2018年02月24日 (土)

校則スペシャル 後編 <番組内容>

 ウワサの保護者会!
今回は「校則スペシャル(後編)~10代の本音 vs 学校の本音~」 。 

いつもの保護者会とはガラリと雰囲気を変えて10代の声を代弁するゲストと専門家が学校の校則について徹底議論します!

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<10代の声>


井上咲楽(高3・タレント)・・・学校で膝が見えないかスカート丈をチェックされる。でも膝の位置って人それぞれ、膝下までスカートを伸ばすと変なバランスになってしまうことも。「どうして校則って一律なんだろう?」

春名風花(高2・声優)・・・中学時代「他学年の教室には入ってはいけない」というルール。先生に理由を聞いても「ルールだから」と言われ説明してもらえず、どうしてなんだろう?

荻上チキ(評論家「ブラック校則をなくそう」プロジェクトを発足 10代の声を広く集める)・・・『理不尽なルール』と『不合理な指導』が合わさって生徒にものすごいプレッシャーを与えている現実がある。


◇現役教師は校則をどう見ているの?◇

番組では、公立中学校の現役 校長と教師。長年 生徒指導に携わるOBの先生3人にあつまってもらい校則についてホンネで語る覆面座談会を開催。

すると・・・

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「『スカート丈膝下○センチ』に根拠は無いが、どこかで線をひかないと指導がしにくい!」「自転車通学をする生徒がヘルメットをかぶるときにポニーテールは邪魔。だから禁止!さらに、ポニーテールにつながるために一つ結びも禁止している。教師は先のことも考えている」「『他クラスに入ってはいけない』というルール。モノがなくなったときに全校生徒を疑わないようにするために必要不可欠」ということがわかってくる。そんな、校則について学校の先生たちは「必要悪」と語る。

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<10代の声>
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井上咲楽・・・なんか過保護だなって思っちゃう!

春名風花・・・理由がないことも正直に言ってくれたほうが先生を信頼できる!

荻上チキ・・・そもそもどれも必要性が感じられなかったので、『ただの悪!』



<専門家の見解>

八並光俊(国の教育政策の立案にも携わる生徒指導の専門家)・・・生徒の安心安全を守る視点からスカート丈の規定などの必要性を訴える。問題なのは、学校が説明責任を果たせていないこと。だから『悪』というイメージができてしまう。

原田琢也(元公立中学校の教師。校則問題や人権教育の専門家)・・・生徒を厳しく管理する校則は、「時代遅れの校則」と否定。ただし、学校には、指導する側の教師と反発する生徒が必ずいる。生徒は教師の指導のズレとかブレをついてくるため、どうしても指導する側の教師は指導基準を統一するために規定を細かくしていくという学校特有のメカニズムが働いてしまう。



<尾木ママの見解>

校則が細かくなってしまった理由は、国の方針で「ゼロ・トレランス」(寛容さゼロ:規則を細かく定め、厳しく生徒を指導していこうという アメリカの教育方針)を導入しようとしたこととも関係しているという見方を提示。



◇実は全国には校則をなくした学校もある!?◇

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北海道別海町立上春別中学校は、1995年「生徒自ら考える力を育みたい」と学校の方針で、校則・制服をなくした学校。だからといって何でも自由というわけではなく「高校入試の面接」のときにどんな服装で行くのか?どんな格好でいくのか?ということを念頭に、教師と生徒が粘り強く対話をしながら考えている。例えば、ピアスをしてきた生徒には、半年間時間をかけて本当に必要なものなのか?教師が対話をしながら外させた。


<10代の声>

春名風花・・・生徒が自分で考える力を養うにはとてもいい学校!

井上咲楽・・・この学校の先生たちの取り組みを見ると、校則って先生が楽をするためにあるんじゃないかと思ってしまう。

荻上チキ・・・どうして一律にピアスを禁止するのか?TPOに応じて使い分ける指導ができることが本来の姿なのでは?



<専門家の見解>
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八並光俊・・・ピアスは健康被害・安全面から慎重な立場。また公立中学校には、ピアスが欲しくても買えない子など、さまざまな背景を持った子どもたちがいる。教育の平等性という視点からも学業に関係ない部分では配慮していく必要性がある。



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原田琢也・・・ピアスをなぜ学校が禁止するかというと、社会や世間がピアスをマイナスイメージで捉えていることが根本的な理由。ただ教師は、そういう社会や世間の目が正しいかどうか心の中で葛藤をしているのも事実。



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荻上チキ・・・「中学生らしくありなさい」という根拠がない空気がある。社会全体で「中学生らしさ」の押し付けをもうやめませんか?という雰囲気を作っていく必要性がある。



<尾木ママの見解>
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尾木ママ・・・校則問題で一番大事なことは、子どもたちが自主的に判断したり、自分たちでルールを作っていけるということ。


◇10代は尾木ママの声をどう受け止める?◇

生徒手帳には、生徒総会で3分の2以上の賛成が得られれば校則を改正できると書いてある学校もあるのだが・・・

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10代の中高生たちは「声を出しても先生が何もしてくれなさそう」「生徒総会で議題であがったものの、先生たちに却下されてしまう」という現実が。


<10代の声>

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井上咲楽・・・「自分たちが声をあげれば変えられるんだ!」と思えることが、子どもたちの将来に大きく影響する。学校の先生たちが「声をあげても変わらない」と私たちに悟らせてしまうことが、政治の投票率などにも影響してくる。


◇学校の先生たちは、子どもたちの声をどう思うのか?◇

再び、公立中学校の現役 校長と教師。長年 生徒指導に携わるOBの先生3人の覆面座談会。実は先生たちは・・・

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子どもたちが発案した校則を一緒に考えさせたいと思っているのだが・・・現実的には「話し合う時間がない」「教師同士の合意をえることが難しい」「学校の教育課題からいうと順位は高くない。」「校則について考えるならば、授業をするための教材研究をしたい」といった嘆きが・・・



<10代の声>

井上咲楽・・・この話し合いだけでも言い訳に聞こえる。結局先生の手間を省いているだけ。

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荻上チキ・・・井上さんの意見にフォローをしておくと、学校の先生はすごく忙しい。生徒指導にあてる時間がほとんど無い現実。だからこそ、政府は、教師の労働量を削減したり、教員数を増やすなどの対策を。そして、教師自身は、校則でスカート丈を計測する時間があるならば生徒とのコミュニケーションに時間を割くなど時間配分を考えるべき。

<専門家の見解>
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八並光俊・・・教師・生徒・保護者・地域の人が校則を変えていくシステムを学校に導入することが必要。

原田琢也・・・校則問題の本質は、教師が校則を厳格化していくことで、一部の生徒を排除して、多数の子どもを取り込もうとする同化の圧力を無意識でつかってしまっているという危険性に気がついていないこと。その危険性に教師が気付けば、校則問題は解消していく。


<尾木ママの見解>
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尾木ママ・・・2020年からの教育改革はアクティブラーニング、主体的対話的深い学び。そもそも校則を生徒みずからコントロールできるような体制になっていないと、教育改革に対応できないということを教師は自覚すべき。



END

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:54


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