変化を続ける道北オホーツク地域とそこに暮らす人々をNHKは映像で記録してきました。「道北オホーツク映像の歴史」今回は、かつて金山で栄えた紋別市・鴻之舞が舞台。昭和10年ころの鴻之舞金山のにぎわいの映像を見ながら、そこで働いていた人々が当時を振り返る番組です。道北オホーツクで2月4日(土)午前10時30分から放送します。

道北オホーツク地域は農業や漁業、林業で発展し、金山や軍隊の拠点、ものづくりの街、貿易基地の顔も持ちます。NHKは変化を続ける地域の姿と、そこに暮らす人々を映像で記録してきました。
地域の映像の記録は、昔を懐かしむだけのものではなく、先人の暮らしや文化を知る歴史教育の教材としても貴重な意味があります。そこでドキュメンタリー番組を中心に「道北オホーツク映像の歴史」を不定期で放送しています。

2月4日(土)午前10時30分から放送するのは、1981(昭和56)年1月に初回放送の昭和回顧録「産金報国(昭和15年・北海道鴻之舞金山)」です。
株式会社・住友本社北日本鑛業所によって製作された映像記録「産金報国・躍進鴻之舞」には昭和10年ころの鴻之舞金山の様子が収められています。当時、鴻之舞金山は東洋一といわれ、金の産出量は北海道の3分の1、全国の1割を占めていたそうです。金山の従業員はおよそ4500人、家族を含めると1万5000~6000人が鴻之舞に住んでいたそうです。
昭和56年に放送されたこの番組では、昭和10年代に鴻之舞金山で働いていた、金を掘る責任者(採鉱課長)、資材調達担当者(経理課員)ら3人が映像を見ながら当時を振り返っています。

硬い岩盤をどうやって掘り、どう鉱石を運び出し、鉱石から金属を取り出す製錬はどうやっていたかといった金山での仕事。どんなものを食べ、どんなところに住み、どんな共同浴場に入っていたかなど、日々の生活。運動会や剣道大会、相撲大会、お祭りなども登場します。
貴重な映像にあふれた昭和回顧録をぜひご覧ください。
「道北オホーツク映像の歴史」は同日、下記の番組の放送も予定しています。
<2月4日(土)午前9時放送予定>
ほっかいどうスペシャル「光あるうちに~三浦綾子・その日々~」
三浦綾子さんの創作の日々を追い、その思いを聞いた番組です。
(初回放送:1991(平成3)年)
道北オホーツク地方に関連する番組のご紹介はもちろん、道北オホーツクの廃線になった鉄道を振り返る「懐かしの鉄路」、自治体の広報担当者が自ら撮影した地域の旬の話題「ふるさと自慢」、地域でがんばる事業者を応援するプロジェクト「コロナに負けない」、旭川がホームタウンのプロバレーボールチーム・ヴォレアス北海道の選手たちの素顔に迫る「推しヴォレ」、家族で楽しめるさまざまなスポットを紹介する「キッズとおでかけ」、地域の課題の解決に向けたヒントを探る「地域の課題」などのコンテンツを発信しています。ぜひごらんください。