親子の会話が難しい?<番組内容>
今回のテーマは「親子の会話」
年頃になると、子どもは親とはほとんど口をきかなくなってしまいますよね!
町で聞いてみると…
・(15歳女子)「ひまな時間は友だちとスマホで連絡、親とはあまり話さない」
・(17歳女子)「言ったことに『ちょっと違うんじゃない?』みたいになるのが悲しくて、最近あんまり話さなくなってきた」
年ごろの子どもが親と話さないのには、それなりの理由があるようだ。
【ホゴシャーズのお悩み】
・マロンさん「話を聞いても、うっとうしいとか、めんどうくさいとか言われる」
・ドラゴンさん「出先では無視。『寄ってくるな』オーラ」
・「小学4年生の長女が、忙しいときに限って話しかけてくる。聞き流してしまったり、こっちが結論を先に言っちゃったり…」と話すのは、もみじさん。
【尾木ママの見解】
子どもには、母親に「聞いてもらっている」という安心感、安定感が大切。
なるべく聞き流さないで、時間をとって聞いた方がよい。
◇思春期の子どもとの会話 難しい?◇
キジムナーさんは以前、友だちとのケンカについて話す娘に、「あなたが悪かったんじゃないの?」とアドバイスをした。すると娘は「ただ話を聞いてほしかっただけだよ!」と叫んだという。
以来、子どもの話の聞き役に徹するように心がけている。
しかし、この日は元気なく帰宅した娘に話を聞こうと、また強く詰めよってしまった…
【専門家の見解】
自分の意見やアドバイスを伝えるのではなく、「そうやって黙ってばかりいたら、お母さんとても心配で悲しいのよ」と、自分の気持ちを素直に表現する。すると共感が生まれて、話しやすくなる。
【尾木ママのアドバイス】
例えば、「もう、ぶん殴ってやろうと思った!」と言う子どもに、「そう、ぶん殴ろうと思ったのね」と言葉をオウム返しにくり返す。すると、「いや、別にそこまで思ったわけじゃなくて…」 などと修正するなど、子どもが自分の気持ちを整理することができるという。
◇反抗期で口をきかない子どもたちにどう対処する?◇
ドラゴンさんの息子は、4歳からカートレースを始めた。ドラゴンさんも同じ趣味だが、息子が高1となった今ではサーキット場でもほとんど口をきかないという。将来の話などしたいが、何をアドバイスしても、馬耳東風。
・アラマンダさん「でも、自分も昔反抗期だったころは、親にそう言われると逆に絶対、頑張ってる姿を見せたくないと思っていた」
【専門家の見解】
・思春期は、親に支配されている立場から、自分らしい生き方に変えていこうとする成長の一段階。親のことを否定して反抗的な態度になる。
・こんなとき親は、あきらめてはならない。声をかけ続け「あなたのことを見ている」というメッセージを伝える必要がある。親が親であり続けることが一番大事。
◇高校1年生になるウニさんの長女は、反抗期がピークのころ「大人がキライなんだよ!」と、親に辛くあたっていた。ウニさんは娘をまた怒らせるのではないかと遠慮しているうちに、どう話したらいいのかわからなくなってしまった。本当はちゃんと会話がしたいと願うが、今でもうまくいっていない…。しかし娘は、「大学のことなど、まだ自分の考えがはっきり決まっていないからこそ相談したいのに、親は『早く決めろ』という。そこでかみ合わない…」と語る。
【尾木ママのアドバイス】
・高2は、進路のことが関わってくることもあり、ひとつのターニングポイント。
・そのとき親はビビってはダメ。言いたいことを言って、親がしっかりと「壁」になることで、本人に「気づき」が生まれる。
【専門家のアドバイス】
・「ありがとう」、「さっきは言い過ぎた」など、面と向かって伝えづらいことは、SNSを利用して伝える方法もある。
◇子どもとの会話 いつもと違う環境で◇
アラマンダさんは最近、小3の息子と、ゆっくり向き合える時間が少なくなってきた。そこで、やっているのが「夜のお散歩」。
近所を横並びで歩く。この日は、普段は話さない女の子の話が…!
・マロンさん「初詣の帰りにたまたま娘と二人で歩いたら、突然、悩みを話してきた」
・ドラゴンさん「夜に2,3時間の長い車移動をしたとき、息子はずっとしゃべっていた」
【尾木ママ まとめ】
・「夜」「1対1」「横並び」というのが、話しやすい。
・話さないのも成長の証。たとえ無視されても反応がなくても、あきらめないで!
END