思春期 あのとき これから<番組内容>
7年間、皆さんとともに歩んできた番組は、今回で最終回となりました。
テーマは、これまで寄せられたお悩みの中で一番多かった「思春期の子どもとの向き合い方」。
番組に何度も出演していたホゴシャーズたちが、経験を語りながら尾木ママとともに考えます!
◆娘がやるべきことを先にやらない… バジルさんのお悩み
今回は尾木ママがスタジオを飛び出して、悩めるホゴシャーズのもとへ参じた!
*バジルさんの娘ふうかさんは、春から中学2年生。
「やることを先にやらないでゲームばかり…」というのがバジルさんのお悩み。
*振り返れば、7年前のバジル家では、小1だったふうかさんに細かい注意を連発していた。
*そして現在のバジル家はというと、ルールがいっぱいできていた。
中には、「優先すべき事より先にゲームをしていた場合、ゲームをやめる」という厳しいものも。
*このルールに納得していない様子のふうかさんに、「納得していないなら話せば?」とバジルさん。
一方ふうかさんは「はあ…けっこうです」と口を開こうとしない。
◇こう着状態の親子と話をする尾木ママ ふうかさんからは爆弾発言が!?
*尾木ママが聞くと、ふうかさんの本音は「ほっといてほしい」だった。
*バジルさんの干渉から逃れる工夫として、ふうかさんは夜に一人で筋トレをしているという。
*しかし実はそれだけに留まらず、習い事の帰りに家の周りを一人でランニングすることもあるのだと言うではないか。
驚くバジルさんに…
【尾木ママのアドバイス】
「それは、ふうかさんが一人になれる時間や空間を確保したいという願いの表れ。(その点をバジルさんは心に留めつつ)ふうかさんの方でも、走る時間帯を変えるとか、そのためにどうするべきかなど段階を踏んで組み立てを整理した方がいい」
◇「私が言わなきゃ誰が言う?」、親としての責任感
*尾木ママにアドバイスを受け、貼ってあったルールは撤廃したと言うバジルさん。
しかし、バジルさんに親として共感すると言うホゴシャーズも。
ウニさん「『私が言わなかったら誰が言うの?』という責任感から、一生懸命叱ることもある」
ももさん「思春期の子どもは『ほっといてくれ』となるが、親にしてみるとまだ信用ならないのですべてを知りたい。だから私は、子どもの部屋に突入して、自分の聞きたいことを全部聞いて答えをもらって帰る。子どもは『もう二度と来るな!』とにらみつけるけど…」
【尾木ママのアドバイス】
「思春期の子どもとぶつかり合うこと自体は悪いことではないが、そこに『自立を促す視点』があるかということがポイント」
▼『自立を促す視点』を入れるには、常に主語を“あなた”に置き換えること。
◆噴火のようだった反抗期をなんとか乗り越えた、ハムスターさんの場合
*現在は高2のりょうたさんは、中学のころ常に不機嫌でピリピリしていた。
ハムスターさん「『うっせー毒親!おまえが俺をダメにしてる!』と言われたことがあってショックだった」
*当時のりょうたさんは、寝る間も惜しんでスマホゲームをする毎日。それが原因で親子はいつも言い合いに。
*ある日とうとう、ハムスターさんがスマホを取り上げ、ゲームアプリを消そうとした。
するとりょうたさんは、ハムスターさんの携帯をとって投げつけ画面が粉々に。
りょうたさん「前にも何回かスマホを取り上げられていたので、溜まっていた怒りが噴火みたいになり、割っちゃいました」
*実は、当時りょうたさんのスマホは家のWIFIでしか使えないようになっていた。外で友だちと自由にやりとりできないことをりょうたさんはとても不満に感じていた。
*「親にとってはたかがスマホ。しかし息子にとってはそれ以上の物なのか…」この事件をきっかけに考え直したハムスターさんは、高校入学祝いに外でも使えるスマホを渡す。
*その後りょうたさんがスマホゲームをやる時間は大幅に減り、ハムスター家の食卓には今、親子の団欒が戻った。
◇子どもにとって、スマホは生命線
尾木ママ「今の子どもは生活がスマホで成り立っているところがある。スマホは子どもにとっての生命線と言える一方、問題もはらんでいるので思春期にとっては大きな課題」
◇しかし、スマホのルールはイタチごっこ!?
ウニさん「うちで大事件だったのは、オンラインで勝手に契約を変更してギガ数を増やしていたこと」
うめさん「結局ルールは、いくら作ってもイタチごっこ。必ずどこかに穴がある」
【尾木ママのアドバイス】裏門は開けておけ
尾木ママ「ルールは全部は守れないし、親の裏をかくのも成長の証。学校でも、校則など「ルールはルールだ!」と表ではしっかりと言うが、実は『裏門は開けておけ』というのが、教師の共通認識だった」
◆親子関係が良好だったネクタリン家にも、反抗期が訪れた!?
*ネクタリン家で、娘が小さいころからやっていたのが「BBA(バーババア)」
*キッチンのカウンターをはさんでネクタリンさんがマスター、娘のらなさんはお客さんという設定。マスターはお客さんの言うことには反論しないというルール。
*その日にあったことや悩みごとをいつも話していたらなさんだが、中学生になると…
ネクタリンさん「部屋に閉じこもって、全然バーに来てくれなくなった。『うちは成功している』と思っていたバーババアが、音を立てて崩れた」
*現在高校1年生のらなさんは、そのころのことを聞くと
「親とあまり口をききたくなかった。閉じこもっている間はずっと勉強。あの時間があって、ちょっと勉強に集中できた」
*一方、娘の部屋のドアが閉まっていた3年の間、なるべくバーに立ち続けていたというネクタリンさん。
すると…
ネクタリンさん「ふわっとお客さんが戻ってきた。「今日楽しかった」と、急に自分の事を話だして、何も無かったかのように戻った」
◇子どもは必ず帰ってくる
うめさん「娘が今、反抗期に入っているのかなと思うが、自然に戻ってくるもの?」
ネクタリンさん「うちの場合は、私が同じ所にいたからかと思う。私が(あきらめて)他に行っちゃってたら、戻って来てくれたのかどうか」
【尾木ママのアドバイス】
「反抗期は必ず終わる。親は、子どもが成長して戻って来るという信頼を寄せながら、待っていてほしい。絶対大丈夫だから」
◇最後にホゴシャーズが、尾木ママや番組に思ったこと
うめさん「例えば『性』の話などなかなか切り出せないテーマも番組が出してくれて、一緒に見ていた家族と話ができるというのはありがたかった」
ももさん「親は完璧じゃなきゃいけないものだと肩ひじを張っていたが、尾木ママから『親は親らしくなくていいのよ』と言ってもらい、頑張らなくてもいいんだと本当に気が楽になった」
【尾木ママからの最後のメッセージ】
尾木ママ「子育てはまだまだ続くけれど、本当に大丈夫。安心して子どもと向き合って、子どもをリスペクトして下さい。そういう関係になればゆるぎないと思います」
皆さん、だいじょうぶよ〜!
番組はこれで終わりますが、私たちはこれからも、皆さんの子育てを応援する番組を、皆さんとともに作っていきたいと思っています。
今までご視聴頂いた皆様、ご出演頂いた皆様、尾木ママ、7年間本当にありがとうございました。
END
投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30