2021年3月

2021年03月27日 (土)

ウワサの保護者会スペシャル「学びの地域差 学生のホンネ」<番組内容>

 今回の「ウワサの保護者会」は特別編!
「学びの地域差 学生のホンネ」として、54分の枠で放送。

「いま、学びを守ろう。」キャンペーン
https://nhk.jp/manabitai

キャンペーンのホームページに寄せられた「地方であるがゆえの悩みや苦労」について話し合った。


73101.jpg


テーマは、「学習機会」「ICT環境」「経済的負担」「地方では将来についての情報が少ない」の4つ。

・参加してくれたのは、北海道から沖縄まで全国の高校生・大学生、24人
・ゲストは栃木県出身のタレント 井上 咲楽さん、
 IT企業経営者 合田 文さん、
 子どもたちを支援する 李 炯植さん(NPO法人 Learning for All代表理事)、
 教育格差を研究・発信する 松岡 亮二さん(早稲田大学准教授)。

 

73102.jpg


★「地域での学習機会」について 学生が感じること

・地元の電車が1時間に1本あるかどうか。送り迎えにかかる親の負担を考え、塾に行かずに受験を乗り越えたが、塾に行っていた友だちは希望の大学に受かっている子が多く、差を感じた。(岐阜県在住 高3 女
・地元に進学塾はあるが、隣の県の都市に比べると、いい塾が少ない(群馬県在住 高3 男
・家の近くに図書館が1つしかなく、開館の40分前に行っても、100人以上並んでいて入れないということも。(広島県在住 高3 女


●学生たちが感じているこの地域差について 教育格差を研究している松岡亮二さんは・・・
「社会経済的地位」(親の世帯所得や学歴、職業など)と「地域」「性別」
この3つによって、本人には変更できない初期条件によって教育達成に差がある。
この差は、戦後ずっと続いてきている。
学生のみなさんが感じている差は、家庭の経済的なものと、親が大学に行くべきと思っているかどうかとプラスして、地域で(塾などの)リソースが少ないというものが常に重なっている

73103.jpg



★一方、環境の差について「しかたない」と感じる声も…
・生まれた環境で格差が出てしまうのはしょうがないと思う(神奈川県在住 高3 女
・小さな格差は、いずれは大きな差になるのでは。自分の夢をかなえるため、希望が通るためには、環境は大きな差につながると感じる(静岡県在住 高2 女
・プログラミングを学べる場所が地元では少ないので、しかたなく独学で勉強をした。東京は人も多いし、日常的に浴びられる情報の質や量が圧倒的に違う。
夢に向かって飛び立ちたいときに、青森県だと夢に飛び出すための滑走路が短く、自分で滑走路が長い場所に行かなきゃいけないと感じる。(青森県在住 高3  男


●差があることそれ自体は防ぎようがないことだが「取り除くべき格差は絶対ある」と語る 李 炯植(り ひょんしぎ)さん
教育格差の要因である貧困や虐待などを「取り除くべき格差」として子どもたちに無償の学習支援や、居場所支援などを行っている。
環境を大人や社会が用意すれば、子どもたちの可能性は変わることを実感している。
一方で、夢を諦めざるを得なかったり、色んな不利益を被ってる人は多く、本人がどれだけ努力しても「与えられたスタートライン」が違い過ぎる現状がある。
これは「取り除くべき格差」だと思うので、社会がきちんと取り組んでいくべき。

73104.jpg

 


●VTR取材でとりあげたのは・・・
★地域による教育の差を埋めるツールとして期待されている「ICT環境」。
その事例として、5年前からいち早くICT環境の整備を進めた、愛知県の豊根村を取材。
自治体での導入までのいきさつや、学校でうまく学びに活用する方法などについて考えた。

★地域で感じる「経済的負担」については、上京する大学生のために、学生寮を提供する民間の支援団体「あしなが育英会」を取材。
学生への金銭的支援・居場所支援について、利用する学生の声を聞いた。
「あしなが育英会」・・・病気や災害で親を亡くしたり、親が重度の障害がある高校生や大学生を支援している。

★さらに「地方では将来像をイメージしにくい」「将来についての情報が少ない」という不安の声については、京都府京丹後市の「ルーツ」を取材。
「ルーツ」・・・市の委託事業として去年10月にオープンし、街を出たい高校生も残りたい高校生もその将来を応援してもらえる場所。相談員が1人ひとりに寄り添って情報をくれる。



73105.jpg 73106.jpg


●4つのテーマで 学生の声に耳を傾けた感想は・・・

合田 文さん「大人たちも学生の意見を吸い取って、政治や仕組み作りに生かしたりギブアンドテイクなんじゃないかなと感じた」
井上 咲楽さん「地域で思考が狭くなっちゃうところだけ、もったいないと感じるのでいろんなものに触れていくチャンスは平等にあって欲しい」
尾木ママ「学生側は、不満や怒りの気持ちは、声を上げていかなきゃいけない。我々は、子どもの声をしっかり聴いて、子どもとパートナーシップでコロナの時代をどう乗り越えるかというところに、踏み出すことが重要。」



73107.jpg


END




 

 

 

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:00 | カテゴリ:番組内容 | 固定リンク


2021年03月06日 (土)

父が知らない娘のホンネ<番組内容>

今回は、ピーナッツさんという5人の娘を持つお父さんのお悩みをじっくり取材してみると・・・
娘3人の口からは、親には言いづらいという本音が飛び出した。

ゲストの つるの剛士さんと、鴻上尚史さんとともに、考えます。

73001.jpg

73002.jpg




A)次女・小学5年生の娘についてのお父さんの悩みは2つ。
1、姉妹の中で、一番反抗的な態度をとる
2、好きなキャラクターにお金をつぎ込んでしまう・・・。

親の目から見ると、「今は熱い思いでも、いつかは飽きるんじゃないかな、もったいないんじゃないんかな」と思い、「貯金したら」とアドバイスをする。

73003.jpg

●娘さんに話を聞いてみると・・・

1、一番反抗的な態度をとることについては
「はい分かりました」っていう感じにできない。
ちょっとなんか、気に入らないときがある。
ムカつくしかない。でもなんか親に強い口たたいたら怒られるから、ちょっと嫌だな。
(態度を)直したいけど、なんか直せない。

2、キャラクターを集めていることについては
(思春期のもやもやした気持ちを)グッズを見ることで癒される。
(嫌なことを忘れて)かわいい、ってなる。
その気持ちを、お父さんに言っても、分かんないかなと思う。
でも自分の中では、これが一番楽しいお金の使い方。


●3人からのアドバイス

つるの剛士さん
・思春期の気持ちを「なんだかよく分からない」って言っていたが思春期ってたぶんそういうもの。自分もコントロールできないから、ましてや親がコントロールなんかできるわけない。

鴻上尚史さん
・「ムダになるから」とか言ってたら、ダメ。
・人生相談の連載をやっていて、一番悲しいなと思うのは、「なんにも興味を持てないんです。
それで大人になりました。ハマったことはなにもありません。どうしたらいいでしょう。」という悩み。ハマってることは素敵なこと。

尾木ママ
・特に10歳を超えると、女性ホルモンが、火山が噴火するように爆発する。
脳だけではなく、心も体ももうグラグラになって、その変化に、自分自身がついていけず、意図せずにイライラする。一番つらいのは、子ども自身。
そんな時に、「貯金しなさい」「使い過ぎ」というような正論をぶつけても、通用しない。
・お金の使い方について話す時は、子どもの好きなキャラクターとは、切り分けて、一般論として話す。一緒にして話すと、子どもは「好きなキャラクターを否定された」と受け取ってしまう。切り分けて、例えば、ニュース番組を見ているときに、ネット詐欺の話題などをきっかけにして、「高額で売っている商品が安く売られたりしてると、それは詐欺の危険もあるよ」などと話して、見極める力をつけることが大事。

73004.jpg

 

 



B)三女・小学3年生の娘についてのお父さんの悩みは2つ。
三女は、上2人が塾や習い事で家にいないときに、下の2人の面倒を見てくれる、しっかり者!
しかし、そんな娘が最近、お父さんにとっては「ささいなこと」で怒るという。

73005.jpg


1)例えば、姉2人に消しゴムをたまたま買って帰ったら、「私にも消しゴムを買ってきて欲しかった!」と、突然怒られたそう。
2)また、お父さんが妹の面倒を見ているとき、話しかけてきたみこさんに、「後でね」と言ったあと、しばらく時間がたってしまい・・・
「後でって言ったじゃん!」とまた、怒られた。

お父さんとしては、5人の娘を平等に扱っているつもり。
年に1、2回ずつ、1対1でテーマパークなどに遊びに出かける日も作っている。


●しかし、娘さんに話を聞いてみると・・・
(お父さんと、1対1でゆっくり話してる時間について)
「そんなにない。一番上のお姉ちゃんがもう中学生だから、いろんなことがあるから、基本的に、妹たち2人とお姉ちゃんの話が結構多い。
(話を聞いてもらいたいときはどうするの?)
「ガマンする。小さいの子のほうが優先的になっちゃってるから。
妹たちのほうがまだ小さいから、小さい子のほうの話を聞いてあげたほうがいいのかなって思うから、そういうのはガマンできる。」

生活の中で、もっとお父さんと話したいのに、日々ガマンしていた娘。
(お父さんのことをどう思っているのか聞いてみると・・・)
「一緒に遊んでくれて、面白いことをしてくれたり、たまには抱っことかもしてくれます。」


●3人からのアドバイス

つるの剛士さん

・家庭の中で、一番空気を読みますよね。きょうだいの真ん中は。うちも同じ。

鴻上尚史さん
・一人ずつ、テーマパークに連れていかれるのは本当素晴らしい。
・でも、二人だけに消しゴム買ってしまったのは、これは「やってしまいました」ね。「たまたま」今二人いるから、という状況でも、全員に買うべき。
・今日ピーナッツさんは、娘が我慢していというSOSを聞いて、よかったと思います。

尾木ママ
・3人子どもがいる場合は「平等にしているよ」だけでは、足りない。
一人一人全員に「あなたの事が一番好きなんだよ、大事にしてるんだよ」ということを言葉でも態度でもしっかり伝えよう。全員に「一番」と言っていい。一番がね、5人もいるわけないけれども。

73006.jpg




C)長女・中学2年生の娘についてのお父さんの悩み
1、家で全然勉強せず、成績がなかなかあがらない。来年は受験だし、自分から勉強に向かっていくところを見たい。
2、「勉強して!」と言っても、「わかってるよ!」と反抗的な態度をとられ、勉強してもらえない。

73007.jpg


●娘さんに話を聞いてみると・・・
・家で勉強しないことについて
姉妹の人数が多いから、ケンカも多いし、言いあいとか結構すごい。
楽しいけど、ガヤガヤしてる感じが結構あるので。勉強もあまり集中してできない。
塾に行っていて、塾では集中できる。

・反抗的な態度をとることについて
自分的に言うと、友達と比較しても、あまり、反抗期はないほうだと思う。
お父さんと仲いいし、悪いところや直してほしいところもない。
お父さんが、塾の塾の送り迎えをしてくれる、「1対1の時間」が大好きで、好きな人や気になってる人の話もする。


●3人からのアドバイス

つるの剛士さん
・当時塾に通っていた長男に、「そんなに勉強しないんだったら、もう塾辞めなさい」って言い、「逆にパパが代わりに行く!」って言って、その塾に自分自身が行った。
すると、勉強が楽しくなってきて、「僕も40になって、勉強が楽しくなっているから、まあいつかは勉強楽しくなる時来るんじゃないかな」と思い、それからもう子どもたちに勉強しなさいって言わなくなった。すると今、「勉強しろ」と言わなくても、やってるかもしれない。

鴻上尚史さん
・子どもは「親が言うこと」ではなく、「親がすること」を真似するの。
・親が何かに興味を持って、本を読んでたりすると、子どもは読むようになり、勉強するようになる。
・うちは、僕は1回も「勉強しろ」って言った事ないけれど、それは僕が、家でずっと原稿を書いて本を調べて、とやっているから。
ピーナッツさんも、家で勉強しようと、何か始めると、娘さんは分かってくれるのでは。

尾木ママ
・思春期の子どもに、命令的な声かけはダメ。
親が危機意識を持って「勉強しろ」言っても、子どもがその危機感にはなってない。
子どもの危機感をベースにして、話し合うことが大事。

73008.jpg


最後に、尾木ママからのメッセージ
1日5分でもいいので、日常の中で努力して、隙間時間を見つけて子ども一人ひとりと向き合おう。
1対1で向き合った関係の中で、子どもは親の愛情を感じる。
これが、思春期のすごい支えになる。



END

 

 

 

 

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | カテゴリ:番組内容 | 固定リンク


page top