2021年05月08日 (土)

学校の行き渋り <番組内容>

今回のテーマは、「学校の行き渋り」
●行き渋りとは?
年間30日未満の欠席、あるいは遅刻を繰り返す、保健室登校や行きたくないのに無理して行っている子どもたちのことを指す。(不登校に関しては、文科省が年間30日以上欠席することと定義づけをしている)

*不登校と言われる子どもたちは、約10万人と言われているが、行き渋る子どもは、その3倍、約33万人いるという調査結果も。
(※2018年日本財団「不登校傾向にある子どもの実態調査報告書」より)

*コロナの影響で、かなり急増しているのでは、と懸念している。(尾木ママ


お悩みホゴシャーズ【息子たちの行き渋りに悩む マルベリーさん】(小6男・小3男)
「親子の中が険悪になってしまい、毎朝起こすのが辛い。
一度遅刻を許してしまうと、それが当たり前になってしまうのでは・・・と心配している」

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お悩みホゴシャーズ【「学校に行く」と言うのに行かない息子に悩む、シマエナガさん】(高2男)
「『お腹が痛い、頭が痛い』と日によって違う理由で行き渋る息子。つい『学校に行くって言ったじゃないの!嘘だったわけ!』と声を荒げてしまう。いいことではないと分かっているけれど、自分に歯止めがかからない・・・」


日々の診療で、親子のこころのケアを行っている 田中恭子先生(国立成育医療研究センター)解説
多くの子どもたちは、「学校に行きたい」のに、何らかの理由でしんどくなり、行けなくなっている状態。
親が登校を強いると、子どもは「学校に行けない自分=ダメな自分」と思い込み、徐々に自信を失くしていく。
ますます学校に行けなくなる、健全に生活を送ることも出来なくなるなど、深刻化してしまう可能性がある。

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マルベリーさんの息子さんたちは、なぜ学校に行きたくない?胸の内を聞いてみたところ・・・
・学校に行きたくないというより行く意味が分からなくなってしまった
・新型コロナウィルスの影響で、学校で友達とワイワイ喋ったり遊べなくなったことで、楽しくないと感じるよ
うになった。

 


しかし、
簡単に「休んでいいよ」とは言えない・・・
学校って行くのが当たり前だと思っていたから、「なんとなく行きたくない」という気持ちに共感できない・・・
という保護者の苦しい想いもある。



休むことは子どもの心を回復させる大切なプロセス【田中先生解説】
行き渋りは、【家族】【学校】【心】など、様々な要因が複雑に絡み合って起こる。
その為、子どもは自分の気持ちをうまく言葉にすることが難しい。
学校に行く行かないではなく、学校に行けなくなりつつある子どもの辛さに共感をしていくことが大事。

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子どもの休む権利について【尾木ママ解説】
身体が悪い時や心が疲れた時は、休むのが当たり前なのだから、休んだってよい。
(2016年 文科省 「教育機会確保法 第13条」にも明記)



親として 子どもが休むことを肯定した結果、元気を取り戻した親子【リクガメさんのエピソード】(高2女)
リクガメさんの娘の行き渋りが始まったのは中2の秋。
リクガメさんのもとに学校から「登校していない」という連絡が入ったのだ。
近所を探しまわったところ、通学路の途中にある橋の上でひとりたたずむ娘を見つけた。

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行き渋り始めた当初は娘自身も理由が分からなかったという。そして徐々に食事も摂れなくなっていった。
リクガメさんは、そんな娘の様子が心配になり、学校の担任や保健室の先生の相談しにいくと・・

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そこで必ず言われたのは「学校行きなさいと言うな」「暖かく見守れ」「子どもにプレッシャーをかけるな」という言葉。「学校に行けるんじゃないの」という思いをぐっと飲み込み、声掛けを我慢するようになった。

そんなリクガメさんの変化を、娘は「お母さんは自分を受け入れてくれているのかな」と感じるようになり、徐々に心がほぐれてきたという。その中で娘も行き渋りの理由も見えてきて、親子の会話も増えていった。
リクガメさんも、娘の苦しみを知り、やっと、心から「休もう」と言えるようになった。

保健室登校から、教室まで通えるようになったが、今でも時々学校を休むことはあるという。
しかし、そんなときも、少し休んで、親子でゆっくりと過ごす時間を大事にすることで行き渋りと向き合っている。



食事を摂れているか、睡眠時間がとれているか、親が気にかける「見守り」が大事【田中先生解説】
保護者が「学校を休む」ことを肯定することで、子どもの心のプレッシャーが減ってゆき、自分自身の事を考える時間が持てるようになる。


我が子が元気になってまた歩んでいく未来を信じる【尾木ママ解説】
我が子の未来を信じることが大事。
そのためには、親も辛い気持ちを1人で抱え込まずに、カウンセラーの先生などに相談することが必要。様々な事例を聞くことで、我が子を信じる気持ちが湧いてくる。



「東京 親の会」行き渋りや不登校に悩む親が集まる場所
相談員や経験者に、悩みを話したり、情報交換も出来る。

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代表の平野さんは、親自身のケアも大切だと考えている。
「悩みを共感することで、辛いことも頑張ろうと思えるようになる。」
「保護者が元気を回復していくことで、子どもにプラスにならないかもしれないが、子どものマイナスにはならないと思う。」


「子どもに」ではなく「子どもと」一緒に考えてゆく【田中先生解説】
子どもの苦しさに気づいた時が、ベターなタイミング。親自身を責め過ぎないでほしい。
これからどうしていけるかな、ということを子どもと一緒に考えてゆくことが大事。

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学校に行けない=幸せのレールをはずれたわけではない【尾木ママ解説】
今は、いろんな学びの機会や方法、場所もある。これらの情報を子どもに教えることで、親が味方になれることもある。できることから始めていけばいい

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※全国には、自分の子どもが行き渋っている、または不登校になっている保護者の気持ちを話したり聞いたりできる場所がたくさんあります。

「教育相談室」(全国の市区町村に設置)
各行政HPに案内があります。
心理や教育の専門員が相談を受けつけています。保護者だけでなく、子どもも一緒に、または子どもひとりでも相談できます。「いじめ相談」や「フリースクール」「近くの医療機関」などの窓口紹介なども行っているところもあります。

 


END




投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30


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