2018年10月13日 (土)

聞いてよ! 尾木ママ <番組内容>

今回は、特別企画「聞いてよ!尾木ママ」
番組ホームページにいただいた、たくさんのお悩みの中から3つのお悩みとじっくり向き合いました。

1.「置き勉を認めて欲しい」
2.「月経中のプールの授業、どうすればいい?」
3.「保護者間のSNSトラブル」

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尾木ママは別の場所からの参加。
スタジオでは、モーリー・ロバートソンさんと、くわばたりえさんにも一緒に考えていただきました。



1つ目は、7月に番組に寄せられたこちらお悩み。

「神奈川県在住の小学3年生の母です。「置き勉」がうちの学校では認められていないんです。
遠方から通う子も多く、周りの保護者も 「重たいランドセルを背負って坂道を
30分以上歩くのは修行のようだ」 と言っています。
学校に意見を伝えましたが、今すぐには変わりそうにありません」


<「置き勉」について>
小中学生の子どもたちの荷物が年々重くなっている。原因のひとつが、教科書。ページ数が増え、サイズも大きくなった。そこで文科省は9月6日、各都道府県教育委員会などに「児童生徒の携行品に配慮するように」と、いわゆる“置き勉”を認めるよう通知を出したが、まだ実施していない学校もあるのが現状だ。
尾木ママのブログにも、「重い荷物のせいで、整骨院に通っています」という小学生の家族からのコメントが寄せられている。

VTR お悩みメールをくれた保護者とその学校を取材>
番組にメールをくれたのは、神奈川県のスズメさん。
息子のあきら君(仮名)は、小学3年生。

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次の日に持っていく荷物を見せてもらうと、教科書、副教科書、ドリル、ノート、合わせて17冊!
ランドセルの両側に上履きと体育館シューズをぶらさげると、荷物の重さは、6.7kg!
2Lのペットボトル、3本以上の重さだ。

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後日番組が、学校の校長先生に取材をしてみると「置き勉を検討しているが、いろいろと課題がある」とのこと。

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・宿題など、持ち帰る必要があるものまで、置いて帰る子どもがいるのではという心配。
・生徒数が多く、小さなロッカーが1個ずつしかない。
・公立の学校なので、1校だけで置き勉を許可すると準備が整っていない他の学校から不満が出る


<尾木ママの意見>
学校としては難しい部分もわかる。置き勉がダメになった経緯は、置いて帰った教科書にいたずらや、盗難が起きたため。家庭学習の習慣をつけたいという流れも、2000年代後半から起きてきた。大きな学校では個別対応はなかなか難しい。

<モーリー・ロバートソンさんの意見>
担任ごとに、あるいは個人ごとにルールを変えればいいのでは?
「君は重そうだね、じゃあこれはここに確保しておこう」とか個別対応しては?
みんなが一律で、学校同士が一律とか、おかしいのでは?アメリカでは、持ち物をロッカーで自己管理するスキルを身につけることも大事にしていた。

<くわばたりえさんの意見>
子どもが小学校1年の時に「こんなに重いのか」と思ったけれど、みんなやってきているんだから、しかたないと思ってしまった。でもその時にまず動かなくてはいけなかった。

<尾木ママの意見>
それぞれの地域の保護者と学校の先生たちが、子どもたちが本当に楽しくて、安全で安心できるような学校生活をどう作ってあげるのか考えてほしい。お金がないなら、市議会や町村機関にちゃんと説明すれるのも一つの手。子どものために動いていこうという視点を持ってほしい。



 


「聞いてよ!尾木ママ」2つ目のお悩み。

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「娘の中学と高校では、水泳を見学すると後日500メートルも泳がなくてはいけない補習があります。
補習では男女一緒に受ける事もあり、娘はそれを避けるために、生理中でも無理してプールに入りました。
尾木ママ、どう思いますか?」

お悩みを投稿してくれた保護者、ミミズクさんはスタジオにも登場。

<ミミズクさんの話>
体育の先生は男性だという。水泳の補習のときに、生理と重なってしまった。
  母「泳ぎたくないんじゃなくて泳げない。今は生理中ですって先生に言えば?」
  娘「そんなの先生聞いてくれないよ」
  娘「私タンポンする」
  ミミズクさんは、急いで買いにいった。
  娘「痛いけれど頑張ってみる」
ミミズクさんは、娘に無理をさせてまで、水泳の補習を受けなければならないのかと悩み、番組に相談メールを送ってくれた。


<尾木ママの意見>
深刻な問題。ペナルティが500メートルというのもひどいし、見学もちゃんとした授業への参加なのに、見学がいけないことみたい。すぐ先生に言わなきゃダメですよ。

<ミミズクさんが先生に言えない理由>
先生が体育を取り仕切っているようなまとめ役の偉い先生。話をまともに聞いてくれない。こっちが対応を変えるしかないと思う。

<くわばたりえさんの意見>
高校のとき、ソフトボールをしていた。そのときに通っていた接骨院の先生に相談したらソフト部の監督に言ってくれて、生理の2日目3日目は部活を見学してもいいことになった。専門家に相談するか、専門家の意見をぶつけてみては?


産婦人科医の高橋幸子さんにも一緒に考えていただいた。
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<産婦人科医 高橋幸子さんの意見>
・月経だからプールに入ってはいけないということはない。タンポンをむりやり使うように強制するのはよくないが、前向きにタンポンにトライしてみるチャンスだったならば、それはそれでも良かったとも思える。
・月経のとき「プールに入りたくない」と思う子もいれば、「入りたい」と思う子もいる。保護者は、子どもの思いをよく聞いてできることを一緒に考えてあげることが大事。
・子どもが泳ぎたい場合は、痛み止めやタンポンなどの相談に乗る。
泳ぎたくない場合もその気持ちに寄り添おう。

<尾木ママの見解>
先生としては、過去に水泳の授業をサボろうと思う子もたくさんいたのではないか。
それを防ぐために500メートルとか無理難題みたいなことを課したのでは。


VTR 中学校の体育教師の実体験>
・教師にとって難しいのは、月経だとウソをついて見学を希望することもあるということ。そのため対応が難しい。

公立の中学校 村上先生
・生理が何回か続いて水泳を休み、さらに水着を忘れたという理由で休み、そしてまた生理になった、という子は「何かあるかな」というサイン。
・話をよく聞いたら「水泳が苦手で入りたくなかった」と素直に言ってくれた生徒がいる。
・体育は技能が見えてしまうので、教師も配慮が必要だ。
・「やりたくないんでしょ?」という態度で臨むのではなく、どうしてウソをついてしまっているか、話してくれるのであれば向き合って話を聞きたい。
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<尾木ママの意見>
・生徒がウソを言っていても、その背景を考え、生徒に寄り添い理解を深める機会にするという温かい眼差しが大事。

<産婦人科医 高橋幸子さんの意見>
・生徒と向き合う姿勢が素晴らしい
・体育の授業以外にも月経やタンポンについて学ぶ機会があるといい
・からだの変化を迎えるって嬉しいことだねというポジティブな性教育も必要

<モーリー・ロバートソンさんの意見>
・男子生徒も、男子と女子の体の変化をきちんと学べば、リスペクトが生まれるのでは?
・月経中の見学に本当によりそって、「今日はちょっとつらいんだな、そして見学しているんだな、頑張ってね」と男の子たちからも応援がいくようなコミュニティになれば、先生も変わるのでは。

<尾木ママからミミズクさんへのアドバイス>
・教育というのは信頼関係が大事。トラブルをきっかけに、話し合って関係が深まることも。
・もう一歩勇気だして歩みよってみては?
・専門家の意見を使うのもいい。にこやかに、先生をサポートするような気持ちで話すといい




「聞いてよ!尾木ママ」3つ目のお悩み。

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「娘の小学校で今年度より連絡網がなくなりました。
学級代表の保護者が、急遽巨大ライングループを作成し、入らざるをえませんでした。
SNSトラブルが怖いです。」

<連絡網がなくなってきている背景>
・2017年に個人情報保護法が改正され、5000人以下の組織も対象となった。
→それまでは対象外だった学校やPTAも個人情報保護法が適用となった。
・有料のメーリングリストを導入する学校もあるが、保護者同士でSNSでつながろうとする動きがある。SNSは手軽に一斉に全員に連絡ができる、写真やファイルも送れる、いざとなったら連絡先が分からなくても通話もできる利点から。しかしトラブルの元となることも。

<「SNSグループに振り回されない使い方」をITジャーナリストの高橋暁子さんが提案

・①通知をオフにする
 グループごとに設定可能。相手にオフしたことはわからない。
 通知をしていると都度見てしまい、振り回される原因に。自分の都合がいい時に見る。

・②SNSに誤解はつきもの!と思うこと
 スタンプ1つでも、人によって受け取り方が違う。トラブルが起きそうなときは、対面か電話で話すのがおすすめ。

・③自分のスマホルールを作る
 例えば「1日に1度、夜見る 必要な返事はその時に返す」というルール。
 グループに入ったら最初に「1日に1度は見てお返事します。緊急の場合は通話機能などでご連絡ください」と伝える。返事が遅いなぁとイライラされることもなくなり、楽になる。


・SNSはリアルの「補完ツール」。あくまでツールとして使いこなすという感覚を持つといい。

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<尾木ママの意見>
・ぼくのゼミでもSNSグループで勝手に議論が進み、いつの間にか全然違う結論が出たり、ゼミのテーマが決まっていたりとよくないことが起きた。
・SNSでは議論は絶対しない、コミュニケーションにも使わない、実務的な連絡をするだけとルールを決めたら、みなの連帯心も高まり、リアルなところをすごく大事にするようになった。


 

番組には、先生や保護者との間で波風を立てたくない、本音を言えないという悩みが多く寄せられていますが、きっと信頼関係は作れるはず。
みなさんも、一歩踏み出してみてはいかがですか?

番組ホームページの「お悩み募集」から、どしどしお悩みをお寄せください!




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投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30


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