NHK札幌放送局

”患者受け入れ” そのとき病院の判断は #ナットクとかち

十勝チャンネル

2020年6月10日(水)午後1時22分 更新

「私困っています新型コロナウイルス」。ナットク!とかちchでは新型コロナウイルスをめぐる、十勝の皆さんの疑問やお悩みに答えるコンテンツ作りを目指しています。
「自分が新型ウイルスと心配される症状になった場合、病院でどんな診察を受けるのでしょうか?」
ことし4月、新型コロナウイルスに感染した患者の最初の対応に当たった音更町にある病院を取材しました。

PCR検査を決めたのは・・・

152の病床を備える帯広徳洲会病院に、ことし4月、十勝に住む80代の男性が受診に訪れました。

病院は以前から「発熱外来」という専用の外来を設けていました。男性はほかの患者さんと出会うことなく発熱外来を訪れて、予防衣やフェイスガードなどを身につけた医師の診察を受けました。
38度6分の発熱や吐き気などを訴えた男性。
PCR検査をして感染の有無を確認すべきと医師が判断した最大の理由は、CT検査の結果だったといいます。

※CT検査=エックス線を使って身体の断面を撮影して臓器に異常があるか調べる検査。

棟方隆 院長
「男性はせきもたんもあったためCT検査を行ったところ、肺炎の像がありました。新型ウイルス感染の可能性が否定できないということで、保健所と相談しました」
発熱外来での診察を説明する棟方院長

病院はその日のうちにPCR検査のための検体の採取に踏み切りました。

棟方隆 院長
「保健所に『医師としてPCRの検査が必要だと判断しています』と話したところ、保健所は検体を取りに来てくれました」


2晩の入院

検査結果が出るまで男性は隔離された病室で2晩を過ごしました。この病室は、ほかの病室よりも気圧を低く設定して中の空気がそのまま外に出ないようにする陰圧室になっています。患者が病室の外に出なくてもいいように、室内に簡易式のトイレが備えられ、室内でテレビを見ることもできます。

男性は診察から2日後の午前中に新型コロナウイルスの陽性と判明。別の医療機関に転院しました。その後、男性は回復、退院したということです。

この病院は、感染症の治療を積極的に行う病院ではありませんが、院内に設けた委員会で感染した疑いのある患者の受け入れについて検討し、以前から準備を進めてきました。

棟方隆 院長
「発熱外来など、病院の中で感染が広がらないよう対策したうえで、患者さんを診れることが一番大事だと思います」


取材した三藤記者は
私たちの取材に応じてくれた帯広徳洲会病院は、陽性と確認された患者の診察を行ったことをみずからホームページで公表した病院です。公表後、病院には地元に住む人や企業からマスクやお茶などの品が贈られました。棟方院長は「地元からの応援があって非常にうれしい思いをした」と振り返ります。
新型コロナ対策の最前線で奮闘する医療スタッフ。感染確認の例が少ない十勝でも、そうした人たちがいて、あたたかい支援の輪が広がっていることを知り、同じ十勝の住人として私もうれしく感じました。
この病院は、感染症指定医療機関ではありませんが、発熱外来を設け、保健所と連携してこれまでに12件のPCR検査を行ってきました。
感染の疑いのある患者が外来で訪れることが常にありうる状況のなか、病院が今、特に力をいれているのが院内感染の防止です。
男性患者の入院期間中も、治療と同時に感染防止対策にも力を注いでいました。対策の結果はどうだったのか、次回6月16日は病院の取り組みを紹介します。十勝の医療の最前線にぜひ注目してください。

2020年6月9日の放送はこちら

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私 困ってます 新型コロナウイルス


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