2021年09月25日 (土)

習い事のもやもや <番組内容>


今回のテーマは子どもの習い事

番組でアンケートを行ったところ、「子どもが習い事をしている」保護者は81%、
しかも、そのほとんどが「2つ以上」。

習い事が、多くの家庭において、日常生活の一部となっている!?

81301.jpg

それだけに、保護者の悩みもさまざま。

「子どもが『やめたい』と言い出したが、やめさせていいのか…」「やる気が見られない。もっと練習してほしいのに…」

保護者たちが、子どもの「習い事」に抱える“もやもや”について考える。
スタジオゲストは、タレントの山口もえさんと、子どもの発達心理に詳しい渡辺弥生さん(法政大学教授)。

81302.jpg 81316.jpg


保護者のお悩みその[ 1 ]
子どもが「習い事をやめたい!」と言い出した

2人の子どもを育てているカササギさん。
カササギさんの長女、小学2年生のりんのさんは今、バレエと習字を習っている。
バレエは楽しんで通っているのだが、習字については・・・・「今すぐやめたい!」という。

キレイな字を書けるようになりたいと、1年半ほどはりきって練習してきたりんのさん。
やめたくなったきっかけは、学校の書初め展でクラス代表に選ばれなかったこと。
カササギさんによると、りんのさんは、「習字が楽しくない」「続けても上手くならない」と言うようになり、モチベーションは下がっているという。
カササギさんとしては、やめるにしても、字が少しうまくなった、級が上がった、みたいに何かしら達成感を感じてからやめてほしいと思っているのだが…。
子どもの「やめたい」という気持ちを受け入れ、このままやめることになっていいものか、カササギさんは揺れている。

81304.jpg 81305.jpg


子どもが習い事をやめたい」と言った時、親はどうしたらいいのか?

渡辺弥生さんに3つのポイントをあげてもらった。

81306.jpg 


ポイント[1] 子どもの気持ちを聞く
渡辺さん解説>
子どもは、負けたりしてショックを受けると「やめたい」と思うし、先生にほめられたりすると「やっぱりやりたい」と思うもの。日々感情が変わっていくところがあるので、保護者がゆっくり気持ちを聞いてあげると、子どもは自分の気持ちを整理しやすくなる。

81307.jpg

カササギさん
・家で練習していてもわざと汚い字を書いたりして「やめたい」ということをアピールする時もあれば、「今やめたら後悔する」というようなことを口にしたりもする。
・でも、気持ちが揺れているのは、私の「続けてほしい」という思いが伝わりすぎているからなのかも…。

山口さん
・習い事を始める時の「初期投資」のことなどを考えると、親が言いたくなってしまう気持ちはわかる。
親の気持ちも言いたくなってしまう。

81308.jpg

渡辺さん解説>
・親が自分の気持ちをおさえすぎて爆発するのはよくないので、「お金がかかっている」ということも、冷静に伝えることは悪くはない。
「習い始めた理由」を親子で振り返ることが大事。


ポイント[2] 選択肢を増やす
渡辺さん解説>
親は「やめるかやめないか」白黒はっきりつけたがるが、子どもは、習い事をどれだけ続けると、どんな力が身につくかという、見通しが立たない。
「もう少し頑張ったら面白くなるかも」「1か月お休みして、やる気にになったらまた再開してみようか」など、選択肢をいくつか用意してあげると、子どもが考えやすくなる。


ポイント[3] 子どもにゆだねてみる
渡辺さんの解説>
子どもにとって、やりたくないものを無理にやらせられるというのは、すごいストレス。
「やめたかったらやめさせてもらえる」という心の安らぎを、子どもに与えることが、すごく大事。。
子どもをやる気にさせる上で大事なのは「自己決定感」

81309.jpg


尾木ママのアドバイス>
「やめてもいい」と言ってあげたら、子どもは、逆に「もうちょっとがんばろうかな」と思うこともある。小学生に限らず、中学生でも高校生でも、「自分の気持ちを分かってもらえた」という気持ちは、子どもにとってのパワーになる。



保護者のお悩みその[ 2 ]
子どもが「習い事」をやりたがらない・・・

3人の男の子を育てるつるむらさきさん。
小学5年生の長男、しょうたろうさんは、習い事をしたことがない。
つるむらさきさんは、これまでいろんな習い事を勧めたが、しょうたろうくんの反応は、いつも「やりたくない」。
無理にやらせることに抵抗があったつるむらさきさんは、子どもの気持ちを尊重してきた。

「習い事をやることで自分の時間を犠牲にしたくない」というしょうたろうくん。毎日学校から帰ってきたら、先に宿題をしてから、ゲームをしたり、友だちや弟と遊んだりして、自分なりに計画を立てて過ごしている。

81310.jpg 81311.jpg

つるむらさきさん
つるむらさきさん自身も、子どもの頃、習い事をすることにより、精神力が強くなったという。だから、「息子にも習い事を通して、身体を動かし体力つけてほしい」という思いを持っている。
・いろんな知識や経験を貯えていく時期なのに、このままでは、習い事をしている子と差がついてしまうのではないか、親がちゃんとレールを敷いてあげるべきなのでは、と不安になる。


渡辺さんのアドバイス>
体力でも精神力でも思いやりでも、本来は学校で友達とやりとりするなかで、自然に獲得されていくもの。あまり心配する必要はない。
(「休みの日は一日どこにも行かないでゲームして終わる日もある」というつるむらさきさんに対して)だらだらしたり、ぼーっとする時間が大事。携帯電話が充電しないと使えなくなるのと同じ。明日につながる“充電”をしている。そうしてはじめて力が発揮できる。



保護者のお悩みその[ 3 ]
やる気を感じない・・・

ホオズキさんの息子、中学2年生の長男、あらたさんは、この春からギター教室に通い始めた。
一度も休むことなく通っているものの、家ではあまりギターを弾かない子どもに、物足りなさを感じている。
「家に帰ってきたら練習しない。好きだったら、ご飯の時間も惜しんで練習するものだと思うのに…」。

81312.jpg

ホオズキさん
・ギター教室の先生が「上達が早い、才能がある」とほめられる。なのに、家ではあまりギターを弾かない。不思議でしかたない。


そこで、あらたさんがギター教室ではどんな様子なのかのぞいてみると、とても楽しそうにレッスンをうけている。
ホオズキさんの目には「輝いている」ように見えた。

81313.jpg

あらたさん
・教室だと先生と話もできるし、わからないことも、わかりやすく教えてもらえて楽しい。ここでギターを弾いている時間は「癒し」。


尾木ママのアドバイス>
中2は、思春期で親離れの時期。干渉されるとプレッシャーになる。教室でギターを弾いていると、そういうものから解放されて、元気をもらっている。


渡辺さんアドバイス>
あらたさんは、自分だけの楽しい世界を、自分で決めたことにがんばる世界を作っている。そういう時は、そっと見守ってあげるのがいいと思う。




【まとめ】

山口さん
・大人は、どうしても、子どもの習い事に、“成果”を期待してしまう。求めすぎだったのかも…。


渡辺さん
親が先導する形で気持ちを押し付けてしまうと、子どもの「自分で決めたい」という気持ちを潰してしまう。
「アンロック ポテンシャル」という言葉がある。子どもの潜在能力に鍵をかけないということ。
自由にチャレンジをさせてみて、子どもが「やりたい」「楽しい」と思えるものに出会った時は、親は後ろからサポートしてあげるのがいい。

81314.jpg


尾木ママ
習い事の主人公は、あくまで「子ども」。
親は成果や期待を求めずに、子どもにとって少しでもいいことがあったと感じたら、そこを褒める。
親もそれで満足できるようになったらいいわよね。

81315.jpg




END



 

 

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30


page top