NHK札幌放送局

“好きなことは好きって言おう” 絵本に込める思いとは…?

NHK高校放送部

2021年2月2日(火)午後0時57分 更新

1月29日(月)放送の「ほっとニュース北海道」では、NHK高校放送部・ウチヤマが市立札幌大通高校を訪ねました!

この高校で8年前に始まったのが「ミツバチプロジェクト」。
生徒たちみずから学校の屋上でミツバチを育て、ハチミツを採集しています。

でも今は、倉庫の中で越冬中。
冬の間はこんな木箱の中に入れ、温度管理も徹底しているのだそうです。

ハチミツを採集した後、例年は企業と協力してハチミツを使った商品を開発したり、実際に販売したりするところまで手がけていますが、ことしは新型コロナで食品の開発や販売が難しくなってしまいました。

絵本で伝えるハチミツの魅力

そこで、今できることは何かを考え、たどり着いたのが“絵本づくり”でした。
生徒たちはこれまで近所の幼稚園を訪ね、一緒にハチミツ料理をつくったりしていました。コロナで直接会えない中でも、子どもたちにハチミツのすてきさを届けたい。そんな思いを込めて制作しています。

ストーリーを考えるのは生徒たち。それをすてきな絵にしてくれるのが、ハチミツプロジェクト担当教諭・西野先生のかつての教え子だったという、絵本画家・太陽と牛さんです。

ストーリーに込める思い

絵本の中には、ミツバチの巣が描かれます。
1つの巣穴を1人の生徒が担当し、その中で展開するストーリーを考えるという、“ちょっと変わった”仕組みです。

絵本づくりのリーダー・山中さんは、実はプロジェクトに関わるまで、虫が大の苦手だったそう。でもこんなことを話してくれました。

「実は、はじめは虫があまり得意じゃなかったです。でも大通高校に入ってハチミツを食べた時に“おいしい!”と思いました。
虫が苦手な子でも虫に優しくなれたり、食べ物に感謝できるようになったり。そんな絵本にしたいです。」

“好きなことは好きって言おう”

山中さんは、この大通高校だからこそできた体験もストーリーに編み込むことにしました。提案したのは「絵が得意なハチが、自分の大好きな花を1年を通して思う存分描き続ける」という物語です。

「大通高校では、周りの目を気にせず男の子がヒールの靴をはいていたり、個性豊かな子がたくさんいてかっこいいなと思ったんです。“好きなことを好きと自信満々に言える”ということをテーマに決めました。」

今回は山中さんからお話を聞かせていただきましたが、他の生徒のみなさんはどんな思いを絵本に込めるのか。そしてどんな絵本に仕上がるのか、とても楽しみです!完成は3月の予定とのことです。

【取材担当 ウチヤマ】
コロナに負けず、新しいことにチャレンジし続ける「ミツプロ」のみなさんの前向きな姿勢、そして表情がとてもすてきでした!山中さんのお話を聞いていて、絵本作りを通じて成長を感じているという言葉が印象的でした。このプロジェクト楽しんでいるのが感じられて、とても羨ましく思いました。
絵本が完成したら、ぜひ見せてくださいね。楽しみにしています!

2021年2月2日

関連コンテンツはこちら

📚冬のミツバチのおはなし(前編)🐝📚はこちら

📚冬のミツバチのおはなし(後編)🐝📚はこちら

☆投稿のお願い☆

マイナークラブ☆フェスティバルでは、誰も知らない“面白いこと”に情熱を注ぐ人や、“ニッチすぎる”輝きとの出会いを求め『マイナークラブ(活動)』の情報を大・大・大募集!自薦or他薦、部活動or同好会orソロは問いません。「メッセージ」の欄に【#マイナークラブ】を付けて投稿してください。NHK高校放送部・マイナークラブチームが動きます!

NHK高校放送部トップページ

投稿はこちらからどうぞ





関連情報

そのままの自分でいられる場所―狸小路の一角で

NHK高校放送部

2021年7月2日(金)午後2時02分 更新

放課後なまらじお「アフタートーク」(12月2日OA後収録)

NHK高校放送部

2022年1月19日(水)午後3時01分 更新

みんなのうた #ナナメの場 ver.3「天気予報」

NHK高校放送部

2021年12月23日(木)午後0時02分 更新

上に戻る