共働きの子育て <番組内容>
フルタイムで働く妻の3分の2が80%の家事を担っているという、共働き夫婦の現状。
共働きの子育てを、どうすれば夫婦ともに納得のいく形でできるのか?
夫がまったく家事・育児をしない家庭から全ての家事・育児を夫がする家庭まで、さまざまな背景を持つ共働きのホゴシャ~ズが集まった。
【家事・育児でケンカに カッパさんの場合】
夫婦ともにフルタイムで働くカッパ家。カッパさんから見た家事・育児の分担比率は
「(かっぱさん:妻)4:6から5:5の間」。
一方、妻の認識は「3:7」。
お互いの認識にズレがあり、頑張っているつもりがケンカになってしまうことも多いという。
育児のため時短勤務中のタツノオトシゴさんも、過去に妻を怒らせてしまった経験がある。
そこでやってみたのが「それぞれが行っている家事・育児を全て書き出す」ということ。
さらに、「やっている量」ではなくて「負担感」に着目。
すると「料理は妻が7割やっているにも関わらず、妻にとって負担感はほぼゼロ」であることなどが分かった。
また、妻から「(私が)負担に感じていることを夫が理解するだけでも、私の気持ちは軽くなる」と言われた。
家族社会学が専門の國學院大學教授・水無田気流さんは「妻がCEO(最高経営責任者)をやりながら、使い走りまでやっている状態。妻は夫に対して、一緒に共同経営責任者になってほしいと思っている」と指摘した。
【キャリアと子育て】
共働きの子育てには、お互いの働き方も大きく関わってくる。カッパさんの妻・かいつぶりさんは働き盛りのときに長女を授かり、それ以来仕事より育児を優先してきた。「家庭のために私がキャリアを調整してきたことを理解してほしい。家族があってはじめて自分がずっと勤められてきたんだということを、言葉に出すとか表してもらえると嬉しい」と言う。
夫が家事・育児をほとんどしないナシさんは、子どもが小さいころ保育園のお迎え時間に間に合うぎりぎりまで仕事をし、会社にも保育園にも申し訳ないと思いながら必死で働いてきた。
しかしそのことを夫に「みんなやってるんだから当たり前でしょ」と言われてしまい、深く傷ついたという。
水無田さんは「日本の育児の要求水準は先進国で一番高い。それをしながら会社のおじさんたちと一緒に働くことはとても大変なこと」と語る。
【夫婦とも不満をためない秘けつは?はやぶさ家の場合】
はやぶささんの家庭は、妻がフルタイムで働き家計を支えている。はやぶささんは週に3日通勤し、あとは在宅で仕事をしながら家事を行っている。家事・育児は全てはやぶささんが担ってきたが、はやぶささんは不満はないと言う。
その秘けつは、はやぶささんの家事が完璧でなくても妻が口出しをしないということ。
そして妻のあやさんが、はやぶささんを「人生の同志」として尊重しているということ。
さらに大きいのは、毎朝2人で一緒に駅まで歩く時間を作っていること。
仕事が忙しいあやさんの方から誘ったのがきっかけだった。自分が在宅勤務の日でも、はやぶささんはあやさんを駅まで送りに出かけ、はやぶささんが出勤する日は逆にあやさんがはやぶささんに合わせて1時間早く家を出る。この時間が、夫婦2人きりで子どもたちやお互いの仕事のことを話し合うことができる貴重な機会だからだ。
「この時間がなければ、家庭のことを自分一人で抱え込まないといけなくなるので、夫婦関係は今よりうまくいっていなかったかもしれない」とはやぶささん。
【夫婦は人生の同志】
尾木ママは
「働くお母さんたちも、自分の人生を楽しんで!たとえば旅行に一週間出てみるとか、趣味に没頭してみるとか。そうすれば、その間はご主人や子どもたちが家事をやってくれたりする。あと、夫婦のコミュニケーションは絶対に大事!声を出してお互いの感謝の気持ちを伝えて」と語った。
夫婦は人生の同志。それは共働き夫婦に限ったことではないですよね!
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