁で使うあの浮き球ですか?」
吉見さん「そうです」

こちらが実際にクマ牧場で使われている浮き球です。海で使われているものが動物の餌やりに使われているんですね!それにしても、どうして餌を直接あげずに浮き球の中に入れてあげるのでしょうか?

のぼりべつクマ牧場・動物課飼育係 吉見優さん
「野生のヒグマは1日の大半を餌を探す時間に費やしています。そのため、のぼりべつクマ牧場でも浮き球などを使って餌を食べるのにかかる時間を延ばしています。ヒグマは餌を探すことで本能が満たされてストレスが減ります。ストレスを軽減することで “異常行動”を減らすことができるんです」

異常行動とは飼育下の動物によくみられる行動で、ストレスを感じるなどした際に表れます。のぼりべつクマ牧場でも同じルートを繰り返し歩くといった異常行動がよく見られるといいます。それにしても餌を簡単には食べられなくすることでストレスが軽減できるなんて意外でした。

こうした工夫が施されているのは展示場だけではありません。お客さんからは見えないバックヤードにも工夫がされています。今回は特別に入れてもらいました。

工夫のひとつは高い場所に置かれているカボチャです。

これも餌を食べるまでの時間を少しでも延ばすためです。

立ち上がってカボチャを食べるクマの大きさと迫力に圧倒されました!
ほかにも消防ホースを使った工夫も見られました。

端を切ったホースの中にエサを入れ、輪のかたちにします。

クマたちはホースを引っ張ったりかんだりして何とか輪を外して餌を食べていました。
これももちろん餌の時間を延ばすためです。

このようにストレスを減らす工夫を続けた結果、クマ牧場では2年間で異常行動の数が目に見えて減りました。

(緑の部分が異常行動の数を示しています)

さまざまな工夫を重ねていることで私たちは元気でかわいらしい姿を見ることができるんですね!さらに見るだけではありません。のぼりべつクマ牧場では、園内で購入した餌を自由にあげることができます。
穴の外からあげることもできますし、かわいくアピールするクマたちに投げてあげることもできます。

実はお客さんに餌やりをしてもらうことも、いつでも必ず食べられるとは限らないということで、ストレス軽減に役立っているとのことなんです。
クマのさまざまな姿を1年を通して見ることができる「のぼりべつクマ牧場」。皆さんも行ってみてはいかがでしょうか!それでは(^ ^)

私が前回取材を担当した、「町を元気に!安平町に新ゲストハウス誕生」の記事も併せてご覧ください!安平に魅力的なスポットがますます増えていきそうですよ♪

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