どうしよう...子育て方針の違い<番組内容>
今回のテーマは、「夫婦の子育て方針の違い」。
勉強、しつけ、習い事など、夫婦の間で方針が違って、悩むことは多い。

番組には、ホゴシャーズから「夫婦の子育て方針の違い」について、さまざまな悩みの声が寄せられた。
そこで今回、どうすれば解決できるのか、専門家にアドバイスを聞いていく。
大日向雅美さん(恵泉女学園大学 学長 子育て世代の夫婦の悩みに詳しい)
・夫婦間で、子育て方針の違いがあるのは、当たり前。子どもがいない時はそれが新鮮なのだが、いざ実際に子育てをするとなると、子どもに与える影響を深刻に考える。そのため、パートナーを許せなくなり、笑えなくなる。

【子育て方針の違いに悩む家庭・・・ゴンズイさんの場合】
ゴンズイさんは、中2と小5の男の子を育てるお母さん。年の離れた長女もいる。
次男が夢中になっているのは、パソコンでゲームをしたり、動画をみたりすること。
ゴンズイさんは、「家ではやりたいことをやってほしい」と考え、好きなことをさせている。
一方、夫は、ゲームを1時間やったら休憩させるなど「ルールを守らせたい」タイプ。

長女が小学校にあがるころ、子育て方針を巡って衝突が起きた。
「忘れ物が許せない」夫と、「それぐらいしかたない」と思うゴンズイさん。
大ゲンカに発展したこともある。

ゴンズイさんとしては、夫が子どもに対して、愛情を持って口出しをしていると理解しているが、「もう少し口を出す回数が少なくてもいいんじゃないか」と考えている。
しかし、最近は衝突を避けるため、お互いにあきらめているという状態。
解決策
【専門家の見解】大日向雅美さん

・お互いの考えや思いを出し合って、その考えに至ったプロセス(過程)を伝える。
※例)
ゴンズイさん「子どもに自由にさせたい」→「子どものころ、家庭が厳しかったのが窮屈だった」
夫「ルールを守らせたい」→「社会に出るために、ルールは守る必要がある」
・パパとママが正直にぶつかる姿を見るのも、子どもにとって大事。
・暴力や、相手の人格否定はNG
・感情的になるのはいけないが、「感情を込めて人と接する」ことで、子どもの心が豊かになる
・家族で一致させたいルールを、2つ~3つだけつくる。それ以外は違いがあったほうがいい。
【尾木ママの見解】
・子どもに関わるルールを作るとき 子どもも参加したほうがいい。
【子育て方針の違いに悩む家庭・・・うめさんの場合】
うめさんは、ゲームに賛成・反対で夫婦の間にすれ違いが続いている。
妻は、視力や、学力の低下などが心配で、「ゲーム禁止」の方針。
しかし、実はうめさんは、月に一度、自分の実家で、子どもたちとこっそりゲームで遊んでいる。
子どもにとって、ゲームを妻に秘密にしている状態がいいものか、心配。

解決策
【尾木ママの見解】
・「ゲーム禁止」にこだわる理由があるはず。
・話し合いがうまくできていない背景がつかめるとよい。
【専門家の見解】大日向雅美さん
・妻ともう一度向き合ってみては?
「1ヶ月に1回、うめさんの実家ではなく、家でやらせるのはどうか」
「1ヶ月に1回ぐらいなら、視力にも影響しないし、ゲーム依存症にもならないだろう」
などと話し合い、妻ときちんと向き合って話し合ったらどうか。妻は人生は分かち合う同志。
・話し合いができなくなった背景は、もしかしたらゲームではない可能性もある。
・妻を、名前で呼ぶと夫婦の関係が改善した事例もある。
【夫婦で話し合おうとするとすぐ口論になってしまう!・・・和牛さんの場合】

大日向さんおすすめ!
「口論になってしまい話し合いができない夫婦」へ解決策
[1]「話す人」「聞く人」の役割を夫婦で決める。

[2] 話す人は思う存分、話をし、聞く人はその間、一切口を挟まない。
[3] すると、話し終わった人は、時間が経つにつれヒートアップした気持ちが落ち着き、「ちょっと言い過ぎたかな」「今日は話を聞こうかな」という思いが自然に出てくるという。

[4] 次に、役割を変える。
[5] 交代する間隔は、日替わり、もしくは午前・午後に分けるのがオススメ!

夫婦の関係改善のきっかけに、お試しを!
【夫婦で話し合いが持てた例・・・ミーアキャットさんの場合】
ミーアキャットさんは、小1の長女のお母さん。しつけ方の違いで夫婦間でたびたび衝突してきた。
夫は、「しつけのためなら、強く叱ることも必要」と考える一方、ミーアキャットさんは、「丁寧に話しながら、しつけをしていきたい」と思っていた。
お互いのしつけ方に不満を持ち、ケンカが勃発。

ケンカは、娘の前ですることもあったという。
このままではマズイ、と夫婦で初めて、しつけについて話し合った。
そのとき、「たとえ、考え方が違っても、お互いの言い方や、やり方を否定し、ケンカをするのはやめよう」と約束した。

それからは、ミーアキャットさんは、夫の言い方を否定せずに、対応するようになった。
【専門家の見解】大日向雅美さん
・ゴチャゴチャした状態こそ、人生であって、それが「家族する」ということ。
本当に大事なことは、そのゴチャゴチャした状態から逃げないこと。
・違いがあって当たり前で、正解はない。「家族する」ことは、とてもすてきなこと。
【尾木ママの見解】
・堅苦しく考えずに、ぶつかり合いもあれば、前進もしていくという関係でよいのでは!
END
投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | カテゴリ:番組内容 | 固定リンク
要注意!学校での熱中症<番組内容>
※熱中症について詳しく知りたい方はこちらのサイトもおすすめです!
「NHK健康チャンネル 【特集】誰にでも起きる熱中症!原因・症状・予防・応急処置まとめ」

https://www.nhk.or.jp/kenko/special/netyusho/sp_1.html
今回のテーマは、「熱中症」。
新型コロナウイルスが襲った2020年の夏。
真夏の時期の授業や、マスクの着用など、子どもたちは、これまで以上に熱中症のリスクにさらされている。

番組には、ホゴシャーズから「学校での熱中症」について、さまざまな不安の声が寄せられた。
どうすれば、この夏を乗り越えられるか?専門家にアドバイスを聞いていく!
ホゴシャーズの声【1】
「もし熱中症になっても、先生に気づいてもらえないのではないか?」
八木利津子さん(桃山学院教育大学教授・元養護教諭)
・先生の立場からすると、授業中や集団の中で、熱中症を見分けるのが難しいことはよく分かる。
特にマスクをしていると顔の半分が隠れるため、表情が読みとりづらい、という声をよく聞く。
・小学校低学年は、遊びや運動に夢中になるので、自分で熱中症の症状に気づきづらい。また、語彙力が少ないので、自分の体調を周りに伝えづらい。
・中学生になると、周りの目を気にして、「保健室に行くこと自体が恥ずかしい」と遠慮してしまう子もいる。
解決策は?
・事前の予防策を考えておくことが大切。
・体調が悪くなったときのサインをあらかじめ決めておく。指の角度で体調の良さ、悪さを表すなど。
・授業の合間に、換気・水分補給・健康観察の3セットを行う時間を作る。その際は、マスクを外して表情を見る。

熱中症の主な症状とは?
田中英登さん(横浜国立大学教授・熱中症に詳しい)
・気温と湿度が高い時期に、「頭痛、ふらふらする、吐き気がする、顔が真っ赤になる」などの症状がでたら、熱中症を疑う。
・顔が赤くなったら、体温が相当高くなっている証拠。脳の温度が高くなる可能性があるため、特に危険な状態と思ったほうがいい。

ホゴシャーズの声【2】
「コロナによる休校が続いたことで部活顧問の「遅れを取り戻す!」という熱度が高まっていると思います」
部活を行う際、どんなところに気をつければいい?
田中さん
・日本スポーツ協会の「熱中症予防運動指針」を参考にする。
※詳しくは、下記の「日本スポーツ協会」ホームページをご覧ください。
https://www.japan-sports.or.jp/medicine/heatstroke/tabid922.html

田中さんおすすめ!熱中症対策法
[1] バケツに水をためて、3分くらい手をつける。それだけで体温が下がる。(部活動の際におすすめ!)
[2] 朝食をしっかりとる。脱水や脱塩を防ぐ効果がある。
[3] 家の中で、ときには冷房を切って、適度に汗をかく機会を作り、暑さに強い体をつくる。

・手のひらを冷やす熱中症予防法について、詳しくは、下記のページをご覧ください。
※関連する記事はこちら。
「NHK健康チャンネル 超お手軽な熱中症予防法を大公開!~『金のベンリ堂』」
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1018.html
・手のひらには、AVAと呼ばれる血管が通っており、そこを冷やすことで“体温低下効果”が得られるという。
・「首・脇の下・そけい部」を冷やすよりも、「手のひら・足の裏・ほほ」を冷やしたときのほうが、体温が低下したという研究結果も。
・冷やすときは、氷や保冷剤などの冷たすぎるものより、15℃ほどの水が最適。
※「手のひらを冷やす」方法は、症状が起きる前の予防法です。もし、すでに熱中症が疑われる症状が出ている場合には、手のひらだけでなく、首・脇の下・脚の付け根を含めた全身を速やかに冷やすことが重要です。呼びかけに応じないなどの緊急時には救急車を呼び、適切な医療処置を受けるようにしてください。
ホゴシャーズからの声【3】
「冷感タオルなどを許可してほしい。スポーツドリンクが禁止なので不安。」
田中さん
・冷感タオルについては、「普通のタオルを水で冷やして拭く」ことで代用できる。
・スポーツドリンクに関しては、通常の学校生活を送る分には必ずしも必要ではない。ただし大量の汗をかいた場合、2時間以上連続して運動した場合などはスポーツドリンクが有効。
ホゴシャーズの声【4】
「真夏に制服で通学することが心配」
八木さん
・制服の下に、綿100%のシャツを着ることで、汗を吸うようになり、熱中症対策になる。
・学校は、制服やポロシャツでの登下校を認めるのがいいのでは。
・PTAを通じて「学校保健委員会」に議題をあげて、校則を変えられないか話し合うのもよい。
ホゴシャーズの声【5】
「マスク着用しながらの授業、登下校などが心配」
そもそもマスクにはどんなリスクが?
田中さん
・マスクをつけることで、マスク内の空気が暖まり、吸い込む空気の温度が上がることで、熱負荷がかかる。
・さらに口腔内の湿度が高まることによって、喉の渇きに気づきにくくなり、脱水症状の危険性が増す。
学校生活におけるマスク着用について、感染症の専門家の小児科医・森内浩幸さんに意見を聞いた。

長崎大学病院 小児科医 森内浩幸さん
まずはマスクがどんな効果をもたらすのかを知ることが一番大事。マスクについては、「2メートルより近い距離で対面で会話する場合、大きな声を出したりたまたま咳やくしゃみをしたりしたときに生じる飛沫による感染を防ぐ」効果がある。
それを踏まえると、登下校、通常の体育、通常の教室でも子どもたちが全員前を向いて着席している場合は不要。ただし通常の授業であっても、低学年のクラスなどで、すぐ隣の子とついついおしゃべりをしてしまう、という状況ならばマスクを着用しておくほうが無難。その地域における流行やクラスの状況に合わせ、校医や養護教諭の先生と相談しながら、決めるのがよい。
END
投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | カテゴリ:番組内容 | 固定リンク