NHK札幌放送局

シラベルカ#4 「農家×大学生」 逆境をバネに意外なマッチングが!

シラベルカ

2020年4月30日(木)午後6時54分 更新

みなさんからの声を受け取材を進めるプロジェクト=「シラベルカ」。みなさんから毎日たくさんの投稿を頂いております。中には「いつも楽しみに見ています」といった声も。支えにがんばります。
前回、「新型ウイルスの影響で農家が人手不足」をお伝えしたところ、放送を見たという方からこんな声が届きました。

「コロナの影響でアルバイト先が見つからない大学生が江別市の農家で働き始めた」

シラベルカ第4回は、前回に引き続き「新型コロナウイルスの影響で農家の人手不足」について調査しました。 

現場は170haの農業生産法人

情報を頼りに訪ねたのは、江別市郊外にある7戸の農家が集まって経営している農業法人です。総面積170ha。米、トウモロコシ、アスパラ、ブロッコリー、トマト、オクラなどの農産物を生産をしています。

まず話を聞いたのは雇用を担当する石田雅也さんです。新型コロナウイルスの影響で、深刻な人手不足に直面しています。
アスパラガスやトマトなどの農作業がまもなく繁忙期を迎えるので、70人ほどの人手が必要ですが、ことしは30人ぐらい足りないとのこと。

技能実習生が来日できないだけではありません。学校が休校になったことで、普段はパートできてもらっている主婦も、家にいる子どもの世話で来られないのです。
すがる思いで、前回のシラベルカで放送した札幌商工会議所の「ジョブボード」など、いろいろなルートでアルバイトの募集をしたところ、この1週間で10人以上の応募があったそうです。

大学生もアルバイト先を探していた

そのうちの1人が、この春、札幌市内の大学に入学した森星太さん(19)です。知人の紹介で、このアルバイトについたそうです。

森さんは、大学生活での出費に備えるために複数のアルバイトに応募していました。しかし、新型コロナウイルスの影響が、いろいろな経済活動に広がるなか、10件応募して、すべて不採用でした。周りの友だちもアルバイト先が見つからず、困っていたそうです。

触れたことのない農業の世界で

森さんが、途方に暮れていると、この農業法人がアルバイトを募集していると知りました。今まで触れたことのなかった農業の世界。でも、「渡りに船」と挑戦することにしたのです。

大学生・森星太さん
「すべて今まで経験したことのない作業で、新鮮な毎日が続いています。誰かの食べるものを作る、その一部を担わしてもらっている実感があります。心も体も充実していていいなと思います」

まったく知らなかった農業の世界に飛び込んだ森さん、目を輝かせて作業に打ち込む様子が印象的でした。このあと、大学の授業が始まっても、授業のない日には、アルバイトを続けていきたいそうです。

広がるマッチング支援の取り組み

新型コロナウイルスの影響に苦しむ現場を支援する取り組みは、まだまだ始まったばかり。今回の江別市の農業法人と、森さんのように、人手不足に悩む雇用側と、働く場所が見つからず仕事を求める人が、うまくマッチングするケースがさらに増えていけばと感じました。

放送の動画はこちら

シラベルカ取材班

星野 圭介 アナウンサー
主にスポーツ実況を担当。かつての特技はジャグリング(西洋の大道芸)。石橋を何度も叩いて渡るタイプも、最近自ら転ぶ事が増えた気が…。


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